先日、名古屋市のベースラインというライブハウスで、今岡友美さんの歌を聴きました。その記事は一昨日アップしましたが、そのライブの最後に歌われたのが、踊り明かそう(I Could Have Danced All Night)でした。ミュージカル「My Faire Lady」の中の曲ですが、明るくて華やかで、僕も好きな歌です。それも含んだダンスに関する曲が集められたアルバム。
DAMITA JO (ダミタ・ジョー)
I'LL SAVE THE LAST DANCE FOR YOU (Mercury 1961年録音)
ヴォーカルアルバムで「ダンス」と聞くと、すぐに僕が連想するのは、フランク・シナトラの「Come Dance With Me」(Capitol原盤)ですが、このダミタ・ジョーのものも忘れるわけにはいきません。ロックンロール(R&B)よりですが、スタンダードも収録されていて、ヴォーカルファンも充分楽しめます。彼女は日本ではあまり知られていませんが、ヒット曲をいくつも持つスターでもありました。
伴奏・編曲はスタン・アップルバウムが行っています。ダミタ・ジョーのヒット曲は、「I'll Save The Last Dance For You(ラスト・ダンスはあなたと)」、「Keep Your Hands Off Of Him」、「I'll Be There」、「If You Go Away」の4曲がビルボードで100位以内に入っています。最高は、「I'll Be There」の12位、次いで「I'll Save The Last Dance For You」が22位(R&Bでは16位)です。
曲は、ダンス特集です。「I'll Save The Last Dance For You」、「Ballerina」、「Dance with Me Henry」、「Let's Face the Music and Dance」、「When You Dance」、「Dancing on the Ceiling」、「Dance with a Dolly」、「Dancing with Tears in My Eyes」、「I Won't Dance」、「Dacing in the Dark」、「I Could Have Danced All Night」、「The Last Dance」の12曲。「I'll Save The Last Dance For You」は、ドリフターズのヒット曲「ラスト・ダンスは私に」のアンサーソングです。
ポップス寄りながら、スタンダード曲も入り、ダミタ・ジョーの快心の歌唱が聴けるアルバム。彼女の歌唱にはダイナ・ワシントンを思い浮かべるところがあります。「I'll Save The Last Dace For You」、「Dance With a Dolly」といったロックンロール的な曲はもちろん、スタンダードの「Let's Face The Music and Dance」やスキャットも披露する「I Won't Dance」など実力を発揮しています。アップルバウムの編曲はラッシュなストリングスも使って華麗です。