「日経おとなのOFF」2019年1月号の特集は、恒例の「2019年絶対に見逃せない美術展」です。「コート―ルド美術館展」や「オランジェリー美術館コレクション」では、印象派の作品がまとめて展示されるので、興味が湧きます。実際には都会で開催されるので、観に行くのは難しいですが、この雑誌で絵を楽しむのもよいです。さらに「絶対聞き逃せないクラシック」というページもあって、読み応えのある号です。聴きごたえのあるアルバム。
JOE MAGNARELLI (ジョー・マグナレリ)
IF YOU COULD SEE ME NOW (Cellar Live 2018年録音)
ニューヨークを拠点に活躍するトランペットのジョー・マグナレリは、オランダのクリス・クロス・レーベルなどにリーダー作を録音していて、2作品を持っていたのですが、今一つピンとこず、ブログに書いたことがありませんでした。しかし、本作は、タッド・ダメロンが作った曲を演奏するという企画に加え演奏内容も優れていて、彼の代表作の一つになるかもしれません。
メンバーは、ジョー・マグナレリ(tp, 編曲)、ラルフ・ムーア(ts)、アンソニー・ウォンジー(p)、デズロン・ダグラス(b)、ジョージ・フルダス(ds)。ハードバップを演奏するのに適しているラルフ・ムーアとアンソニー・ウォンジーが参加していて、リズムも含めかなり充実したメンバーです。
本作は、タッド・ダメロン作品集です。「Lady Bird」、「On A Misty Night」、「Blue Beige」、「The Tadd Walk」、「If You Could See Me Now」、「The Dream is You」、「I Think I'll Go Away」、「Sando Latino」、「Super Jet」の9曲。「The Dream is You」、「I Think I'll Go Away」、「Sando Latino」は録音されるのが極めて珍しい曲で、ライナーノートにその辺も記されています。
タッド・ダメロンの曲を素材としてハードバップを現代に蘇らせたアルバム。「Lady Bird」や「On A Misty Night」では、ジョージ・フルダス(ds)のリズムにのってスイングして、颯爽とした演奏が繰り広げられます。バラード「If You Could See Me Now」では、マグナレリのフリューゲルホーンの音色が美しく、ウォンジー(p)の繊細なソロにも惹きつけられます。「Sando Latino」は、ボサノヴァに編曲されて心地よく、ムーア(ts)のソロも寛いだもの。いかにもバップといった曲想の「Super Jet」では、マグナレリ(tp)以下エキサイティングなソロが続きます。
【ジョー・マグナレリ・ホームページ】
【日経大人のOFF 2019年1月号】
表紙。マネの「フォリー=ベルジェールのバー」は、コート―ルド美術館展で出展されます。
クリムトの絵は、二つの展覧会で観ることができます。
ゴッホ展もあります。
2019年にヒットする美術展はこれだ!という記事も面白そうです。
絶対聴きたいクラシックの演奏会の記事。
来日する主なオーケストラの一覧。シカゴ交響楽団、ロサンゼルス・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーンフィルなどなど、東京では世界中のオーケストラを聴くことができます。