安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

深夜と早朝の松本市街 (想雲堂、エオンタ、松本城など) 

2016-12-23 20:45:24 | お出かけ・その他

先週、遅い時間から松本市で忘年会があったので、久しぶりに松本市内に泊まりました。年末なので、駅前には遅くまで人が出ていました。宴会が終了したあと、深夜に古本屋とジャズのお店に行き、翌朝は松本城まで出かけてみました。近くですが、たまに泊まるのもよいものです。

  

松本駅前の交差点から駅ビル。ヴァイオリンの鈴木メソッドの発祥の地である松本市に相応しい彫刻です。

  

松本城の形のイルミネーションが駅ビルに飾られていました。

  

市内を流れる女鳥羽川にかかる千歳橋の欄干に設けられたイルミネーション。

  

川の左手が縄手町になります。

  

古本屋兼喫茶店の想雲堂。

  

  

映画のパンフレットなども置いてあります。

  

大きな音ではありませんが、BGMにジャズが流れています。ブレンドです。

【想雲堂】

住所:長野県松本市大手4-10-15
電話: 0263-87-8422
営業: 12:00~22:00  定休日:月曜日
ホームページ:想雲堂(facebook)

  

次はジャズバー・ジャズ喫茶のエオンタへ。想雲堂とエオンタは、ごく近くて、歩いて1~2分です。

  

  

スピーカーの前は、リスニングコーナーです。

  

ジョン・コルトレーンを擁したセロニアス・モンクカルテットの音楽が流れていました。マスターの小林さんと少し話をしましたが、お元気そうでした。相変わらず新しめのものを中心にして大きめの音量でジャズをかけている頼もしいお店です。

【エオンタ】

住所:長野県松本市大手 4-9-7
電話:0263-33-0505
営業:16:00-24:00  定休日:水曜日
ホームページ:エオンタ (facebook)

【松本駅前~大名町~松本城】

翌朝の松本市街の様子です。

  

松本の駅前通り。松本らしいたたずまいの喫茶店や飲食店が、近年、軒並み居酒屋チェーン店などになってしまいましたが、残っている老舗もありました。

  

タツミ亭。洋食、ステーキのお店です。

  

中華料理の日華楼。老舗です。

  

女鳥羽川にかかる千歳橋から美ヶ原方面。

  

遠くに美ヶ原が見えますが、積雪はまだです。手前右に洋食の「おきな堂」。

  

現在レストランとなっている、旧第一勧業銀行松本支店。大名町にあり、お城のすぐ近くです。

  

大名町にある井戸。松本には井戸がたくさんあります。

  

松本城の門。

  

天守閣。天気がよく、北アルプスが見えています。

  

  

  

左に常念岳。

  

常念岳(拡大)

  

雪吊りがあったので、それも入れてみました。

  

橋がお堀の水に映っていました。

ブラブラとカメラ片手に早朝の松本の街を歩きました。気分は最高です。この後、ホテルに戻り、朝食にしました。


奥村晶ドリームクインテットコンサート (12月16日 上田市信州国際音楽村)

2016-12-22 20:40:29 | 演奏会・ライブ

公演日の前々日に、チラシを見て知ったライブです。信州国際音楽村は、長野県上田市にありますが、合併前の丸子町地籍なので、長野市から少し遠いし、小さなホールのようなので関心がなかったのですが、調べてみるとクラシックを主体に興味をそそる演奏会を開催していました。今後、要チェックです。

リーダーの奥村晶(tp)さんが、上田市の出身で、地元ということで特別なライブが組まれたようです。彼の演奏を聴くのは3回目ですが、リーダーライブは初めてです。また、片岡雄三(tb)さんの参加を得て、トランペットとトロンボーンの2管編成の演奏が聴けるので、ナビを頼りに演奏会場を目指しました。

   

(メンバー)

奥村晶(トランペット、フリューゲルホーン)
片岡雄三(トロンボーン)
平田文一(ピアノ)
中村健吾(ベース)
高橋徹(ドラムス)

演奏曲目は次のとおり。

(前 半)

Cedar's Blues (シダー・ウォルトン)
Una Mas (ケニー・ドーハム)
Christmas Song (メル・トーメ)
Momen't Notice (ジョン・コルトレーン)

