今年は長野市のある町内会の役員なので、会合や作業に出ることがあります。昨日も近くの神社(日吉大神社)の秋祭りだというので、朝5時半に起きて町内の入り口に提灯を飾ったり、子供神輿の飾りつけをしました。子供は幼稚園から小学生くらいなので、お神輿はリヤカーに乗せますが、町内を練り歩いているのを見ると苦労も吹っ飛びました。今日はそれらの片づけを行いましたが、このお祭りが終わると秋の気配が次第に濃厚になってきます。秋らしく、落ち着いたムードの作品です。
TOOTS THIELEMANS (トゥーツ・シールマンス)
THE SOUL OF TOOTS THIELEMANS (Signature 1959年録音)
(ジャケを裏返ししてみました)
ジャズ・ハーモニカ奏者というと、トゥーツ・シールマンスがまずあがります。ビル・エヴァンス(p)と共演した「アフィニティ」を初めとしたアルバムや映画「真夜中のカーボーイ」のテーマを吹いたことで知られます。ここでは、ギターも演奏していますが、両方の楽器とも落ち着いた音色、素朴で中庸をいくプレイで、じっくりと聴くのに最適です。
シグネチュア・レーベルは、1980年代くらいまでは日本では幻のレーべルと呼ばれ、中でも「レイ・ブライアント・プレイズ」は、幻の名盤とされてきました。この録音に、そのレイ・ブライアント(p)が付き合っていて、メンバーは、シールマンス(ハーモニカとギター)、レイ・ブライアント(p)、トミー・ブライアント(b)、オリヴァー・ジャクソン(ds)です。この3人は、派手ではありませんが、快適なリズムを奏でています。
選曲が凝っています。本来カントリー・ウェスタンの曲「ユー・アー・マイ・サンシャイン」、ジャンゴ・ラインハルト作「ヌアージュ」(雲)、エロールガーナー作「ミスティ」、パーカーの「コンファーメーション」、シャルル・トレネのシャンソン「日曜日の子供達」、古いスタンダード「ファイヴ・オクロック・ホイッスル」と「ロンサム・ロード」、そしてシールマンスのオリジナル2曲「ソウル」と「ブラザー・ジョン」です。
秋の夜長にふさわしい、落ち着いてしみじみとした作品です。暖かみのあるハーモニカの音色で聴く「ミスティ」、ギターが繊細なソロをとる「ヌアージュ」、意外にグルービーなギターを弾いている「ユー・アー・マイ・サンシャイン」と「ロンサム・ロード」、哀調を帯びた「日曜日の子供達」など。シールマンスの「ソウル」はブルースで、それも含め、レイ・ブライアントのソロが各曲で楽しめます。特に大きな音(フォルテ~)で入れる低音のシングルトーンのタイミングが絶妙です。
Toots Thielemans は、今年になって小川隆夫氏のゼミナールで初めて知りました.
その時は "Only Trust Your Heart" から、2曲目の "Estate" .
印象は、まるで60年代のフランス映画の主題歌のような感じでした.
azumino さんのブログにもありました、"真夜中のカーボーイ" のテーマということを聴いて納得です・・・幾度となく見た映画で大好きなのですが、知りませんでした(汗).
このアルバムは、今は廃盤のようで、ちょっと手に入りづらそうですね.
今年の夏が猛暑だっただけに、急な寒さに驚いています。
ハーモニカ奏者はそう多くないだけに、映画音楽で起用されることも多かったのでしょう。「60年代のフランス映画の主題歌」とは、うまい言い方ですね。そういうムードは確かにあります。
このアルバムは選曲もいいし、いつかまた復刻されるといいのですが。CDもどこからか出ていたはずですが、僕のものは日本で再発されたLPです。
シグネチュア・オリジナルかと思いドキッとしました。レイ・ブライアント・プレイズのオリジナルはほとんど入手の機会がないので、せめてこのシールマンスと思い探したのですが、やはりシグネチュアは出てきませんね。
ハーモニカは郷愁を誘う音色ですが、小学生のころまともに吹けなかったコンプレックスから熱心に聴きませんでした。山崎努さんが主演したかなり古い単発ドラマ「ブルースはお好き?」で、主人公がハーモニカにはまるシーンを見てから聴くようになりました。もう一度見たい良いドラマです。
このアルバムですが、目に留まったのはシグネチュアのロゴと同時に、ジャケットが裏焼きになっていて面白そうだったからです(笑)。聴いてみると、内容もそこそこよかったので、手元においてあります。
ハーモニカは、習得するのに難しいのではないでしょうか。吹く時と吸う時で鳴る音が違うので、このあたりからたいへんそうです。
私はこのアルバムを昨年アメリカ出張時入手しました。
他に彼のアルバムは犬のジャケでおなじみのDECCA盤等を所有していますがこのシグネチャー盤はギタリストとしての彼も楽しめるのが良いですね。
裏焼きジャケは良くあるのですがなぜ校正で気がつかないのか不思議ですね。
このアルバムも良く見るとギターのヘッドのブランド文字リッケン・バッカーが逆文字になっているからわかりそうなものなのですが。
同様なアルバムをまとめてmixiの日記で取り上げたことがあります。
御覧になれるようでしたらお立ち寄りください。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1077375974&owner_id=9213470
これからも宜しくお願いいたします。
裏焼きですけれど、ギターを抱えているのだからわかりそうなものですが、どうしてこうなったのか不思議です。シグネチャーの原盤はすごく希少だろうと思いますが、入手されるとはすごいです。
これからもよろしくお願いします。