小津安二郎監督の「戸田家の兄妹」を観て、つくづく役者は声が大事だなと痛感する。とにかく、佐分利信のセリフが聞き取れない。当時の録音技術の問題や音源の古さもあるが、それだけではない。
当時は舞台出身の役者が多かったせいか、ほかの殆どの役者の声は明瞭である。そのようなトレーニングを積んできたためなのだろうが、それだけに、佐分利信の発声のまずさが目立ってしまう。
そういう観点からみると、現在の役者で、舞台出身でない人は、「声がとおらない」という欠点を抱えていることが多いと思う(現在の録音技術に救われている面がある。)。すぐに思いつくのは妻夫木聡である。
当時は舞台出身の役者が多かったせいか、ほかの殆どの役者の声は明瞭である。そのようなトレーニングを積んできたためなのだろうが、それだけに、佐分利信の発声のまずさが目立ってしまう。
そういう観点からみると、現在の役者で、舞台出身でない人は、「声がとおらない」という欠点を抱えていることが多いと思う(現在の録音技術に救われている面がある。)。すぐに思いつくのは妻夫木聡である。