先週の日曜日、松本市梓のジャズ喫茶「アンの家」に寄ったら、鍋焼きうどんがメニューにあったので、いただいてみました。熱々で、ほんのりとした味噌味のうどんは美味しくお店の名物になるに違いありません。これからの季節に相応しいあったかメニューです。熱い演奏が繰り広げられているライブアルバム。
KEITH JARRETT (キース・ジャレット)
WHISPER NOT (ECM 1999年録音)
キース・ジャレット(1945年生、p)のピアノ・トリオのアルバムは、数多くありますが、これは1997~98年の慢性疲労症候群で活動のできなかった2年間から復活した99年の7月5日にパリで行われた公演を収録したアルバムです。パリにおけるライブでは、85年7月録音の「Standards Live」」(星影のステラ)が有名だと思いますが、本作はそれに並ぶものです。
メンバーは、キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)。録音場所は、パリのパレ・デ・コングレ(国際会議場)のホールで、大劇場の定員は3723席ですが、そこが多分満席状態だったのではないかと推測します。僕は、ジャレットのライブには行ったことがないので、もし、来日することがあれば、是非聴いてみたいミュージシャンです。
曲目は、CD1が「Bouncing With Bud」、「Whisper Not」、「Groovin' High」、「Chelsea Bridge」、「Wrap Your Troubles In Dreams」、「Round Midnight」、「Sandu」、CD2が「What is This Thing Called Love」、「Conception」、「Prelude To A Kiss」、「Hallucinations」、「All My Tomorrows」、「Poinciana」、「When I Fall In Love」の全14曲。バド・パウエル作曲の「Bouncing With Bud」と「Hallucinations」、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲の「All My Tomorrows」が演奏されているのが目にとまります。
先日、新潟県上越市の喫茶店「プー横丁」で、このアルバムがかかっていて、あらためてすごいと思い、聴き直してみたものです。初めの「Bouncing with Bud」やディジー・ガレスピーの「Groovin' High」といったバップナンバーを演奏していて、新鮮味もあります。トリオの3人は好調で、特にジャレットは病み上がりとは全く思えない素晴らしいプレイを行っています。珍しいバラード「All My Tomorrows」を取り上げ、ヴィクター・ヤング作の僕の大好きなバラード「When I Fall In Love」をクロージングにもってきて、選曲や構成もさすがです。
【アンの家 2018年12月2日】
メッセージボードに食べ物が記載されていました。
紫芋のケーキを注文。美味しく、食べごたえもありました。もしかして自家製でしょうか。訊ねるのを忘れたので、今度訊いてみようと思います。
続いて、鍋焼きうどん。
薄めの味噌味です。寒い季節にピッタリの品物です。
たまたま持っていた「Chris in Person」(stereoのオリジナル盤)をかけてもらいました。アルテックのスピーカーから、クリス・コナーの声やケニー・バレルのギターが飛び出してきて、なかなかよい感じの再生でした。
【アンの家】
住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:13時~20時。月曜・火曜定休