Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

内なる声

2015年03月23日 07時42分55秒 | Weblog
 「ソクラテスの弁明」の中には、ソクラテスが「ダイモーン(ダイモニオン)」の声に従って行動するというくだりがちょこちょこ出てくる。高校時代に読んだとき、これに強くひっかかるものがあったのだが、フロイトの「ナルシシズム入門」に的確な指摘があった。
 「注察妄想」に苦しむパラノイア患者は極端な例であるが、一般の人間にも「ナルシシズム的な満足の充足を監視し、この立場から現実の自己をたゆまず監視し、理想に合わせるような役割を果たす特別な心的な審級」(つまり「超自我」)があり、これが「声」となって発現するというのである。その正体は、どうやら、幼少期における理想としての父・母であるようだ。
 こうした哲学と精神分析学との連動は面白い。
 
コメント
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