先日、伊那市(長野県)に行った際、最近もらって食べてみたら気に入った「まゆ」というお菓子を製造販売している「越後屋」に寄って、「まゆ」を自宅用に買い求めました。「月夜唄」というお菓子もほしかったのですが、売り切れでした。この2品は素朴ながら、なかなか美味しくて、伊那にこのようないいものがあるとはつい最近まで知りませんでした。帰りの車の中で、豪快なフラーの演奏を聴きながら、さっそく「まゆ」を一ついただきました。
CURTIS FULLER (カーティス・フラー)
MEETS ROMA JAZZ TRIO (TIMELESS 1982年録音)
1934年生まれのカーティス・フラー(tb)は、1950年代のハードバップ期に、プレスティッジ、ブルーノート、サヴォイと主要レーベルにリーダー・アルバムを残していて、その当時の活躍が目立ち、70年代から80年代にかけての活動やアルバムは、あまり話題に上らないようです。しかし、オランダのTIMELESSレーベルに録音した「FOUR ON THE OUTSIDE」やこのアルバムは、好調なフラーを捉えていて、一聴の価値があります。
メンバーは、カーティス・フラー(tb)、ダニーロ・レア(p)、エンツォ・ピエトロバオリ(b)、ロベルト・ガット(ds)。ローマ・ジャズ・トリオは、1975年にダニーロ・レアによって結成されたグループです。この3人は現在ではイタリアを代表するュージシャンになっていて、レアは2015年10月に来日しています。
曲は、ジャズ・オリジナルとフラーの自作です。ジョン・コルトレーン作「Impressions」、「Naima」、ジョン・ルイス作「Afternoon in Paris」、ケニー・ドーハム作「Blue Bossa」、フラーの自作が「R.E.D.'S Delights」と「Jazz Island」で全6曲。モーダルがかったコルトレーンの2曲をどう演奏しているのかに、ことに興味が湧きます。
豪放なカーティス・フラーのトロンボーンとキース・ジャレット・トリオを想起させるようなピアノ・トリオが一体となって、迫力ある演奏が聴けます。「Impressions」では、疾走するリズムに乗ったフラーのプレイや、続くレア(p)の鍵盤をいっぱいに使ったソロに興奮させられました。「Jazz Island」は、リズムがカリプソで、ちょっとおどけたフラーのプレイにほほが緩みます。お馴染みの「Blue Bossa」をトロンボーンで聴けることもあり、このイタリア録音は手元に置いておきたい一枚。
【越後屋】
住所:長野県伊那市新井3473
電話:0265-72-2512
営業:9:00~19:00
定休:水曜日
お店のパンフレットに記載された販売商品。販売しているお店はこちらの一店舗のみですで、通販の取り扱いもあります。
お店の外観
チョコレートコーティングされた外観はエクレアのようですが、最中の皮を使っていて、甘すぎない中のクリームと溶け合って、優しい味わいになっています。
お店の場所は、JR伊那市駅の向かい側になります。