(後 半)

1曲目はサム・ジョーンズ作曲の曲ですが、曲名がよく聞き取れませんでした。
Little Sunflower (フレディ・ハバード)
The Summer Knows (ミシェル・ルグラン)
What is This Thing Called Love (コール・ポーター)

(アンコール)
When Love is New (シダー・ウォルトン)

  

MC用のものを除いて、各楽器のPA用のマイクロフォンが皆無で驚きました。コンサート会場だと滅多にないことで、管楽器はもちろん、ピアノも生音が聴けました。二つの管楽器の音色はもちろんよいのですが、スタインウェイ製のピアノの音が自然な感じで入ってきました。

トランペットとトロンボーンの2菅楽器に相応しい、コルトレーンの「Momen's Notice」とスタンダードの「What is This Thing Called Love」には興奮させられました。アップテンポの2曲ですが、片岡さんの豪快かつメロディアスななトロンボーンと、クールでグルーヴィーな奥村さんのトランペットに加えて、平田さんのピアノが指が回っていてダイナミクスがあり、ジャズの醍醐味を感じました。

奥村さんのフリューゲルホーンは、まろやかで美しい音色です。バラードの「The Summer Knows」や「When Love is New」でたっぷりと聴くことができました。ボッサ系の「Una Mas」や季節柄の「Chiristomas Song」も演奏してくれて、僕には、嬉しいクリスマスプレゼントになりました。

平田さんの弾くピアノの調律をするため、調律師の「井出」さん(漢字はわかりませんが多分)が東京から来てくれたという紹介が後半にありました。どおりで、ピアノの音が素晴らしかったわけです。また、北陸ツァーの合間をぬって、金沢市から上田まで来てくれた片岡さんといい、丁寧な準備の上に行われたコンサートで、駆け付けた甲斐がありました。


ダイアン・キャロル DIAHANN CARROLL AND ANDRE PREVIN

2016-12-21 20:19:18 | ヴォーカル(A~D)

ツタヤで映画の発掘良品コーナーを見ていたら、フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」を原作とした映画「さよならをもう一度」があったので、借りてきました。イングリッド・バーグマン主演のメロドラマですが、ブラームスの「交響曲第3番第3楽章」のメロディが、様々なアレンジで流れています。その中に、ダイアン・キャロルがクラブシンガーの役で出演して、歌うシーンがありました。今夜はダイアン・キャロルを。 

DIAHANN CARROLL (ダイアン・キャロル)
DIAHANN CARROLL AND ANDRE PREVIN (United Artists 1960年頃録音)

   

ダイアン・キャロルは、映画やテレビへの出演が多く女優として知名度が高いです。もっとも、元々歌手で、ミュージカルに出演しているので、歌は余技ではありません。彼女のアルバムは5~6枚持っていますが、アンドレ・プレヴィン(p)トリオが伴奏したこのアルバム(現行CDでは「The Magic of Diahann Carroll」に収録)が代表的だと思います。

メンバーは、ダイアン・キャロル(vo)、アンドレ・プレヴィン(p)、レッド・ミッチェル(b)、フランク・キャップ(ds)。アンドレ・プレヴィンは、ジャズのアルバムも残していますが、指揮者や作曲家としてクラシック畑で活躍しているので、ご存知の方が多いと思います。また、ここでは編曲もプレヴィンが担当しています。

曲はスタンダードとアンドレ・プレヴィンの自作です。スタンダードが、「The Party's Over」、「Spring is Here」、「But Not for Me」、「Glad to be Unhappy」、「It's All Right with Me」、「I Should Care」、「Nobody's Heart」、「Why Can't You Behave」、「Where Are You」、「In Love in Vain」、プレヴィン作が「Change of Heart」と「Gingerbread Joy」で、全12曲。

ダイアン・キャロルは、声量が豊かな上に、言葉がはっきりしていて、しかも力強く、さすがに一流のシンガーです。歌に加えレッド・ミッチェル(b)のランニングベースも気持ちのいい「But Not for Me」や「It's All Right with Me」、語りかけるようにしみじみ歌い、プレヴィン(p)の伴奏も美しい「Glad to be Unhappy」、「Where Are You」、「In Love in Vain」などが特に印象深いです。伴奏陣は、その道の熟達者だけに申し分がなく、特に歌に寄り添うプレヴィン(p)の磨き抜かれたタッチと強弱の付け方にはうなりました。

