【日露首脳会談へ】約2時間遅れで開始…プーチン大統領と岸田文雄外相が会談「訪日を有意義なものにしたい」
「プーチン氏が海外の外相の会談要請を受けるのは珍しく、岸田氏も昨年9月の訪露時には断られている。日本政府内には「ポジティブなシグナルだ」(外務省関係者)とする楽観論もあるが、硬軟織り交ぜた外交戦術はプーチン氏が得意とするところだ。日本の対露経済協力を確実に刈り取るための「仕掛け」との見方も否定できない。」
日本側の交渉の目的は、もちろん領土返還の実現だが、それ以外に、対中包囲網への協力を得たいという副次的な狙いもある。
これに対し、佐藤優氏の見解も参照すれば、ロシア側の狙いは2つあって、①日本から経済援助を取り付ける、②日米同盟を動揺させる、というものである。
領土問題はおそらく進展しそうにないので、最大公約数的なものとしては、①対中政策での協調、②経済協力、といったところが残るのではないだろうか。
15日の会見後、「東シナ海等における『力による現状変更』への反対」などといったキーワードが共同声明に盛り込まれるかどうかが注目される。
「プーチン氏が海外の外相の会談要請を受けるのは珍しく、岸田氏も昨年9月の訪露時には断られている。日本政府内には「ポジティブなシグナルだ」(外務省関係者)とする楽観論もあるが、硬軟織り交ぜた外交戦術はプーチン氏が得意とするところだ。日本の対露経済協力を確実に刈り取るための「仕掛け」との見方も否定できない。」
日本側の交渉の目的は、もちろん領土返還の実現だが、それ以外に、対中包囲網への協力を得たいという副次的な狙いもある。
これに対し、佐藤優氏の見解も参照すれば、ロシア側の狙いは2つあって、①日本から経済援助を取り付ける、②日米同盟を動揺させる、というものである。
領土問題はおそらく進展しそうにないので、最大公約数的なものとしては、①対中政策での協調、②経済協力、といったところが残るのではないだろうか。
15日の会見後、「東シナ海等における『力による現状変更』への反対」などといったキーワードが共同声明に盛り込まれるかどうかが注目される。