Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

金の問題

2013年05月14日 07時04分45秒 | Weblog
本当に、ひどい。(PINEさんのブログ)
 予備試験人気の理由が「通過者の司法試験合格率」というのは本末転倒な議論である。確かにひどい記事だ。
 さて、ロースクールの問題点として、先輩弁護士がよく言うのは、「教え方が悪い」というものである。だが、問題の根本をたどると、文科省の政策に問題があったのではないかと思う。
 90年代からの経緯をみると、大学院重点化からロースクールへという流れが分かる。ただし、自然な流れではなく、接ぎ木したような流れに見える。
 当初(90年代)は、「実務法曹」ではなく「法学研究者」の養成に力点があった。文科省の本音は、「研究者を育成するのは、16大学だけでいい」というものだったかもしれない。だが、その後、なぜか「実務法曹」養成の方向に舵が切られることとなる。今度は、文科省が「大半の法学部は実務家養成機関に変えるべきだ」と考えたのかもしれない。
 一貫しているのは、「法学研究は一部のエリート大学だけで十分」「それ以外の大学に充てる予算はない」という発想である。他方で、ロースクール制度で予算がとれる。・・・なんだ、金の問題だったのか。
コメント
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