Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

アピール上手

2007年07月19日 19時24分10秒 | Weblog
 教官も人さまざまで、多忙な中でわざわざ補講を行ったうえ、起案を添削してくださる方もいれば、深夜に「新60期の出張指導その他で忙しい」などというメールを送ってくる方もいる。
 修習生の間で不人気なのは、「添削をしない」教官である。もちろん、ウラではちゃんと点数をつけているのだろうが、それよりも我々としては、早く添削された起案を受け取って、自分の足りない点を補いたいのである。点数は、任官志望者にとってだけ重要な事柄といっても過言ではない。
 ちょっと意味合いは変わるが、バーディーがサラリーマンだったころの苦い経験を思い出す。私は、信用調書起案の専任だったころ、平日は残業をせず、土日出勤して仕事をしていた時期があった。ところが、上司は勤務評定で、何と
「アイツは他の同期が残業しているのにあまり残業しない不熱心なやつだ」
と発言したのである。
 平日の金融機関は、お客さんの出入りや電話の音、果ては怒鳴りだすお客?などもいたりして、落ち着いて信用調書を作成するのにふさわしい場所ではない。それに、当時、私の席の対面には常に上司にはむかう「困ったチャン」がいて、いつも6時過ぎころから諍いを始めるのである。そんな事情もあって、私は人目につかぬ土日に出勤して残業していたのであった。
 だが、今にして思えば、わざと人目につくように、「仕事してるぜ」とアピールすることは極めて重要なのであった。例えば、教官も、起案に添削して個別にコメントを書き入れることが求められているのだ。そして、こうしたことは、コミュニケーションの側面を持つのである。
 このように考えてくると、「添削指導をしない」方針の教官は、おそらく基本的なスタンスを間違っているのだろう。 
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