このところ、落ち着いて本を読む機会が全くなかったが、連休なのと雨が続き外に出られないのとで、ようやくゆっくりと本を読む時間を持つことができた。
読みかけのヘッセ 魂の手紙―思春期の苦しみから老年の輝きへ を手に取る。手紙なので、1つ1つが短く、読みかけのまま終わっても問題ない。
例によって、晩秋の青い空のように澄み切った詩人の言葉にこころを洗われるのであった。そういえば、浅田彰氏も、「ヘッセが1番好き」といっていたようなきがする。
読みかけのヘッセ 魂の手紙―思春期の苦しみから老年の輝きへ を手に取る。手紙なので、1つ1つが短く、読みかけのまま終わっても問題ない。
例によって、晩秋の青い空のように澄み切った詩人の言葉にこころを洗われるのであった。そういえば、浅田彰氏も、「ヘッセが1番好き」といっていたようなきがする。
セルジオ越後がプロサッカー選手のころチームスタッフから言われた言葉:
「いいか、お前たちは売春婦と同じだ。若い内はちやほやされるが、年を取ってしまえばお払い箱になるだけのことだ。今のうちに将来のことを考えておけ」
これをきいて彼は23歳で引退することを決めた。バーディーには、なんだかこれが他人事とは思えないのである。
日本では、新卒(大学卒業)者に対する企業等の待遇は極めて丁重である。それは、就職氷河期に入社した私にとってもそうであった。新人はどこに行ってもチヤホヤされる。
ところが、3年もすれば事態は違ってくる。つい最近も、元職場では「女子職員(一般職)のリストラ」が優先課題に挙がっていた。要するに、事務の女子職員は、「給与水準の低い若いうちだけ働いて、あとは結婚退社してくれ」というのが企業の本音なのである。だから、25歳を過ぎて会社に留まっていると、あれこれ嫌がらせを受けることになる。
シレノスの教訓:
「最善は、生まれてこないことである。次善は、若くして死ぬことじゃ。」
「いいか、お前たちは売春婦と同じだ。若い内はちやほやされるが、年を取ってしまえばお払い箱になるだけのことだ。今のうちに将来のことを考えておけ」
これをきいて彼は23歳で引退することを決めた。バーディーには、なんだかこれが他人事とは思えないのである。
日本では、新卒(大学卒業)者に対する企業等の待遇は極めて丁重である。それは、就職氷河期に入社した私にとってもそうであった。新人はどこに行ってもチヤホヤされる。
ところが、3年もすれば事態は違ってくる。つい最近も、元職場では「女子職員(一般職)のリストラ」が優先課題に挙がっていた。要するに、事務の女子職員は、「給与水準の低い若いうちだけ働いて、あとは結婚退社してくれ」というのが企業の本音なのである。だから、25歳を過ぎて会社に留まっていると、あれこれ嫌がらせを受けることになる。
シレノスの教訓:
「最善は、生まれてこないことである。次善は、若くして死ぬことじゃ。」
一昨日の夜から抗生物質を投与し始めたら、2週間も続いたカラ咳などのマイコプラズマ肺炎の症状がピタリとやんだ。
さて、同級生の中には、東京での就職をあきらめて、妻子を置いて遠い東北で就職を決めた人がいた。確かに、東京で開業すると1千万円かかるらしく、結構リスクは高い。
そういえば、ボツネタに、ロースクールを出て国家公務員になる人が増加しているとのニュースが出ていた。ロースクール→高級官僚が「一般化しそうだ」by週間東洋経済7月14日特大号56頁
今後は修習生への給与が貸与(借金)になるため、ますますこの傾向は強まるだろう。あるいは、「学部卒⇒すぐ就職」というかつてバーディーも経験した“普通の就職”が増加するかもしれない。
さて、同級生の中には、東京での就職をあきらめて、妻子を置いて遠い東北で就職を決めた人がいた。確かに、東京で開業すると1千万円かかるらしく、結構リスクは高い。
そういえば、ボツネタに、ロースクールを出て国家公務員になる人が増加しているとのニュースが出ていた。ロースクール→高級官僚が「一般化しそうだ」by週間東洋経済7月14日特大号56頁
今後は修習生への給与が貸与(借金)になるため、ますますこの傾向は強まるだろう。あるいは、「学部卒⇒すぐ就職」というかつてバーディーも経験した“普通の就職”が増加するかもしれない。
先輩から「研修所の診療所は抗生物質を処方しないよ」と言われていたのだがダメもとで診療所を訪れたところ、何と風邪薬と抗生物質が処方された!
