安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

藤井 学クインテット・コンサート (9月10日 松本市音楽文化ホール)

2016-09-16 21:03:00 | 演奏会・ライブ

信州ジャズ民という団体の主催で、松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニー・ホール)で9月10日(土)にジャズライブがあったので、聴いてきました。藤井学(ds)をリーダーとするクインテットの演奏ですが、椎名豊がピアノなので、彼のプレイを楽しみにして出かけて行きました。

   

(メンバー)

奥村昌(tp,flh)、近藤和彦(as,ss)、椎名豊(p)、中村薫平(b)、藤井学(ds、リーダー)。

(曲 目)

(第1セット)

Because I Love You (トム・ハレル作曲)
Dell Sasser (サム・ジョーンズ作曲)
Sandino (チャーリー・ヘイデン作曲)
Come Sunday (デューク・エリントン作曲)
Appointment in Ghana (ジャッキー・マクリーン作曲) 

(第2セット)

The Shade Of The Cedar Tree (クリスチャン・マクブライト作曲)
When Love is New (シダー・ウォルトン作曲)
Mood Indigo (デューク・エリントン作曲)
Firm Roots (シダー・ウォルトン作曲)
Fungii Mama (ブルー・ミッチェル作曲)

今日のために第一線級のメンバーを集め、曲も管楽器の二人には無理をいって、いろいろなものをそろえたと、リーダーの藤井さんが話していましたが、まさにそのとおりで、充実した楽しいコンサートでした。サム・ジョーンズの{Dell Sasser」、マクリーンの「Appointment in Ghana」、ミッチェルの「Fungii Mama」を実演で聴けるとは!、驚きかつ嬉しくなりました。

ボサノヴァ編曲の「Sandino」では、奥村晶のフリューゲルホルンが美しくしなやかで素晴らしかった。「Come Sunday」は、近藤和彦(as)の編曲で、スイートな音色の彼のプレイは、スイング風のところもあって気に入りました。「Appoinntment in Ghana」では、奥村晶のトランペットが、ウディ・ショーを髣髴とさせ、椎名豊のトレモロやトリルを使ったリズミカルなソロもよく、興奮させられました。

「The Shade of The Cedar Tree」は、藤井学のドラムスにのって、全員よくスイングした気持ちのいい演奏。「Mood Indigo」は、近藤和彦のプレイをはじめグルーヴィーさが出ていました。アンコールのカリプソリズムによる、「Funji Mama」は、派手なプレイで、奥村晶のトランペット、そして椎名豊のピアノが縦横無尽なうえにメロディアスで、スカッとした気分にしてくれました。

会場の小ホールは定員180人のところに8割くらいのお客様でした。歓声や拍手も結構あって、それぞれ楽しまれていたようです。帰りがけに、椎名豊さんの最新録音CDを買い求め、サインをもらいました。昔聴いたときは、力いっぱいピアノを弾きまくっていて、単調になるようなところもありましたが、今日のプレイは、落ち着きが出て、多彩になっていて、見事なものでした。

   
椎名豊の最新CD「フューチャー・スイング」 (Scene-a Music)