安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

デクスター・ゴードン THE JUMPIN' BLUES

2016-06-12 09:11:52 | テナー・サックス

以前から肩凝りがひどく首筋がはったりするので、簡単なストレッチなどにより、軽減するようにしていました。慢性的なものなので、仕方がないとあきらめていましたが、最近、知り合いのTさんに、それなら整体にいってみたらどうかと言われ、長野市にある「おもなが接骨院」で、マッサージなどを行ってもらっています。年齢的なこともあり、体の手入れが時には必要だと考えるこのごろです。堂々とした体躯のミュージシャン。

DEXTER GORDON (デクスター・ゴードン)
THE JUMPIN' BLUES (Prestige 1970年録音)

   

デクスター・ゴードン(ts)は、1962年にヨーロッパに渡り、1976年まで同地にとどまり、スティープル・チェイスなどのレーベルに録音を多く残しています。その間、たまにアメリカに戻ってリーダー作を作っています。1969年から73年にかけてプレスティッジと契約があり、なかなかいいアルバムが残っていますが、1970年8月に録音されたこれもその一枚です。下記に掲載のディスコグラフィー「Long Tall Dexter」でもデータを追いかけてみました。

メンバーは、デクスター・ゴードン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、ロイ・ブルックス(ds)。同年7月に録音された「The Panther」(Prestige)では、トミー・フラナガン(p)ですが、ここではウィントン・ケリー(p)のプレイが聴けます。彼の晩年のプレイで、往年の強烈なスイング感こそ薄いものの、ケリーらしい節回しが聴けて、僕には嬉しい人選です。

曲目が多彩です。ゴードン自作の「Evergreenish」、ポップスのヒット曲で、ナット・キング・コールやリンダ・ロンシュタットの歌がよく知られている「For Sentimental Reasons」、パーカーの愛奏曲「Star Eyes」、セロニアス・モンク作「Rhythmaning」、タッド・ダメロン作でジャズスタンダードといってもいい「If You Could See Me Now」、ジェイ・マクシャン作「Jumpin' Blues」の6曲。僕も大好きな歌「For Sentimental Reasons」については、その器楽版はないわけではありませんが、珍しく、よくぞ収録してくれました。

多分デクスター・ゴードン(ts)が昔に思いをはせながら、じっくりと吹いた愛すべき作品。早い曲も豪快でよいのですが、バラードの「For Sentimental Reasons」 や「If You Could See Me Now」が心に染みてきます。あわてないテンポで、優し気にゴードン(ts)が吹き、ケリー(p)のイントロやソロもごく自然な感じで寛いでいます。「Star Eyes」や「The Jumpin' Blues」では、ロイ・ブルックスの叩き出すリズムに乗ってゴードンは快調です。

【おもなが接骨院】

住所:長野市栗田182-1MKビル1F
電話:026-217-2590

   

【Long Tall Dexter  The Discography of Dexter Gordon】

デクスター・ゴードンのディスコグラフィーです。コペンハーゲンで出版されたもので、横浜のマシュマロレーベルのオーナー、上不三雄さんにいただいたものです。内容には、TV出演も含まれて、情報量が半端ではなく、ゴードンの歩みを辿ることができます。今回の記事を書くに当たり参考にしましたが、ヨーロッパ滞在中でも、米本国に戻って録音やジャズ・フェスティヴァルに出演していることが意外に多いということがわかりました。