サラリーマン時代、上司、同僚、後輩の中にいわゆる「人格者」と言われる人たちを結構みることがあった。上司が「人格者」であったころは、非常に助かったし、自分もそのようになりたいと思ったものだ。
だが、この業界に入ると、もちろん、立派な方はいるのだが、「人格者」と言われる人を見かける頻度は減少した。
そもそも紛争を取り扱うという仕事の性質が、人格にも影響することは間違いない。「弁護士はケンカの道具だ」と言う人もいる。少なくとも、温和すぎる人は弁護士には向いていない。
これ以外の要因として、社会に出るまでの過程の問題があると思う。多くの法曹は、司法試験に合格するまで、余り他人と触れ合うことなく、部屋や図書館に籠って法律書を読みふける生活を送る。そんな人間が、人格的に成長するだろうか。ゲーテも言うとおり、「人格は、世の荒波にもまれて成る」のだから。
だが、この業界に入ると、もちろん、立派な方はいるのだが、「人格者」と言われる人を見かける頻度は減少した。
そもそも紛争を取り扱うという仕事の性質が、人格にも影響することは間違いない。「弁護士はケンカの道具だ」と言う人もいる。少なくとも、温和すぎる人は弁護士には向いていない。
これ以外の要因として、社会に出るまでの過程の問題があると思う。多くの法曹は、司法試験に合格するまで、余り他人と触れ合うことなく、部屋や図書館に籠って法律書を読みふける生活を送る。そんな人間が、人格的に成長するだろうか。ゲーテも言うとおり、「人格は、世の荒波にもまれて成る」のだから。