Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

犯罪者の親

2014年01月06日 07時43分07秒 | Weblog
少年は残酷な弓を射る
 赤ちゃんの頃から母親にだけ敵意を示す少年と母との物語(以下ネタバレ注意)。
 冒頭で主人公(少年の母)が周囲の人間から虐待を受けることから、少年が犯罪を行ったことが示唆される(題名でなんとなくわかる)が、その内容は終盤まで分からない。上手い構成である。
 この映画を観て職業柄感じたのは、「母親の愛を確かめるために(犯罪を含む)問題行動をとる」という現象は珍しくないということである。少年事件に限らず、「世間を騒がせる」タイプの犯罪には、親や家族との関係に根源があると思われるものが多い。
 犯罪が起こってしまった後で、この映画の主人公は、我が子を守り続け、それにようやく息子も愛情を確認出来たようである。刑事弁護をしていると、「あの子とは縁を切りました」という犯罪者の親もいるのだが、いつまでもわが子のためを思っている人が大半である。それに気づけるかどうかで、更生するかどうかが決まるのかもしれない。
コメント
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