安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

江藤良人(ds)トリオ【片倉真由子(p)、粟谷巧(b)】・ライブ(4月27日 蓼科山麓「ピラタス2」)

2023-04-29 19:30:00 | ジャズライブ

ドラマーの江藤良人さんの新作CD、レコード発売記念ツアーのライブが、長野県茅野市北山のペンション「ピラタス2」で開催されたので、聴いてきました。ツァーは、4月16日から始まり、ピラタス2が11箇所目です。

   

(出 演)

江藤良人(ドラムス)
粟谷 巧 (ベース)
片倉真由子 (ピアノ)

江藤良人さんは、1973年三重県鈴鹿市生まれ、1996年からプロ活動を始め、渡辺貞夫グループ、大野雄二の「 Lupintic Five」(2006~15年)に参加。自己のグループなどで活躍中。粟谷巧さんは、1985年北海道北見市生まれ、高校卒業後、福居良(p)トリオで、プロとして活動開始。2014年から渡辺貞夫バンドのメンバー、2022年にベースソロのCDをリリース。片倉真由子さんは、仙台市出身。バークリー音楽大学卒、ジュリアード音楽院でケニー・バロンに師事。米国で活動後、2008年に帰国し、活躍中。洗足学園音楽大学非常勤講師。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。

(曲 目)

1  She (George Shearing)
2  Whoa! (Takumi Awaya)
3  Con Alma (Dizzy Gillespie)
4  A Flower is a Lovesome Thing (Billy Strayhorn)
5  Funky Chu (Yoshihiko Eto)

〈休憩〉

1  My Ideal (Richard A. Whiting / Newll Chase)
2  Simone (Frank Foster)
3  The Circle of Color Emotions (Mayuko Katakura)
4  The Star Crossed Lovers (Billy Strayhorn)
5  Dear Old Stockholm (Traditional) 【懐かしのストックホルム】
6  Nascimento (Baarry Harris) (アンコール曲)

(感想など)

スリリング、かつ、ブルージーなところのあるピアノトリオの演奏を聴くことが出来た、よいライブでした。3人のメンバーは、それぞれ過去に何度か聴いていますが、3人が集まったこのトリオでは全く初めてで、フレッシュ感もありました。

片倉さん(p)は、装飾を付けながらメロディーをきれいに弾いていましたが、アグレッシブな面もみられ、部厚い音の塊を叩きつけたり、猛烈なスピードで鍵盤を駆け巡ったりしていました。粟谷さん(b)は、弓弾きで「Dear Old Stockholm」を演奏し、新しい一面をみせていました。

江藤さん(ds)は、曲の説明なども行いながら、ブラシなど意外に繊細な演奏ぶりでした。特に気にいったのは、片倉さんのイントロ、3人のサウンドがジャジーに決まった「She」、ファンキーでジャズロック風の江藤さん作の「Funky Chu」、美しいピアノの響きが印象的な「My Ideal」あたりでした。

(以下、演奏中などの写真)

江藤良人(リーダー、ds)

   

粟谷 巧(b)

片倉真由子(p)

片倉さんが、話をしているところ。

粟谷巧のアルコ(弓弾き)。

(会場で購入したCD)

アナログ録音で収録されていて、江藤さんは「音質がよい」と言っていましたが、まさにそのとおりで、ベースの質感など素晴らしい。内容も良くて、なかなか楽しめるCDです。

(出演者のプロフィール)

江藤良人(ドラム) 
1973年生まれ、三重県鈴鹿市出身。10歳からドラムを始める。1996年からプロ活動を開始。1998年、渡辺貞夫グループでモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演。2006年~2015年“Yuji Ohno & Lupintic Five”に参加これまでに、日野皓正、山下洋輔、佐藤竹善、Lee Konitz、Barry Harris、Eddie Gomez等と共演。自己のグループの他、石橋凌with Jazzy Soul、punch!、the EROS、Play Rock!!などのグループ、セッションで活動中。今までにリーダーアルバムは6枚、参加作は数知れない。2021年8月『江藤良人/ETOISM』、10月『江藤良人/LIVE ALBUM 2020』をリリースし好評発売中。細さとパワフルさを兼ね備えたドラミングが絶大な信頼感をもたらす。

江藤良人ホームページ:江藤良人 Drummer (mockhillrecords.com)

粟谷 巧(ベース)
1985年北海道北見市出身。テナーサックス奏者の父、ピアニストの母の影響で11歳からエレキベースをはじめ、父のジャズバンドに参加。高校卒業後に札幌に出て福居良(p)トリオのメンバーとなり、プロとして活動をはじめる。ベニー・グリーンやバリー・ハリスの全国ツアーに起用され、2014年からは渡辺貞夫バンドのレギュラーを務めるなど、トッププレイヤーからの信頼も厚い。2020年に活動拠点を東京に移し、2022年には全編ベースソロによるアルバム『鼓動』を〈Days of Delight〉からリリース。

片倉真由子(ピアノ)
仙台市出身。洗足学園短期大学を首席で卒業後、バークリー音楽大学、ジュリアード音楽院に入学。ケニーバロンに師事。留学中より、ハンクジョーンズ、ドナルドハリソン、 カールアレン、ベンウォルフ、エディヘンダーソン、ビクターゴーインズ等と共演する。2006年、Mary Lou Williams Women In Jazz Piano Competitionで優勝、Thelonious Monk International Jazz Piano Competitionのセミファイナリストに選出される。2008年に帰国し、現在は自己のトリオ、クインテットをはじめ、伊藤君子、北川潔トリオ、レイモンドマクモーリンカルテット、藤原清登トリオ、ジーンジャクソントリオのグループなどで活動中。洗足学園音楽大学非常勤講師。

 

【ピラタス2】

住所:長野県茅野市北山4035-2148 蓼科高原ピラタスの丘
電話:0266-67-4150
ホームページ:天空のライブハウス「ピラタス2」蓼科高原ピラタスの丘 素泊りの宿 (p-pilatus.jp)

看板。ライブハウス、イベントホールと記載がありました。

ピラタス2を過ぎて、少し上がったところから、蓼科山を撮影。

建物外観、駐車場。他にも駐車場はあります。

玄関

ホールの様子。始まる前です。

ステージと反対側の壁には、CDやレコードが置いてありました。

始まる前のステージの様子。少し調整して明るくしてあります。



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