安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ダスコ・ゴイコヴィッチ EUROPEAN JAZZ SOUNDS

2017-01-22 08:57:05 | トランペット・トロンボーン

先日、東京の御茶ノ水に行って、久しぶりにオーディオ・ユニオンとジャズ東京へ寄ってきました。オーディオの方は、CDプレイヤーを買おうかと候補機種を試聴したのですが、高級機種を聴くと、当然そちらのがいいので、迷っただけで終わりました。次に、近くの横断歩道を渡ってジャズ東京へ行き、CDや中古レコードを物色。ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)の未発表音源(CD)が目についたので、購入しました。

DUSKO GOYKOVICH (ダスコ・ゴイコヴィッチ)
EUROPEAN JAZZ SOUNDS (Be! Jazz 1958~61年録音)

   

ダスコ・ゴイコヴィッチは好きなプレイヤーで、音源はかなり持っています。今回購入したCDは、1958年~61年録音のもので、バークリー音楽院に入学する前の西ドイツにおけるラジオ用の録音です。渡米前のプレイなので中身は今一つかと思ったのですが、既に強力ハードバッパーとしての姿が記録されていて、つい興奮してしまいました。

メンバーは、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)、デレク・ハンブル(as)、カール・ドレヴォ(ts)、Francis Coppierters(p)、Jonny Fischer(b)、Stuff Combe(ds)。2曲だけですが、Combeに代わりケニー・クラーク(ds)が加わっています。全く知らない人もいますが、ハンブルやドレヴォなど、ケニー・クラーク=フランシー・ボラン楽団に参加するミュージシャンの名前があります。

曲は、ジャズオリジナル、スタンダードなどです。「Almost Like Being In Love」、「Billie's Bounce」、「Mile Dave」、「Omricon」、「Perhaps」、「Sonnymoon For Two」、「Joy Spring」、「It's You or No One」、「Rhythm-A-Ning」、「Solar」、「Quicksilver」、「Salud to Birdland」、「On Green Dolphin Street」、「Les Copains」の全14曲。作曲者の記載がないのではっきりしませんが、メンバーのオリジナルもあるものと思います。

ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)をはじめ当時のヨーロッパの若手の勢いがあって熱い演奏が楽しめます。ダスコがミュートで吹く「Almost Like Being In Love」あたりには、マイルス・デイヴィスからの影響がうかがえるようですが、火を噴くような「Rhythm-A-Ning」のソロや「On Green Dolphin Street」の抑制されたプレイを聴いていると、既に実力十分で、今後の活躍を予想させるものです。サイドメンの中では、カール・ドレヴォ(ts)のソロが迫力があって面白い。入手してよかった一枚です。

【お茶の水のAUDIO UNIONとJAZZ TOKYO】

  

audio Unionの入り口。

  

1階なのでそれほど高級機種は置いてないのですが、各種スピーカーやアンプ、CDプレイヤーなどを試聴できます。椅子に腰かけて、聴かせてもらっている最中です。

  

disk UNIONのJazz TOKYO。

  

入り口には、Weekly Chartが貼ってあります。