安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

菊地康正(ts,fl)ライブ (6月10日 東京TUC)

2016-06-14 20:57:40 | 演奏会・ライブ

6月10日(金)、東京へ用事があり出かけたので、帰りににライブに寄ってきました。テナーサックスとフルートを吹くベテランの菊地康正さんのライブで、彼は松本英彦に師事し、世良譲との共演もあるようなので、楽しくスイングするジャズが聴けるだろうと期待して出かけていきました。会場は、神田の東京TUCで、こちらのお店も初めてでした。

メンバーは、次のとおりです。最新のCDを一緒に録音したミュージシャンが集まっています。

菊地康正(ts,fl)
浜田 均(vib)
西 直樹(pf)
安カ川大樹(b)
小松伸之(ds)

      

演奏された曲目。CD「Reborn Again」からの曲が多く演奏されました。

(第1部)
1.My Spanish Key (菊地さんのオリジナル)
2.Falling in Love With Love (恋に恋して)
3.Oleo
4.I'm A Fool to Want You
5.Very Eary (Bill Evans作曲)
6.映画「砂の器」のテーマ (千住明作曲)
 
(第2部)
1.ポエジー (Kenny Barron作曲)
2.Nostalgias de Bossa
3.Les Parapluies de Cherbourg (シェルブールの雨傘)
4.Sambaの曲
(4曲目の途中の午後9時40分に、最終の北陸新幹線長野行きに乗るためにお店を出ました。)
 
菊地さん本人が、『菊地康正のジャズは老若男女が誰でも楽しめるものだが、奥が深い』ということをMCで言っていましたが、そのとおりの親しみやすい選曲と中庸をいくアドリブでした。このメンバーで最新作「Reborn Again」を録音しているだけに、浜田均(vib)とはもちろん西直樹(p)以下のリズムセクションとも息があっていました。
 
最もよかったのは、映画「砂の器」のテーマで、菊地さんがフルートにより熱演しましたが、音色がよくて低音部も迫力がありました。アドリブは、なかなかグルーヴィーで、フルートのイメージが少し変わりました。また、映画「シェルブールの雨傘」もフルートでやってくれましたが、ミシェル・ルグランの美しい旋律を生かした編曲で、これもよかった。
 
菊地さんのテナー・サックスですが、ソニー・ロリンズ的なところに加えて、コルトレーンからの影響もあるような感じでした。どっしりとした低音部を使って演奏した「Falling in Love With Love」が印象に残りました。
 
サンバの曲が賑やかに続いていたのですが、残念ながら電車に乗るために、演奏途中でお店を出ました。菊地康正さんの最新CD「Reborn Again」を休憩時に購入したので、ライブを追体験しながら、この文章を書いています。
 
【菊地康正 Reborn Againジャケット】
 
   
 
【菊地康正ホームページ】
 
菊地康正オフィシャルサイト:kose-sax-flute.jp
 
【東京TUCホームページ】
 
ジャズクラブ東京TUCウェブサイト:tokyo TUC website
   
   
   
 
お店は、地下にあります。
 
   
お店に通じる階段。