クリニックでの「家族のための一日ワークショップ」の日。
私は午前中のハンドワークの時間を受け持つ。
時間は1時間、人数は20人弱。
簡単に短い時間で出来て、それでも完成度が高く、日々使えるもの。
考えに考えてペンダントにしました。
女性ばかりなのでこれからの季節にいいと思って。
部屋に入ってきたら、挨拶をしてまず羊毛を選んでもらう。
メインの色と飾りに入れる色を何色か。
それからテーブルについて、みんな揃ったら作業を始める。
フェルトボールを作る要領なので、小さなビニール袋の中で作業が進む。
始めはやさしく柔らかく、だんだんしっかり力を込めて。
摩擦するうちに出来上がってくる。
出来上がりを考えて穴を開ける位置や全体の形など調整して行く。
小さな作品でも最期の一踏ん張りがなかなか大変。
それでもみんな素敵なペンダントが出来た。
ビーズを選んで少しあしらう。
さっそく首にかける。みんなでそれを見て「素敵!」と感心する。
それぞれ、自分に合った色と形で作ったもの。まるで初めから着けてきたみたいにぴったり雰囲気に合う。
そしてやっぱりその人に合ったアクセサリーはその人を輝かせるのだ。
来る時からコーディネートされていたはずの服装にも、ペンダントが加わる事で表情も存在自体も一段と輝く。
その後、一日彼女達と一緒に過ごした。
お昼を食べて講話を聴く。「あなた、わたし、家族の再生」という題。
長年アルコール医療に携わっているケースワーカーの方の話。
結構みんなをゲラゲラ笑わせながら大事な項目をたくさん押さえてわかりやすく語って下さった。
その後は9階のティールームでお茶。
美味しいケーキとお茶を心地よい部屋で頂く。
その後洞察プログラムの会場に入った時、びっくりした。
椅子が弓形に並べられていてその前には大きく張られた紐に
折り染めの手ぬぐいが並べてかけられていた。
とても美しい。
この手ぬぐいは「家族の方のお土産に渡したい」、とケースワーカーの人たちが何ヶ月も前から布を仕入れて切って折って染めて、アイロンを当てた物だ。
私も一緒に作業したのでその大変さがわかる。
照明は少し落とされ、お香のいい香りまでしてくる。
オルゴールの音のBGMが鳴っている。
なんと心地の良い空間なんだろう。
ケースワーカーの人たちの、この人たちを大切にしたい、という気持ちがグッと伝わってきた。
その中で、一人一人が自分についての話しをする。
それぞれの回復について。
心地よい空間と時間、自分の体験を共有しあう。
互いに一緒にいる、と言う事で心強く安心した気持ちになる。
私まで満足感と幸福感で満たされて胸が熱くなった。
一人のケースワーカーがこれを「温泉療法」と言ったけれど、一滴の温泉も出ていないのに、しっかりと温泉に漬かったような気になるのは何でだろう。
みんなホカホカのピカピカの気持ちで家に帰るのだ。
初めにも言ったけど、これはアルコール者本人ではなく家族に対するプログラム。
本人だけではなく、家族ごと治療する事の意義深さと大切さを実感した。
講話の中で聞いた、「家族とは一番小さな社会の単位の集合体である。」
そこから始まる幸せ。
このクリニックがしている事は、すごい事なんじゃないかと思う。
ここで働けて良かった、と今日も思う。
まず自分から家族から、幸せになろう。
私は午前中のハンドワークの時間を受け持つ。
時間は1時間、人数は20人弱。
簡単に短い時間で出来て、それでも完成度が高く、日々使えるもの。
考えに考えてペンダントにしました。
女性ばかりなのでこれからの季節にいいと思って。
部屋に入ってきたら、挨拶をしてまず羊毛を選んでもらう。
メインの色と飾りに入れる色を何色か。
それからテーブルについて、みんな揃ったら作業を始める。
フェルトボールを作る要領なので、小さなビニール袋の中で作業が進む。
始めはやさしく柔らかく、だんだんしっかり力を込めて。
摩擦するうちに出来上がってくる。
出来上がりを考えて穴を開ける位置や全体の形など調整して行く。
小さな作品でも最期の一踏ん張りがなかなか大変。
それでもみんな素敵なペンダントが出来た。
ビーズを選んで少しあしらう。
さっそく首にかける。みんなでそれを見て「素敵!」と感心する。
それぞれ、自分に合った色と形で作ったもの。まるで初めから着けてきたみたいにぴったり雰囲気に合う。
そしてやっぱりその人に合ったアクセサリーはその人を輝かせるのだ。
来る時からコーディネートされていたはずの服装にも、ペンダントが加わる事で表情も存在自体も一段と輝く。
その後、一日彼女達と一緒に過ごした。
お昼を食べて講話を聴く。「あなた、わたし、家族の再生」という題。
長年アルコール医療に携わっているケースワーカーの方の話。
結構みんなをゲラゲラ笑わせながら大事な項目をたくさん押さえてわかりやすく語って下さった。
その後は9階のティールームでお茶。
美味しいケーキとお茶を心地よい部屋で頂く。
その後洞察プログラムの会場に入った時、びっくりした。
椅子が弓形に並べられていてその前には大きく張られた紐に
折り染めの手ぬぐいが並べてかけられていた。
とても美しい。
この手ぬぐいは「家族の方のお土産に渡したい」、とケースワーカーの人たちが何ヶ月も前から布を仕入れて切って折って染めて、アイロンを当てた物だ。
私も一緒に作業したのでその大変さがわかる。
照明は少し落とされ、お香のいい香りまでしてくる。
オルゴールの音のBGMが鳴っている。
なんと心地の良い空間なんだろう。
ケースワーカーの人たちの、この人たちを大切にしたい、という気持ちがグッと伝わってきた。
その中で、一人一人が自分についての話しをする。
それぞれの回復について。
心地よい空間と時間、自分の体験を共有しあう。
互いに一緒にいる、と言う事で心強く安心した気持ちになる。
私まで満足感と幸福感で満たされて胸が熱くなった。
一人のケースワーカーがこれを「温泉療法」と言ったけれど、一滴の温泉も出ていないのに、しっかりと温泉に漬かったような気になるのは何でだろう。
みんなホカホカのピカピカの気持ちで家に帰るのだ。
初めにも言ったけど、これはアルコール者本人ではなく家族に対するプログラム。
本人だけではなく、家族ごと治療する事の意義深さと大切さを実感した。
講話の中で聞いた、「家族とは一番小さな社会の単位の集合体である。」
そこから始まる幸せ。
このクリニックがしている事は、すごい事なんじゃないかと思う。
ここで働けて良かった、と今日も思う。
まず自分から家族から、幸せになろう。