日本男道記

ある日本男子の生き様

錦繍

2022年12月31日 | 読書日記
 内容】
私はあなたにまさにひと目惚れでした。
愛し合いながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年を隔て再会した――。往復書簡がそれぞれの過去と思慕を炙り出す。恋愛小説の金字塔。
会って話したのでは伝えようもない心の傷。14通の手紙が、それを書き尽くした。
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。

著者】
宮本/輝
1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生まれ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、’77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「蛍川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため一年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『優駿』(吉川英治文学賞)等、多くの作品がある


【読んだ理由
ラジオの朗読で最初の部分を偶然聞いて。

【最も印象に残った一行】
すべての人間が、死を迎えるとき、それぞれがそれぞれのなした行為を見、それぞれの生きざまによる苦悩や安穏を引き継いで、それだけは消失することのない命だけとなって、宇宙という果てしない空間、始めも終わりもない時空の中に溶け込んでいくのではなかろうか。

人間は変わって行く。時々刻々と変わって行く不思議な生き物だ。

過去なんて、もうどうしようもない、過ぎ去った事柄にしか過ぎません。でも厳然と過去は生きていて、今日の自分を作っている。けれども、ここと未来のあいだに<いま>というものが介在していることを、私もあなたも、すっかり気がつかずにいや気がしてなりません。

この歳になって、やっと仕事というもんがわかって来た。仕事をすることが生きるということやと思うようになった。

コメント
本年読み納めにふさわしい本に出合えて良かった。著者の本は「星宿海への道」(2003年)だからずいぶん久しぶりだ。

Daily Vocabulary(2022/12/31)

2022年12月31日 | Daily Vocabulary
29806.lower back   (腰)
I have a lower backache
29807.sore muscle  (筋肉痛)
I have really sore muscles
29808.rest a period of time when you are not doing anything tiring and you can relax or sleep 
I’II have a long rest at home tomorrow
29809.have a baby(出産する)
She will have a baby in August. 
29810.argument  a situation in which two or more people disagree, often angrily 
I had an argument with my boyfriend last night.