以前から、「裁判官は、訴状と答弁書を見て心証を決め打ちする」と指摘されていたが、最近、それを実感する出来事が起きた。
毎年、4~5月は、人事異動の影響で、交代した裁判官による第一回目の期日が行われることが多い。その中で、交代後の裁判官による心証開示がなされる事件があった。
その裁判官は、「あくまで訴状と答弁書を見ただけで、じっくり記録を読みこんだわけではないが」と前置きしたうえで、「この請求は、訴訟物をみると、○○であるが、最高裁判例に照らすと、およそ成り立たない」と指摘したのである。この事件では、私はこの「失当請求」の相手方で、裁判官と見解は一致していたのだが、準備書面で丁寧に反論していただけに、バカを見たような気がした。
訴訟でも、第一印象が大事ということである。
毎年、4~5月は、人事異動の影響で、交代した裁判官による第一回目の期日が行われることが多い。その中で、交代後の裁判官による心証開示がなされる事件があった。
その裁判官は、「あくまで訴状と答弁書を見ただけで、じっくり記録を読みこんだわけではないが」と前置きしたうえで、「この請求は、訴訟物をみると、○○であるが、最高裁判例に照らすと、およそ成り立たない」と指摘したのである。この事件では、私はこの「失当請求」の相手方で、裁判官と見解は一致していたのだが、準備書面で丁寧に反論していただけに、バカを見たような気がした。
訴訟でも、第一印象が大事ということである。