秋も深まってきましたが、「女心(男心)と秋の空」というようにお天気が変わりやすく、晴天が続くと次は雨の日が続くというような時期です。「女心」というのは、元来は「男心」だったようですが、人の心の変わりやすさを天気に例えて表現したフレーズです。秋晴れというように、晴れた日はきれいな青空が広がります。青色の地に女性の目が印象的なジャケットです。
JOHN JENKINS (ジョン・ジェンキンス)
JAZZ EYES (Regent 1957年録音)
ジョン・ジェンキンスは、1957年の8カ月間に10作の録音に参加しながら、ジャズ・シーンから消息が途絶えたアルト・サックス奏者です。同じアルト・サックス奏者のジャッキー・マクリーンのイミテイターという評をされることもありますが、両人ともC・パーカーの影響を受けているので、ちょっと言い過ぎだとも思えます。
マクリーンに似ていることは確かですが、音色が柔かいことや、バラードなどを聴くと抒情性が強いことなど、特徴があるのも事実です。サイドメンとしての録音は、マクリーンの「Alto Madness」やH・モブレイの「Hank」などがあり、ジェンキンスのリーダー作はともかく、これらを聴いたことのあるジャズファンは多いと思います。
本作は、ジェンキンス(as)、ドナルド・バード(tp)、カーティス・フラー(tb)、トミー・フラナガン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アーサー・テイラー(ds)というメンバーで録音された、くつろいだセッションです。曲目は、パーカー作曲の「Star Eyes」以外は、ジェンキンスの手になる「Orpheus」、「Honkeylike」、「Rockaway」。
旋律が知られている「Star Eyes」が一番の聴きもので、管楽器の3人ともスムーズなプレイぶり。D・バードは、他の曲でもフレーズがよどみなく続くソロを繰り広げて、安定感があります。ブルース調の「Rockaway」はテーマをはじめ意外と面白く、リズムの3人も含めて全員のソロがリレーされます。
ホームページにジョン・ジェンキンス(アルト・サックス)掲載しました。時間があればご覧ください。モダン・ジャズやヴォーカルを聴こう ジョン・ジェンキンス
近くの公園 (2009/11/04)
空は晴れ渡りましたが、長野市では紅葉はそろそろ終わりです。
高知は暖かくていいですね。こちらでは、朝夕は既にストーブです。
ジェンキンスは、束の間の活躍でしたが、ハードバップらしいいい作品を残してくれました。ところで、このアルバムは現在CDで入手できません。サヴォイの復刻はいつも同じようなものばかりなのが残念です。
さてこのジェンキンス盤、自分も大好きです。新潟のジャズフラッシュでよく聞いた一枚です。ハードバップブローイングセッションの隠れたいt毎と思います。
TBさせてくださいね。