長野県内で大野雄二のルパンジャズライブが、6月17日(金)に松本、18日(土)に上田で開催されました。日程の都合で、18日の上田公演を聴きました。松本はチケットがソールド・アウト、上田も満席の状態で、ずいぶんと人気があるのに驚きました。お子さんもいて、アニメのルパン三世の人気は高いようです。テレビ音楽が基のフュージョン系だろうと予想はついたものの、こういうのもたまにはいいなと思い出かけました。
当日のメンバーは次のとおり。それに加えて、3人のヴォーカルグループのフジコチャンズが加わります。
大野雄二(pf)
松島啓之(tp)
鈴木央紹(t.sax&s.sax)
和泉聡志(g)
宮川純(org)
ミッチー長岡(ba)
市原康(dr)
休憩なしの2時間弱のステージでした。演奏された曲は、MCはあったものの聞きとりずらく、さらにルパンの曲は全く知らないので、次のような曲が順番に演奏されたようです。発売されているCDの曲名を参考にした判明分だけです。
BUONO!! BUONO!!
LOVE SQUALL 2016
DESTINY LOVE
ちゃんと言わなきゃ愛さない
ZENIGATA MARCH 2016
TORNADO 2016
ルパン三世愛のテーマ
THEME FROM LUPIN III
この他に1~2曲演奏があり、アンコールでは2曲が演奏されたと思います。いずれも大野雄二作曲によるルパンシリーズからの曲です。ギターの和泉さんがMCを担当していて、率先して初めから手拍子だったので、会場は最初から最後まで、手拍子の連続でした。また、アンコール曲では、MCからのリクエストもあって、会場総立ちでした。
ロック、ファンク調のギター、ベース、ドラムスがリズムを送り出すフュージョン系のサウンドでしたが、メンバーのソロが多く、楽しめたライブでした。ファンキー、メローな編曲も大野雄二だと思いますが、トランペット、サックス、ハモンドオルガン、彼自身のエレクトリックピアノとジャジーでかっこいいソロが続き、このあたりルパンジャズと銘うってあるだけのことはありました。
面白かったのは、曲の特徴で、最初の「BUONO!! BUONO!!」は、60年代ブルーノートサウンドのリー・モーガン「サイドワインダー」を連想させ、石川さゆりが歌っているテレビのルパン三世のエンディングテーマ「ちゃんと言わなきゃ愛さない」は歌謡曲調で、ツボを押さえた受ける曲作りになっていて感心しました。
早めに会場を出たのですが、帰りがけのエレベーターのところで、僕より少し年がいっていると思われるご夫婦の会話『トランぺッターがすごいね。上手だわ』、『サックスも音色がいいし、素晴らしい』を耳にしました。僕もそんな感想で、松島啓之(tp)については、コンボで演奏を聴いてみたいと思いながら会場を後にしました。
【Ohno & Lupintic Six 最新CD YEAH!!YEAH!!】