「弁護のゴ-ルデンル-ル」には、「法廷では、決してうろたえる姿を見せてはならない」というくだりがある。つい最近も、これがゴールデンルールであることを実感させる出来事があった。
ある民事訴訟で、証拠調べ(尋問)が実施された。それまで裁判官が全く心証を見せなかったこともあり、こちらとしては多少不安のある事件だった。尋問の最後に、裁判官が、相手方証人に対し、相手方の敗訴を通告する趣旨の言葉を発した。
すると、相手方代理人は見るからに狼狽し、「和解を希望します」と述べたり、こちらが和解を拒否すると、「最終準備書面作成のため1カ月以上時間を下さい」などという風に、自信を喪失したような言動を始めた。
「ゴールデンルール」は、もともと陪審制を前提としたものであり、弁護士が狼狽した姿を陪審員にさらけ出すことを戒めたものである。だが、陪審制ではなくても、依頼者や証人の目の前で、狼狽した姿を見せるのは、間違いなくマイナスである。
ある民事訴訟で、証拠調べ(尋問)が実施された。それまで裁判官が全く心証を見せなかったこともあり、こちらとしては多少不安のある事件だった。尋問の最後に、裁判官が、相手方証人に対し、相手方の敗訴を通告する趣旨の言葉を発した。
すると、相手方代理人は見るからに狼狽し、「和解を希望します」と述べたり、こちらが和解を拒否すると、「最終準備書面作成のため1カ月以上時間を下さい」などという風に、自信を喪失したような言動を始めた。
「ゴールデンルール」は、もともと陪審制を前提としたものであり、弁護士が狼狽した姿を陪審員にさらけ出すことを戒めたものである。だが、陪審制ではなくても、依頼者や証人の目の前で、狼狽した姿を見せるのは、間違いなくマイナスである。