松本市の月詠珈琲に寄り、月詠ブレンドの豆を買ってきました。秋季限定の珈琲も飲みましたが、3日の祝日の午後とあって店内は満席でした。JBLのスピーカー「オリンパス」からは、小音量ながらしっかりと音が届いて、ジャズも楽しめました。月詠珈琲はジャズ喫茶ではありませんが、ジャズ喫茶に似合う歌手を。
CHRIS CONNOR (クリス・コナー)
A JAZZ DATE WITH CHRIS CONNOR (ATLANTIC 1956年録音)
クリス・コナー(vo, 1927~2009年)がアトランティックレーベルに残したアルバムは、ジャケットもかっこよく、これぞジャズヴォーカルといった趣があります。本作などはその最たるもので、オリジナルのレコードがほしかったのですが、ようやく程度の良いものを入手しました。
3回のセッションを収録してあります。伴奏のメンバーですが、ラルフ・シャロン(p, 編曲)、オスカー・ペティフォード(b)、オシ―・ジョンソン(ds)、エディ・コスタ(vib)は全てに参加し、曲により、サム・モスト(fl)、アル・コーン(ts)、ジョー・ワイルダー(tp)、ジョー・ピューマ(g)などが加わります。
曲目は次のとおり。
1 Moon Ray (Artie Shaw)
2 Poor Little Rich Girl (Noel Coward)
3 Just Squeeze Me (Duke Ellington)
4 Fancy Free (Harold Arlen)
5 It's A Most Unusual Day (Jimmy McHugh)
6 All I Need is You (Peter DeRose)
7 It Only Happnes When I Dance With You (Irving Berlin)
8 Lonely Town (Leonard Bernstein)
9 Everything I've Got (Richard Rodgers)
10 Driftwood (Peter Udell)
11 I'm Shooting High (Jimmy McHugh)の
12 My Shining Hour (Harold Arlen)
(以下の2曲はCDの追加曲)
13 Misty (Eroll Garner)
14 Senor Blues (Horace Silver)
スタンダード曲がほとんどですが、ノエル・カワード作の「Poor Little Rich Girl」やレナード・バーンスタイン作の「Lonely Town」あたりは格調の高い佳曲。CDの追加2曲(1959年録音)も見逃せないので、CDも持っています。
クリス・コナーの歌はもちろん、伴奏陣のソロも含めてジャズ度が高いヴォーカルが楽しめます。編曲を担当したラルフ・シャロンの功績も大だと思われます。最初の「Moon Ray」からクリスのややハスキーな声が印象に残り、優し気に歌うバラード「Poor Little Rich Girl」は情感が籠っています。「It's A Most Unusual Day」は、よくスイングしていて、アル・コーンのテナーサックスソロも含めてご機嫌な出来栄え。セッションの詳細は不明ながら、CD追加の「Misy」と「Senor Blues」も、クリスのセンシティブな面とブルージーな面が表れていて、まさにボーナス・トラックです。
紙ジャケットのCD。追加の2曲が入っているので手放せません。
レコードとCDを並べてみました。
安曇野市の自宅で聴いているところです。
【月詠珈琲】
住所:長野県 松本市島内7717
電話:0263-74-1487
ホームページ:matsumoto-tsukuyomicoffee.com
入口
秋季限定の深煎りの「琥珀ブレンド」を注文。
カップに注いで持ってきてくれますが、サーバーにあと一杯分くらい珈琲が残っていて、あとで自分で注いで飲みます。
マッキントッシュとJBLオリンパスとの組み合わせ。気のせいかもしれませんが、濃厚な音成分が遠くまで届いている感じがします。
購入した「月詠ブレンド」の豆。中深煎りで、こちらのお店の定番商品です。