再就職したので仕事場も変更になり、長野駅に近いところになりました。周囲に飲食店が多いので、昼食を食べにいろいろなお店に行き始めました。まずは、手打ちそば「あんき」というお店で、天丼セットを食べてみました。そばは細くて、香りがほんのりとする上品なもので美味しく、ミニ天丼も具がたくさん乗っていて甘目のつゆの味もよくて、気に入りました。蕎麦と天丼のコラボは蕎麦屋さんの定番ですが、テナーサックス二本のコラボも定番です。
JOHNNY GRIFFIN (ジョニー・グリフィン)
GRIFF AND LOCK (JAZZLAND 1960年録音)
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二人のテナーサックス奏者によるチームは、いろいろとありますが、その中でも、迫力ではぴか一だと思われるのが、1960年から62年にかけて活動したグリフィンとエディ・ロックジョー・デイヴィスのコンビです。ワーデル・グレイとデクスター・ゴードン、アル・コーンとズート・シムズなど、臨時のものも含めて、サックス同士の掛け合いを録音したアルバムの数は膨大ですが、スピードとゴリゴリ感を楽しむならこのチームではないでしょうか。
メンバーは、ジョニー・グリフィン(ts)、エディ・デイヴィス(ts)、ジュニア・マンス(p)、ラリー・ゲイルズ(b)、ベン・ライリー(ds)。エディ・デイヴィスは、カウント・ベイシー楽団に在籍したことがあり、ルーレット盤にソロなどが収録されています。その中におけるデイヴィスのソロは、あまり品がいいとは言えない音色とフレーズだったので、彼には関心を持てないでいました。しかし、いろいろ聴いてみると面白いものもあって、これもその一枚です。
曲は、ジャズオリジナルとスタンダードです。ジェイムス・ムーディー作「The Last Train From Overook」、エディ・デイヴィス作「Hey, Lock!」、バブズ・ゴンザレス作「Midnight at Minton's」、スタンダードの「Second Balcony Jump」、「I'll Remember April」(四月の思い出)、タッド・ダメロン作「Good Bait」の6曲。このうち、「Midnight at Minton's」は、このチームが出演しライブ録音も行ったジャズ・クラブ「ミントンズ・プレイハウス」に因んだものです。
エキサイティングなテナー・バトルが存分に楽しめます。デイヴィスがものすごく分厚い音で豪快で、グリフィンの方が柔らかく感じます。うなりを伴った二本のテナーサックスによるテーマから興奮ものの「The Last Train From Overook」、元気のいい四月の思い出が聴ける「I'll Remember April」、途中からテンポアップし、テナー同士の掛け合いも入る「Good Bait」と、ジャズの醍醐味の一つが味わえました。ジュニア・マンスのピアノは、本来黒っぽいのですが、このチームの中では端正に聴こえるのも面白いところです。
【手打ちそば あんき】
住所:長野市西後町1583
電話:026-234-2820
営業:午前11:30分~午後2時。午後5時30分~午後8時頃(夜の営業は水、木、金)。蕎麦は、販売当日に打ったもので、昼夜ともに、売り切れ次第お店は終了になるそうです。
定休日:火曜日
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お店の外観。場所は長野市中央通り沿いです。
天丼セット。
蕎麦。
天丼。