安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョージ・コールマン MY HORNS OF PLENTY

2016-09-04 09:34:34 | テナー・サックス

長野市立図書館で本を返して帰ろうとしたら、入り口に近い棚のところで「日本100低名山を歩く」(角川SSC新書)という面白そうな本が目に留まったので借りてきました。標高1,500m以下の低い山の魅力を説くとともに、「全国のお薦め低山ガイド100」として100の低山が紹介されていました。秋には、日本海を見渡すことのできる新潟県の山に登って、帰りに新鮮な寿司を食べてきたいと考えていたので、ちょうど参考になります。このミュージシャンはそびえたつ高い山に例えられそうです。

GEORGE COLEMAN (ジョージ・コールマン)
MY HORNS OF PLENTY (Birdology 1991年録音)

   

今年購入したCDの中でも気に入っているアルバム。ジョージ・コールマンは、「Amsterdam After Dark」(TIMELESS 1978年録音)を拙ブログでは取り上げましたが、1991年においても、快演を繰り広げていて、堂々とした吹奏は、テナーサックスの巨人といってもいいような気さえします。録音は、ルディ・ヴァン・ゲルダーが行っていますが、フランスのレコード会社の制作です。

メンバーは、ジョージ・コールマン(ss,as,ts)、ハロルド・メイバーン(p)、レイ・ドラモンド(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。コールマンは、テナー・サックスが主体ですが、ソプラノとアルト・サックスをそれぞれ1曲吹いています。他のメンバーもソロをとりますが、コールマンのプレイに焦点を当てた内容です。

曲は、バランスが取れています。ビリー・ストレイホーン作「Lush Life」、ジョージ・コールマンの自作が2曲で「Conrad」と「You Mean So Much to Me」、スタンダードの「My Romance」と「Old Folks」、Ted Snyderという人が書いた「The Sheik of Araby」の全6曲。コールマンの自作も含めて、楽想がはっきりしていて、わかりやすいメロディの曲ばかりです。

ジョージ・コールマンの演奏は、サウンドといい、フレーズといい、スケールが大きく、ジャズを堪能したという気持ちになりました。最初の「Lush Life」では、カデンツァ風のイントロが素晴らしく、コーラスでは力強さが感じられます。バラードの「My Romance」は、深い抒情を湛えていますが、メイバーン(p)のソロが少しうるさい。アップテンポの「The Sheik of Araby」では、コールマンは切れのいいフレーズを連続して吹いていて、かっこいいです。レイ・ドラモンドの重量級ベースもうなっています。

【低い山を歩く会監修「日本100低名山を歩く」(角川SSC選書)】

   

新潟県からは、弥彦山、米山、角田山、五頭山が紹介されています。さしあたり、長野から近い米山(標高993m)に登ろうと考えています。長野県からは、夫神岳と霧訪山の二つが挙げられていましたが、どちらも一回登ったことがあります。