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Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

最終兵器と最終戦争

2013年04月08日 07時49分40秒 | Weblog
最終戦争論(石原莞爾) 
 この人の背景に日蓮信仰があったことは知らなかった。何しろ、彼は、日本は熱帯文明と寒帯文明を止揚する「第三文明」を創造しうる力を持つ唯一の民族だと主張している(p80)。
 さて、彼の「最終戦争論」の根拠は単純で、一夜にして相手国をせん滅する兵器と、全世界の至るところに迅速に出撃可能な飛行機があれば、戦争は短期終結型の「決戦戦争」となると同時に、武力による世界統一が実現されるというものである(p32~)。核兵器の出現を予言したところは評価すべきだが、彼の読み誤りは、「最終兵器」が登場しても、「最終兵器」を手にした国同士の間では、戦争は「持久戦争」にとどまるということである。このことは、例えば、冷戦時の米ソ、現在の北朝鮮を見れば分かる。
 それにしても、この程度の人間が関東軍の参謀だったというのには、今更ながら驚く。軍人にも最低限の頭脳は必要だ。
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