Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

虎の穴

2025年01月22日 06時30分00秒 | Weblog
《奥井紫麻 ソロ》
S.ラフマニノフ:10の前奏曲 Op.23 より 第2番 変ロ長調、第4番 ニ長調、第5番 ト短調、第6番 変ホ長調
S.ラフマニノフ:13の前奏曲 Op.32 より 第3番 ホ長調、第5番 ト長調、第8番 イ短調、第12番 嬰ト短調、第13番 変ニ長調
《フセヴォドロ・ザヴィードフ ソロ》
F.リスト:超絶技巧練習曲 S.139 より 第10番、第11番「夕べの調べ」、第12番「雪あらし」、第5番「鬼火」、第4番「マゼッパ」
<アンコール曲>
S.ラフマニノフ:絵画的練習曲Op.33 より
《2台ピアノ》
I.ストラヴィンスキー:春の祭典
<アンコール曲>
チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」(4手ピアノ版)より
 行進曲
 こんぺい糖の精の踊り
 葦笛の踊り

 2018年以来の武蔵野登場となる奥井紫麻さん(当時14歳)が、「キーシンを輩出したグネーシン音楽大学の盟友」フセヴォドロ・ザヴィードフを伴って一時帰国。
 フライヤーには、
“タイガーマスク”のように、ロシアの虎の穴で鍛え上げられた2人
とあり、当然の如くチケットは完売である。
 二十歳になった奥井さんは、見違えるほど大人びており、緩急のついた、正確なタッチで、音の粒も揃っている。
 学友のフセヴォドロ・ザヴィードフについては余り情報がないが、「キーシンの再来」と呼ばれており、見た目はややキーシンに似ている。
 奏法は、鼻息と呟き声を交えながら力でねじ伏せる感じで、これまた最近のキーシンに似ている。
 特に「マゼッパ」は圧巻で、ブラボーの声が上がるのも当然だろう。
 それにしても、この会場には、次から次に、若くて才能にあふれたピアニストが登場する。
 音楽家を養成する「虎の穴」も重要だが、こういう若手を見抜いて紹介する人の眼も重要なのだ。

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