 【映画「さよならをもう一度」】

1961年公開のフランス・アメリカ合作映画。監督は、アナトール・リトヴァク。出演はイングリッド・バーグマン、イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンスなど。音楽は、ジョルジュ・オーリックが担当。

   

  

イングリッド・バーグマンとサル・プレイエル(コンサートホールの名称)でブラームスが演奏されるとの告知ポスター。

  

ナイトクラブのシーン。歌詞をつけたブラームスの交響曲第3番第3楽章のメロディをダイアン・キャロルが歌っています。

  

手前で机に腕をついているのが、アンソニー・パーキンス。

   

本棚の奥から取り出しました。フランソワーズ・サガンの小説「ブラームスはお好き」(新潮文庫)。


牛見本店 (すき焼き・しゃぶしゃぶ 長野県長野市)

2016-12-20 20:16:21 | グルメ

長野市の鍋屋田にある牛見本店に、登山仲間のWさんと、納会を兼ねて食事に行きました。すき焼きにしましたが、濃からず薄からずといったちょうどいい塩梅の味付けに、肉も柔らかな赤身で、美味しくいただきました。ランチもやってるので、普段の食事にも使え、牛丼やソースかつ丼が600円からとリーズナブルです。

  

  

  

店内は、カウンター、小上がりが2テーブル、椅子のテーブル席が2つ。2階で宴会ができ、僕は宴会では何回か利用しました。

  

すき焼が好きです。野菜もたくさん入っています。

  

うどんを注文して入れました。

  

二人で一つのカツを注文しました。柔らかくて、脂身が少なく、僕向きです。

  

値段はリーズナブルな方だと思います。ランチにも使えます。

  

   

昼間に撮影したものです。

  

【牛見本店】

住所:長野県長野市大字鶴賀上千歳町1359
電話:026-232-4701
営業:ランチ 11:30~13:30 ディナー 17:30~21:00 定休日:日曜日(不定休のようなので、お店に確認してください)


ナルシス (ジャズ喫茶 東京都新宿区)

2016-12-19 20:41:23 | ジャズ喫茶

先日、東京へ行った際に初めて新宿歌舞伎町のジャズ喫茶「ナルシス」へ行きました。昭和53年(1978年)から続くお店ですが、賑わっている歌舞伎町の真ん中で、長年営業を続けているのが信じられない気持ちになりながら、入店しました。店内はジャズ喫茶らしい音とムードがあふれていて、昭和の時代にタイムスリップしたかのようでした。

カウンターには、二人のお客様がいて、静かにジャズを聴いていました。ママさんにビールを注文して、テーブル席でハンク・モブレイやアーチー・シェップのサックスにじっくりと耳を傾けることができました。スピーカーなど装置はよくわかりませんが、アンプはサンスイ製のものを使っていました。

    

ビルの入口です。お店はこの2階になります。

  

窓に表示が出ています。

  

  

お店は細長くて、一番奥の高いところにスピーカーが設置されています。

  

壁にレコードが飾ってありました。

  

  

  

  

オーディオ。基本的にはレコードをかけているようです。

  

入店中にかかったレコードです。Hank Mobley「Dippin'」(Blue Note)

  

Archie Shepp 「Duet」(Denon)。アーチー・シェップ(ts,as,ss)がダラー・ブランド(p)と録音したもの。A面がかかったのですが、ジャズ喫茶「ナルシス」というシチュエーションの中で聴く「Left Alone」には、グッときました。1978年の録音ですが、その当時のシェップはフリージャズから離れて、バラードなどに円熟した味わいをみせていたように思います。

  

エリック・ドルフィーのピクチャーレコードをママさんが見せてくれました。マシュマロレーベルのアルバムです。

  

ビールを同僚と二人で。これからグラスに注ぐところです。

  

窓は、ブラインドを下ろしてありました。窓に近い席は、音楽が鳴っていないと、外の喧騒が少し入ってきます。活気があって、歌舞伎町の底力に感心しました。

  

【ナルシス】

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-13-6 YOビル2F
電話:03-3209-6900 
営業:17:00-24:00  日曜休