生きがいの分散

　先日読んだ「勝間本」の中で、「生きがいの分散」という箇所に共感を覚えた。これは、老境のゲーテが書いた「ヘルマンとドロテーア」の末尾で、ドロテーアの元彼が語った人生訓と共通している。「軸足を一方だけにおいてはいけない」のである。
　リスクと同様、生きがいも分散すべきだというのは、他人事ではない。バーディーが社会に出たころ、大企業の社員や官僚の自殺がちょくちょく取りざたされていた。自殺した人の共通点と言えば、
①　仕事に打ち込む余り家庭が崩壊し、離婚に至った。
②　その後仕事でも失敗したり左遷されたりして、よりどころをうしなった。
などというものであった。
　・・・そういえば、弁護士も、リスク分散のためにいろいろな副業を持つべき時代なのかもしれない。