Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

実質犯

2007年07月21日 09時43分03秒 | Weblog
 日中「陸の孤島」:和光(元自衛隊朝霞駐屯地)にいるせいか、世事に疎くなってしまったふぁ、今週は重要な判決があったのだった。
落合弁護士のブログ:村上被告に懲役2年、追徴金11億4900万円・東京地裁
 この種の犯罪が、「国民経済の適切な運営及び投資者の保護」に甚大な悪影響を与えるものであり、「市場や国民全体が被害者」であって、事案によっては、その被害には重大、甚大なものがある、ということを、裁判所が非常に厳しく見るようになっている、ということです。
 従来は、証券取引法違反を一種の形式犯としてとらえ、執行猶予が付されることが多い傾向にあったと思いますが、ライブドア事件、村上ファンド事件の流れの中で、裁判所が、この種の犯罪を明確に「実質犯」として捉え、重大、甚大な被害に見合う刑を宣告する、悪質な事案には実刑判決も躊躇せず宣告する、ということが明確になったということは言えるのではないかと思います。


 落合先生は元検事ということもあり、刑事事件に関する解説は分かり易い。それにしても、時代の流れによって「形式犯」が「実質犯」に変化するとは、被告人にとっては辛い「裁判所の姿勢の変化」ではある。

 
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ある会話

2007年07月21日 00時17分28秒 | Weblog
 以下は伝聞だが。
生徒「先生、事実認定の模範答案を教えてください」
先生「そんなの配ったら、みんなどうせマネするだけでしょ。そのうち分かるようになるよ」
生徒「先生、そんな・・・」
先生「じゃ、頑張って」
 なんだか、言葉が出ないやりとりである。確かに、司法試験受験生の「悪しき正解主義」には胸糞が悪くなるのは事実だが、ひたすら生徒に討論させて、それでおしまいという講義手法も問題である(ある意味では典型的な手抜きロースクール講義と同類である)。
 あらゆる仕事・学問において、「これぞ正解」というものはない。だが、ひたすら禅問答だけに終始するのも問題だ。
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