大植英次指揮群響の演奏会を、3月25日に高崎芸術劇場で、翌26日に上田サントミューゼで聴きました。
チラシ表
(出 演)
指揮:大植英次
ピアノ:小曽根真
管弦楽:群馬交響楽団
大植英次さんは、1956年生まれ、斉藤秀雄、小澤征爾、レナード・バーンスタインに師事。ミネソタ管弦楽団、ハノーファー北ドイツフィル、バルセロナ交響楽団、大阪フィルなどの音楽監督などを歴任。客演も多く、CDも多数。ピアノの小曽根真さんは、バークリー音大ジャズ作・編曲科卒。チック・コリア、ゲイリー・バートンら世界的プレーヤーと共演、自身が率いるトリオ、ビッグ・バンドで活動。クラシックにも取組み、ニューヨーク・フィル、シカゴ響など国内外のオーケストラと共演。CD多数。詳細は下記をご覧ください。
(曲 目)
武満徹 / 弦楽のためのレクイエム
ガーシュウィン / ラプソディ・イン・ブルー
小曽根真 / リボーン(Tribute To 故 群響主席チェロ奏者 レオニード・グルチン)(25日高崎アンコール曲)
小曽根真 / Mo's Nap (26日上田アンコール曲)
〈休憩〉
ベートーヴェン / 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
(感 想)
時代も傾向もかけ離れた3つの演奏曲目に、首をひねっていたのですが、武満のきびしい響き、ガ―シュインのブルースぽいフレーズ、革新的なベートーヴェン「英雄」と、聴いてみると、それぞれ発表時の最前線のもので、自分なりに胸に落ちた良い選曲でした。
「弦楽のためのレクイエム」では、弦楽器の響きが荘厳で、ヴィオラの独奏も印象に残りました。「ラプソディ・イン・ブルー」ですが、上田会場で演奏時間を計ったら約27分で、小曽根さんの即興が長かったのですが、ジャズぽいフレーズの連続で、面白かった。
小曽根さんの上田でのアンコールでは、群響の弦楽器と団員の西川さんのクラリネットソロも入り、寂しさと温かさが感じられる曲・演奏に拍手がやみませんでした。ベートーヴェンの「英雄」は、概ねテンポ速めで、葬送行進曲部分はゆったりと歌わせ、第4楽章は盛り上げていて、大植さんの名演だっと思います。
(出演者プロフィール)
【小曽根真ホームページ】
小曽根真 Makoto Ozone Official Website
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD】
「弦楽のためのレクイエム」。小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(1991年録音)
「ラプソディ・イン・ブルー」。レナード・バーンスタイン指揮、ピアノ、コロンビア交響楽団(1959年録音)。演奏時間は、16分29秒。今回の公演は、約27分で、小曽根真(p)が即興演奏を展開したことがよくわかります。
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」。カール・シューリヒト指揮パリ音楽院管弦楽団。モノラル録音ですが、管楽器の音が優雅で、颯爽としたテンポの明るめの演奏です。
ブルーノートで、小曽根真ライブを楽ししまれたとは、凄いです。しかも、20年前で、当時だと多分、日本のジャズ界で飛ぶ鳥を落とす勢いだったろうと思います。僕も、3回くらい彼のジャズライブを聴いていますが、近年になってからです。
今回、初めて「ラプソディ・イン・ブルー」の独奏を聴きましたが、なかなか良かったです。ただ、小曽根ファンやジャズファンには面白かったと思いますが、クラシックファンにはどうだったかは、気になります。即興が多かったので。
そば湯は好みがありますね。こちらの政海本舗ですが、ロケーションも良く、賑わっていました。10人以上の観光の団体様も奥の方に入っていて、それは賑やかで、蕎麦屋というよりは完全に居酒屋ですね。でも、長野にお金を落としてもらい、ありがたいことです。
コメントありがとうございます。