【内容】
魚のいない十和田湖に養魚を志した人こそ、和井内貞行であります。貞行は十和田鉱山に働くかたわら、食料にめぐまれない地方の人々のために、何とかして湖水に魚を育ててみようと、二十七歳の時にはじめて志を立ててから、幾たびとなく失敗にしっぱいをかさねましたが、人の笑うのもかまわず、貧苦と闘いながら、あくまでも最初の志をまげなかったのです。あらゆる困難を突破して、ついに二十二年目にヒメマスの人工ふ化とその養殖にせいこうしたのであります。(はじめにより)
魚のいない十和田湖に養魚を志した人こそ、和井内貞行であります。貞行は十和田鉱山に働くかたわら、食料にめぐまれない地方の人々のために、何とかして湖水に魚を育ててみようと、二十七歳の時にはじめて志を立ててから、幾たびとなく失敗にしっぱいをかさねましたが、人の笑うのもかまわず、貧苦と闘いながら、あくまでも最初の志をまげなかったのです。あらゆる困難を突破して、ついに二十二年目にヒメマスの人工ふ化とその養殖にせいこうしたのであります。(はじめにより)
【著者】
佐々木千之(ささきちゆき)
【読んだ理由】
小学校時代の教科書に掲載されており、約半世紀を経た現在でも、唯一その名前が記憶に残ってたから。
【最も印象に残った一行】
貞行は、子孫のために、つぎのような、十カ条家訓を書き残した。
佐々木千之(ささきちゆき)
【読んだ理由】
小学校時代の教科書に掲載されており、約半世紀を経た現在でも、唯一その名前が記憶に残ってたから。
【最も印象に残った一行】
貞行は、子孫のために、つぎのような、十カ条家訓を書き残した。
一、公益を旨とし、陰徳を重んずること。
二、質素倹約を守ること。
三、忍耐と根気は成功の基なること。
四、信用は最大の資本なること。
五、仇に恩をもって報ゆべきこと。
六、己を正しくして、人を疑うことなかれ。
七、人に欺かるるとも、人を欺くことなかれ。
八、禍福はみまわが行いより来るとしるべし。
九、一家協力して事業に従事すべし。
十、全家の和合は財宝よりも尊し。
【コメント】
最近、和井内貞行を教わったであろう時に担任だった、敬愛する古城 操先生が亡くなった。納骨直後に当時の悪童たちとお墓参りをした。
【コメント】
最近、和井内貞行を教わったであろう時に担任だった、敬愛する古城 操先生が亡くなった。納骨直後に当時の悪童たちとお墓参りをした。