安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ビル・パーキンス JUST FRIENDS

2016-03-27 08:54:37 | テナー・サックス

先週の日曜日、平成1516年に松本市内で一緒に働いていた仲間と、松本駅前近くのフレンチ・レストラン「オー・クリヨー・ド・ヴァン」で昼食会を行いました。女性の一人が結婚したので、そのお祝いをメインに開催したものです。彼女の旦那さんは、沖縄県出身で、山に憧れて松本にきて、そのまま林業の会社に就職した方で、登山関連で知り合ったようです。山や林業の話で盛り上がりましたが、お店の食事も美味しく、楽しいひと時になりました。タイトルにFriends」(友達、友人)が入っているアルバム。

BILL PERKINS (ビル・パーキンス)
JUST FRINEDS (Pacific Jazz 1956年録音)

   

テナー・サックス奏者のビル・パーキンス(1924~2003年)は、1950年代から2000年代まで多数の録音を残しています。このアルバムもそうですが、その当時の仲間といえるリッチー・カミュカやアート・ペッパー、ハンプトン・ホーズらと吹き込んだ1950年代のものには、サックスのソロやアンサンブルに瑞瑞しいものがあり、ウェスト・コースト・ジャズの最良のところが聴けると思っています。

メンバーは、ビル・パーキンス(ts, bcl, fl)、リッチー・カミュカ(ts)、ハンプトン・ホーズ(p)、レッド・ミッチェル(b)、メル・ルイス(ds)、アート・ペッパー(as)、ジミー・ロウルズ(p)、ベン・タッカー(b)。2回のセッションを収録してあり、10月の録音ではカミュカが、12月の録音ではペッパーが参加しています。パーキンスは、スタン・ケントン楽団やウディ・ハーマン楽団でプレイしていただけに、ここでは3種類の楽器を吹いています。

曲はスタンダードとオリジナルです。スタンダードが「Just Friends」、「A Foggy Day」(霧の日)、「All of Me」、「Limehouse Blues」、「What is This Thing Called Love」(恋とはなんでしょう)、「Sweet and Lovely」で、オリジナルがアート・ペッパー作「Diane-A-Flow」と「Zenobia」、ビル・パーキンス作「Solid De Sylva」の全9曲。お馴染みの曲が多いですが、ペッパーやパーキンスのオリジナルも魅力的です。

レスター・ヤング系の中庸をいくパーキンスとカミュカに加え、スリリングなペッパーが加わって、楽器同士の絡みや各人のソロもスムーズなアルバム。「Just Friends」の冒頭のパーキンスとカミュカのコラボレーションは、カデンツァ風で引き込まれますし、カミュカ(ts)とパーキンス(ts)のソロも乗っています。ペッパー(as)が加わり、彼の個性的なフレーズとタイミングで吹いている「Daine-A- Flow」と「Zenobia」も聴きものです。パーキンスは「Sweet and Lovely」では、ベース・クラリネットを吹くなど音色も多彩で飽きません。

【オー・クリヨード・ヴァン】

住所:長野県松本市深志1-2-11 昭和ビル1F
電話:0263-39-1966
営業:11時半~23時 (ノンストップ営業)
ホームページ:Au Crieur de Vin