なんかこれだけで安心感が違う。前期でマイコプラズマ症候群に感染した人がいうには、「抗生物質で即座に治る」とのこと。
なんかこれだけで安心感が違う。前期でマイコプラズマ症候群に感染した人がいうには、「抗生物質で即座に治る」とのこと。
後期の起案が続々と返却される。バーディーはまずまずの成績(体調不良にもかかわらず我ながら一応満足ではある)。やはり、若手任官・任検志望者の著しい成長には驚く。まさに「後世畏るべし」である。
もっとも、人生のかかった彼ら(後期起案の成績次第では「肩叩き」にあう人も少なくはない)の中には、過去の二回試験の問題を仕入れている者がいて、そのために好成績をとっている可能性もある(らしい)。後期起案の約半分は、過去の二回試験等がそのまま出題されるのである。それに、教官も「追い風」を送っているとみえて、裁判教官は任官志望者の、検察教官は任検志望者の、また弁護教官も任官・任検志望者の点を、それぞれ高めにしている感がある(実務修習中はもっと露骨であったが・・・)。
ひるがえって、我々弁護士志望者は、留学(研修所での成績は重視される)を希望している大手渉外事務所内定者は別として、成績など全く関係ない。要は二回試験に合格すればよいのである。それもそれでちと寂しいようではあるが・・・。
もっとも、人生のかかった彼ら(後期起案の成績次第では「肩叩き」にあう人も少なくはない)の中には、過去の二回試験の問題を仕入れている者がいて、そのために好成績をとっている可能性もある(らしい)。後期起案の約半分は、過去の二回試験等がそのまま出題されるのである。それに、教官も「追い風」を送っているとみえて、裁判教官は任官志望者の、検察教官は任検志望者の、また弁護教官も任官・任検志望者の点を、それぞれ高めにしている感がある(実務修習中はもっと露骨であったが・・・)。
ひるがえって、我々弁護士志望者は、留学(研修所での成績は重視される)を希望している大手渉外事務所内定者は別として、成績など全く関係ない。要は二回試験に合格すればよいのである。それもそれでちと寂しいようではあるが・・・。
のどが痛いので風邪だと思ってベンザブロックをのんだのだが全くきかず。そのうち乾いた咳が寝る前に出るようになってしまった。
そう、和光名物のマイコプラズマ肺炎である。
研修所の診療所では、抗生物質を処方しない。やむなく、週末に地元の病院に行くことにした。
やはり、後期も「いずみ菌」は流行するのか?
そう、和光名物のマイコプラズマ肺炎である。
研修所の診療所では、抗生物質を処方しない。やむなく、週末に地元の病院に行くことにした。
やはり、後期も「いずみ菌」は流行するのか?
某元最高裁調査官いわく
「被告人にだまされるのもよい。例えば、覚せい剤常習者が、
『今度こそもう絶対にやりません』
といったとする。信じなければ、彼(彼女)はまた同じことをしでかすだろう。だが、信じて執行猶予にすれば、100人に何人かは、更生するかもしれない」
いわゆる「自己実現的予言」というやつである。
さて、バーディーのもとに、前の賃貸人から「敷金清算書」が届いた。内容は、「壁クロス張替費用」等を含むかなりのボッタクリである。だが、ここはだまされてもよい。勉強に専念すべき時期に、たかが数万円で騒ぐことこそばからしい。先の例とは違う意味で「だまされるも可」である。
「被告人にだまされるのもよい。例えば、覚せい剤常習者が、
『今度こそもう絶対にやりません』
といったとする。信じなければ、彼(彼女)はまた同じことをしでかすだろう。だが、信じて執行猶予にすれば、100人に何人かは、更生するかもしれない」
いわゆる「自己実現的予言」というやつである。
さて、バーディーのもとに、前の賃貸人から「敷金清算書」が届いた。内容は、「壁クロス張替費用」等を含むかなりのボッタクリである。だが、ここはだまされてもよい。勉強に専念すべき時期に、たかが数万円で騒ぐことこそばからしい。先の例とは違う意味で「だまされるも可」である。
植村慶大ロースクール教授が、新司法試験問題を漏洩したために試験委員を罷免されるという前代未聞の事件が起こった。もっとも、「漏洩」とはいっても最新判例をちょこっと教えたり、出題される論点(しかも基本論点)をばらしたくらいである。
行政法に限らず、一部の科目では、従来から最新判例を題材に問題を作るという傾向があった。「ちゃんと判例情報を入手している」受験生が報われるということは、それはそれでよいことなのだろう。だが、例の新司法試験行政法の問題のように、知識だけであらかた勝負が決まってしまう問題のつくりだと、植村教授のような、「最新重要判例の解説」などといった方法での“リーク”がやりやすく、しかも効果的である。
ちなみに、最新判例を題材に出題されるという点では二回試験も共通しているらしく、例えば、58期の刑弁「犯行再現実況見分ビデオの証拠能力」などがその例らしい。それゆえ、実務庁の裁判官からは、今年の「重要判例」を押さえよとの指示があった。
実務家にとって、最近の重要判例を知っているかどうかということは極めて重要なことであるし、受験生に対しても奨励されるべきである。植村教授も、あからさまなリークをやるのではなくて、「最近の重要判例をジュリストの重要判例解説などでしっかり押さえとけよ」とでもアドバイスしていればよかったのである。
行政法に限らず、一部の科目では、従来から最新判例を題材に問題を作るという傾向があった。「ちゃんと判例情報を入手している」受験生が報われるということは、それはそれでよいことなのだろう。だが、例の新司法試験行政法の問題のように、知識だけであらかた勝負が決まってしまう問題のつくりだと、植村教授のような、「最新重要判例の解説」などといった方法での“リーク”がやりやすく、しかも効果的である。
ちなみに、最新判例を題材に出題されるという点では二回試験も共通しているらしく、例えば、58期の刑弁「犯行再現実況見分ビデオの証拠能力」などがその例らしい。それゆえ、実務庁の裁判官からは、今年の「重要判例」を押さえよとの指示があった。
実務家にとって、最近の重要判例を知っているかどうかということは極めて重要なことであるし、受験生に対しても奨励されるべきである。植村教授も、あからさまなリークをやるのではなくて、「最近の重要判例をジュリストの重要判例解説などでしっかり押さえとけよ」とでもアドバイスしていればよかったのである。
どうも近頃起案でつまらないミスをする。例えば、保証契約に基づく保証債務履行請求の場合に、「本訴状送達の日の翌日から支払済みまで年5分の割合による」金員を「遅延損害金」としてみたり、実刑懲役前科2犯(2~3年おき)の被告人について今回「執行猶予付きの判決」を求めてみたり・・・。
体調が余りよくないのが一つの原因か?気を引き締めてがんばろう、と思う七夕の日であった。
体調が余りよくないのが一つの原因か?気を引き締めてがんばろう、と思う七夕の日であった。