安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ショレ、ケンチッヒ、パポー トリオ (9月9日 新潟県上越市)

2016-09-13 21:12:55 | 演奏会・ライブ

上越市の春日山に「ラ・ソネ菓寮」というケーキ屋さんがあって、そこのイベントスペースではいろいろな催し物が行われています。今回9月9日(金)に、ヨーロッパのピアノトリオの演奏会があるというので、行ってきました。上越は長野市からは1時間もあれば車で着けるので、仕事を終えてから、出かけました。

   

ピアノトリオのメンバーは、ジャン・クリストフ・ショレ(p)、ハイリ・ケンチッヒ(b)、マルセル・パポー(ds)。ショレはフランス、あとの二人はスイスのミュージシャンです。全く耳にしたことがなかったので、どんな音が出てくるか興味深々でした。会場には、グランドピアノがあって、20人程度の椅子があり、観衆は15~16人ほどでした。

全体のイメージとしては、最近聴いたチック・コリアの演奏のようでした。「美ジャズ」とチラシの紹介にはありますが、スイング感は希薄で、ブルーノートは全くといっていいほど使っていないと思われ、グルーヴィーさはありませんでした。現代のクラシック音楽をピアノトリオの形式を借りてやっているといった感じでしょうか。

3人の技量は高く、ピアノの音はきれいで、パッセージも粒だっていて破たんがありません。ショレ(p)が頻繁にペダルを踏んで共鳴させていて、このあたりの音作りは現代のヨーロッパです。そんなところから、ECMレーベル系の録音が好きな方には、面白かったコンサートかもしれません。

僕のイメージするジャズではありませんが、現代音楽を聴いていると思えば、それなりきで、出かけた甲斐はありました。ショレのフランス語による曲目紹介は、全くわからなかったので、日本語への通訳かレジュメの配布をお願いしたかった。

   

こちらは全国ツァー用のチラシ。東京では、新宿ピットインの土曜日の昼の部に登場しました。