生活費

横領の元弁護士に有罪　高齢後見人の女性から５５０万円
　頻発する弁護士による横領事件。
　資金使途はだいたい「生活費」か「事務所の経費」であるが、この「生活費」がくせものである。
　年齢からして、年金を受給できるはずだし、住宅ローンがあっても返済は終わっているだろう。こういうケースで多いのは、「家族のための生活費」である。
　かつてのリッチな生活に慣れた家族が、生活水準を落とすのは容易ではない。最近も、「国産車には乗らない」という主義の弁護士の奥さんの話を聞いた。それなりのお金を家に持ち帰らないといけないというプレッシャーが、横領の一因だと私は思うのである。