久しぶりに映画館へ出かけ、「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」を観ました。2017年のアメリカ・イギリス合作の映画で、17世紀のチューリップ・バブル時代のアムステルダムを舞台に、孤児として育った美しい少女が成人して富豪の妻となり、その夫妻の肖像画を描いた画家と恋に落ちる物語を描いたものです。
監督は、ジャスティン・チャドウィックという英国の方ですが、富豪の妻役でアリシア・ヴィキャンデル、画家役でデイン・ハーン、富裕な商人で夫役のクリストフ・ヴァルツ、修道院長役でジュディ・デンチなど、米国や英国の有名俳優が起用されています。アリシア・ヴィキャンデルの17世紀オランダ絵画から抜け出てきたような表情、美しさが印象的です。
肖像画を制作している場面
食卓
修道院
画家(デイン・ハーン)は、実在ではあるが謎が多いフェルメールをモデルにしていて、フェルメールの代表的な作品へのオマージュを思わせるショットが多数登場します。例えば、窓辺で手紙を読む女性、鮮やかなブルーの色を使ったドレス、薄暗い室内に差し込む光などです。
画家からの手紙を読む場面
許されざる恋愛を描いた物語ですが、一攫千金を狙ったチューリップ市場の話など、物語は相互に絡みあい進みます。また、筋立てとは離れて、当時、アムステルダムには700人の画家がいたそうですが、そういった事情やフェルメールの名画場面など西洋美術史の一端にも触れることができ、そちらにも興味が湧きました。
熱狂するチューリップ市場
画家がチューリップの取引をしている場面
【長野松竹相生座】
住所:長野市権堂町2255
電話:026-232-3016
ホームページ:naganoaioiza.com
相生座の外観
映画館内に飾ってあったチューリップ。すぐ近くの花屋さんで購入できるそうです。