安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウォーレス・ルーニー THE STANDARD BEARER

2016-04-27 19:46:06 | トランペット・トロンボーン

お昼休みに、職場の近くを散歩していたら、よく見かける野鳥がいたので、スマホで撮ってみました。近づいても逃げない面白い鳥なので、Kさんに種類を訊ねたところ、「ハクセキレイ」といい、尾を振りながら歩くので、別名「チンチン鳥」とも言われているそうです。本来は水辺に住んでいるようですが、都市化しているのか、街の中で見ることができました。都会の夜に映えるトランペットを。

WALLACE RONEY (ウォーレス・ルーニー)
THE STANDARD BEARER (Muse 1989年録音)

   

ウォーレス・ルーニー(1960年生まれ)は、1960年代のマイルス・デイビスのフォロワーとして知られているものの、そのことに関連して以外は、あまり話題に上ることがなかったように思えます。しかし、当時の若手ミュージシャンが集まり、フレッシュなハードバップを演奏したこのアルバムは、なかなかよかった記憶があり、再聴してみました。

メンバーは、ウォーレス・ルーニー(tp)、ゲイリー・トーマス(ts、3曲に参加)、マルグリュー・ミラー(p)、チャーネット・モフェット(b)、シンディ・ブラックマン(ds)。ゲイリー・トーマスのハードボイルドタッチの音色、マルグリュー・ミラーの小気味よいソロやハービー・ハンコックを髣髴とさせるバッキングもあって、ルーニーのプレイ以外にも聴きどころが多いです。

曲は、タイトルどおり(タイトルを直訳すれば「スタンダード曲を伝える人」とでもなるのでしょうか。)1曲を除いてスタンダードです。「The Way You Look Tonight」(今宵の君は)、「I Didn't Know What Time It Was」(時さえ忘れて)、「Don't Blame Me」、「Con Alma」、「Giant Steps」、「When Your Lover has Gone」、「Loose」。「Con Alma」はディジー・ガレスピー、「Giant Steps」は、ジョン・コルトレーンの作曲ですが、両方ともいまやスタンダードです。「Loose」は、多分即興で作ったと思われるルーニーやブラックマン共作の曲です。

1960年代半ばのマイルス・デイビス・グループを想わせる演奏ですが、オリジナリティもあり、優れたアルバムだと思います。「The Way You Look Tonight」では、モフェット(b)の伴奏だけによるルーニー(tp)の演奏から出て、リズムが入ってくるところがかっこいいですが、トーマス(ts)の力強い吹奏もフレッシュに聴こえます。バラードの「Don't Blame Me」はルーニーのソロとともにミラー(p)の抒情的なソロが美しい。曲の初めから熱気を帯びたルーニーのソロが続き、トーマスもエキサイティングな「Giant Steps」は、最後にテーマが出てくるまで曲名がわかりませんでした。

【長野市街地のハクセキレイ】