安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジミー・レイニー、ダグ・レイニー STOLEN MOMENTS

2018-12-15 20:02:54 | ギター

長野県内は、12月も半ばになって、ぐっと冷え込むようになり、14日の朝には長野市街地でも雪が舞っていました。そんな日に、早い電車に乗る必要があったので朝食は長野駅のベックスコーヒーショップでとったのですが、モーニングプレート6種類のうち、温かいスープがメインの8種の野菜が入ったミネストローネのプレートにしました。食べごたえもあり、体が温かくなるようなよいスープでした。温かな音色のギターを聴きます。

JIMMY RANEY、DOUG RANEY (ジミー・レイニー、ダグ・レイニー)
STOLEN MOMENTS (Steeple Chase 1979年録音)

   

ジミーとダグのレイニー父子による、ギターの共演が収録されたアルバムです。ギター2本にベース、ドラムスという編成によるものは、コンコードレーベルが、ハーブ・エリスやジョー・パスなどを起用していつくも作っていますが、父子でギターを弾いたものはこの他にはないかもしれません。

メンバーは、ジミー・レイニー(g, 1927~95年)、ダグ・レイニー(g, 1956~2016年)、マイケル・ムーア(b)、ビリー・ハート(ds)。ジミー・レイニー作の曲が2曲録音されていて、ジミー主導のアルバムかと思いましたが、ライナーノートによれば、ギター・デュオの企画は、息子のダグ・レイニーの発案によるものだそうです。親孝行というかジャズファン孝行というか、よいものが残りました。

曲は、ジミー・レイニー作「Jonathan's Waltz」、ビリー・ストレイホーン作「Chelsea Bridge」、オリバー・ネルソン作「Stolen Moments」、アール・ズィンダース作「How My Heart Sings」、アレックス・ストーダル、ポール・ウェストン、サミー・カーン共作の「I Should Care」、ジミー・レイニー作「Samba Teekens」、アーサー・シュワルツ作「Alone Together」の7曲。ジミー・レイニー作の2曲以外はよく知られた曲です。

ジミー・レイニーとダグ・レイニーが、メロディを分け合ったり、ソロの後ろでリズムを刻んだりと、息もぴったりな快演を繰り広げています。二人は、スタイルや音色が似ていますが、息子のダグの方がブルーでやや強い音色だと推測して聴きました。ビル・エヴァンス(p)が取り上げたワルツ(一部四拍子)の「How My Heart Sings」は、穏やかな音色でメロディを美しく弾いていて素晴らしく、郷愁も漂います。スピード感のあるソロが聴ける「I Should Care」、ギターに相応しい曲想の「Samba Teekines」、名曲「Alone Together」など楽しめます。

【BECK'S COFEE SHOP 長野店】

新幹線の改札の向かい側にあります。

   

モーニングセットのメニュー。

店内

モーニングプレート6です。

メインの「8種の野菜のミネストローネ」。