エロス論集(ちくま学芸文庫)
古今の兇悪犯罪の態様、あるいは死刑の執行方法として、「首を切る」というものがある。
この行為の持つ意味について、「メドゥーサの首」という草稿の中で、フロイトは明快に解き明かしている。
「首を切るということは、去勢することである。・・・メドゥーサの首を覆う毛は、芸術作品では蛇で示されることが多いが、蛇も去勢コンプレックスから生まれたものである。蛇はそれ自体では恐ろしいものであるにもかかわらず、ペニスを示すことによって、この恐怖を和らげる・・・」
古今の兇悪犯罪の態様、あるいは死刑の執行方法として、「首を切る」というものがある。
この行為の持つ意味について、「メドゥーサの首」という草稿の中で、フロイトは明快に解き明かしている。
「首を切るということは、去勢することである。・・・メドゥーサの首を覆う毛は、芸術作品では蛇で示されることが多いが、蛇も去勢コンプレックスから生まれたものである。蛇はそれ自体では恐ろしいものであるにもかかわらず、ペニスを示すことによって、この恐怖を和らげる・・・」