安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

特集 このごろ聴いている女性ヴォーカルアルバム

2016-03-09 21:53:32 | ヴォーカル(S~Z他)

最近気に入って聴いているヴォーカリストとそのアルバム(CD)をまとめてみました。思いつくままに書いたので、順不同です。

ROBERTA GAMBARINI (ロバータ・ガンバリーニ)

ライブでも聴きましたが、本格派のジャズヴォーカリストで、なんでも歌える優れた歌手だと思います。発表したアルバムはそう多くないですが、「The Shadow of Your Smile」(フィフティ・ファイヴ・レコード 2013年録音)は、選曲がスタンダードで日本のファンを意識して作られたもののようで、僕も喜んで聴いています。この2月に来日し、ヴァレンタイン公演をコットン・クラブで行っています。

   

EMILLIE-CLAIRE BARLOW (エミリー・クレア・バーロウ)

エミリー・クレア・バーロウについては、先日(2016年1月)、東京のコットン・クラブで聴いてきました。ジャズヴォーカルを主体にポップスやバラードなどをよく伸びる歌声で多彩に歌います。また、伴奏バンドには、テナーサックスとギターを入れていて、インストも併せて楽しめます。コットンクラブのステージを収録した「Live in Tokyo」(eOne 2013年録音)がお気に入りです。最新作は、「Clear Day」(eOne 2015年録音)で、オーケストラとの共演を行っています。

   

   

DIANA PANTON (ダイアナ・パントン)

ダイアナ・パントンは、そのスイートヴォイスが人気で、彼女のファンは多いようです。ハードにスイングするのではなく、ソフトに歌う女性版のチェット・ベイカーといった趣があります。発表するアルバムは、よく考えられ丁寧に作られていて、「RED」(eOne 2012年録音)がなかなかよいです。最新作は、「I Believe in little Things」(Factor 2014年録音)です。

   

   

CYRILLE AIMEE (シリル・エイミー)

フランス出身でアメリカで活躍する歌手。初めに「It's A Good Day」という評判の高いアルバムを聴いたのですが、ギター伴奏のジプシースイング系の歌が僕には今一つ馴染めませんでした。次にジャズクラブのスモールズにおけるライブ盤「Live At Smalls」(Smalls Live 2010年録音)を聴いたのですが、これにはぶっ飛びました。新時代のスキャットが聴け、迫力十分で活きのいいジャジーで楽しい歌が聴けます。インストファンにもいいアルバムです。

   

   

HALIE LOREN (ヘイリー・ロレン)

ピアノトリオが伴奏をしていますが、ポピュラーに近く、ことさらジャズ好きでなくても親しめる歌手です。高音はファルセットで歌うところも出てきますが、個性的で悪くありません。懐かしい「青い影」を収録した「They oughta Write A Song」(White Moon 2008年録音)が代表的かと思いますが、最新作は2015年録音の「Live at Cotton Club」(Victor)で、「いとしのエリー」も歌っています。この4月に来日するので、僕も聴きに行く予定で、コットンクラブの席を予約しました。

   

   

DENA DEROSE (ディナ・ディローズ)

シャープナインレーベルにアルバムがあったので、知った歌手です。あまり日本では知られていないかもしれませんが、素晴らしい歌手です。もともとはピアノを弾いていて、歌いだしたのはあとからとのことですが、弾き語りをよくします。スイングし、スタンダードをジャジーに歌ってくれます。「Another World」(Sharp Nine 1998年録音)や「I Can See Clearly Now」(Sharp Nine 2000年録音)といったアルバムがありますが、新譜の「United」(High Note)がこの3月にタワーレコードで発売されるので予約しました。

   

   

   

CAROL WELSMAN (キャロル・ウェルスマン)

非常に安定した実力派の歌手で、ピアノも上手く弾き語りを行います。作風が幅広いですが、ジャジーなものを歌わせたら最高の歌手の一人です。また、伴奏陣が豪華で、楽器とのコラボも楽しめるので、ジャズのインストがお好きな方にも向いています。ケン・ぺプロウスキー(cl)が参加した「Memories of You」(All Art 2008年録音)をよく聴きましたが、ウォーレス・ルーニー(tp)が参加した最新作の「Alone Together」(Idla 2014年録音)も意欲的かつ上質なアルバム。 

   

   

他にも、コニー・エヴィンソン、ダイアン・リーヴス、シーネ・エイ、イーデン・アトウッド、ジャネット・サイデルなどの歌手についても新しめのものも聴いていますが、次の機会で。