伊藤、藻谷両氏、アベノミクスめぐり賛否両論の熱い議論─WSJカフェ
私は法律家なので、議論は激しいほどいいという考えである。
だが、経済に関する討論は、激しいといっても、多くの場合、かみ合っていない印象を受ける。
その原因は、おそらく、一定の事実について、お互いが証拠を持ち寄って主張を突き合わせるという作業が徹底していないからではないかと思う。例えば、以下のくだり。
「金融緩和と物価の関係について、藻谷氏は、小泉政権下の量的緩和や民主党政権下の金融緩和でも物価が上昇してなかった点を指摘、「企業は値上げをして売り上げが落ち込み、逆に値下がりをする」という悪循環に陥ってきたと述べた。
これに対し、伊藤氏は2003年から06年に金融緩和が効果が持たなかった理由について、当局の説明不足やコミュニケーションの失敗があったと述べ、今回は2%というインフレ目標を掲げて量的緩和をどんどんと進めることを表明しているため、「大丈夫」と強調した。」
これでは、お互いに推論だけの完全な「空中戦」である。証拠を示して議論をすべきだ。
私は法律家なので、議論は激しいほどいいという考えである。
だが、経済に関する討論は、激しいといっても、多くの場合、かみ合っていない印象を受ける。
その原因は、おそらく、一定の事実について、お互いが証拠を持ち寄って主張を突き合わせるという作業が徹底していないからではないかと思う。例えば、以下のくだり。
「金融緩和と物価の関係について、藻谷氏は、小泉政権下の量的緩和や民主党政権下の金融緩和でも物価が上昇してなかった点を指摘、「企業は値上げをして売り上げが落ち込み、逆に値下がりをする」という悪循環に陥ってきたと述べた。
これに対し、伊藤氏は2003年から06年に金融緩和が効果が持たなかった理由について、当局の説明不足やコミュニケーションの失敗があったと述べ、今回は2%というインフレ目標を掲げて量的緩和をどんどんと進めることを表明しているため、「大丈夫」と強調した。」
これでは、お互いに推論だけの完全な「空中戦」である。証拠を示して議論をすべきだ。