穴を掘って埋める

　昨年来の金融不況の教訓から、財政政策の再評価が盛んであり、「ケインズ主義の復権」が指摘されている。
　では、現下の財政政策をみると、経済学者によると、定額給付金は愚策という評価が大半で、経済対策も低い評価が与えられているようである。
　だが、そもそもケインズは、「穴を掘って埋めるだけでよい」という説を唱えていたのではなかったのか。野口悠紀雄教授も、「穴を掘って埋めるだけでもいい。
ただし、一気にやること」との主張をなさっている。
　どんな愚策であろうと、「一気にやる」だけでマインドは変わるというのだろうか。やってみなけりゃ分からない。