季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

口と耳に美味しい言葉

2020-09-23 12:27:00 | 洋書 English books
妹に教えてもらって、毎週日曜日夜のNHKで放映される「アンという名の少女」を楽しみに観ている。
赤毛のアンはもちろんあるのは知ってたし、前の朝ドラ「花子とアン」でも日本での出版のいきさつについても知った。
本のファンの人も周りにいるし、それで原書をKindleで手に入れて読み始めたものの、途中で飽きてしまい進んでいなかった。
良さをわかってなかった。

それがこの番組を観ると、なんと美しい興味深い楽しいお話か。
もう一度、今度は和訳本を手に入れて読み始めたらそれも面白い。
私が選んだのは村岡花子訳ではないこれです。



訳注が詳しくてKindleだとその番号を触ったらすぐに説明の窓が出てくるので、ページをめくって確かめる必要がなく便利。
いろんな言葉の文化的な歴史的な背景がわかるのは面白い。

原作を読んでテレビを観ての連携がお互いに良さを増幅しあって尚更面白い。
そして放って置いた原書も読んでみた。
それはアンの仰々しい言葉遣いや名付けた素敵な場所の名前が英語だとどんなだろう?と思ったから。
そしたら原書も同じかそれ以上の煌めきを感じて読み進めて、スイスイ読める。

例えば「喜びの白い路」はWhiteWay of Delight。
どちらも素敵な言葉だけど、英語で発音するとその美しさが身に染みる。Wの繰り返しとDelight。
Delightそのものが私にとっては口にも耳にも美味しい言葉。
(いつも聴くたび歌うたびに口にも耳にも美味しい言葉と思うのはthe Beatles のLet it beにあるwords of wisdomという言葉。これもWの繰り返しだな)
女の子らしい言葉の魅力を味わうのに、本当に素晴らしい作品なんだと思う。

この話の舞台を訪れるのが日本女性に人気だと言うけれど、もちろんこの世界を観てみたいと思うけれど。
アンの感性で見れば、日本の風景もそれにも増して輝かしい美しい素敵なものに見えるはず。
日本の自然はそれほど美しいと私は思う。

知り合いは本を少女の頃から何度も読み返したと言っていました。
甘い美味しいお菓子は一度食べたらなくなるけれど、美味しい言葉の楽しい話の本は何度読んでも減らないから
そこが本のいいところだと思う。

これからが楽しみ。


Comments (2)
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たくさんの子どもに届け

2018-08-21 16:30:53 | 洋書 English books
私の好きな作家、ルイス・サッカーの新しい本を読む。

Fuzzy Mud
Louis Sachar
Bloomsbury Childrens Books


日本語版が出ました。

       
泥 (児童単行本)
Louis Sachar,千葉 茂樹
小学館


両方読んだけど、やっぱり日本語の方は一日で読めて、英語の方は一週間くらいかかった。
でも面白いのは英語。

いつもルイスサッカーの本を読むたびに、どうしてこんなにも子どもの心境がわかるんだろうなって思う。
十代前半の生き苦しさや生々しさがそのまま。
うまいなあ。

メインの話はエネルギー問題で、人口増加に伴うエネルギー不足を補うために作られた微生物の反乱。
その微生物の及ぼす影響がかなりグロテスクなので、映画化はむずかしいかなあと思うほど。

そんな危機的な状況の中で、現代的で普遍的なローティーンの子どもたちの人間関係が描かれています。

家庭の問題や社会の問題。
読む人によって、誰に共感できるかが違うんじゃないかと思う。

いじめが出て来るんだけど、それが一番私には印象的だった。
クラスのみんなに無視されるくらいのいじめ。
掘り起こしてみたら、その発端がその子どもの家庭が温かくて幸せだから、だって。
満たされない子どもが理不尽なやりかたでその子どもを傷付けて行く。

嫉妬と言うものが恐ろしいなと思う。
その羨みの眼差し(邪視)を跳ね返すためにインドでは鏡を子どもの衣服に縫い付けるミラーワークと言う刺繍をするほどだから、それは大昔から世界中であったことなんだろう。
「リア中爆破しろ」ってやつ。

世の中の困った事や不幸は大抵この「満たされない人」によって起こってる。
だれかに満たして欲しくて、餓鬼のように周りの人を喰いつくし傷つける。

本来はその子が生まれてから子どもでいる間に親が満たしてあげるべきところ。
その摂り落としを補うのにどれだけの専門家が関わって、本人が頑張って何年もかかって苦労する事か。
心が空虚で飢餓状態の人がが立ち直るための時間とエネルギー、周りの人が受けるダメージ、社会に及ぼすマイナス要因。それを考えたら、小さい頃に暖かく育てることがこの世で一番益があることで、大事なことだとわかると思う。

この世の中を良くしようと思ったら、自分自身から。マイケルジャクソンも言っている。
心にどうしようもない空虚や飢餓があって、自分で解決できないと思ったら、専門の人に臆しないで頼ったら良い。それを勇気と言うと思う。
辛い苦しいのは別の生き方があるサイン。

この本が、たくさんのタマヤやマーシャルやチャド、そしてかつてそうであった人にも届きますように。

この本の後に、また恒例の夏の読書。

Holes
Vladimir Radunsky,Bagram Ibatoulline
Yearling


何回読んでも心に響く。

日本語版はこれです。お勧めです。できれば英語版で。

穴 HOLES (講談社文庫)
幸田 敦子
講談社





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ループディ

2017-09-03 20:09:05 | 洋書 English books
ランサム・リグスのミスペレグリンと奇妙な子どもたちの原作3冊を先週読み終えた。

Miss Peregrine's Peculiar Children Boxed Set
Ransom Riggs
Quirk Books


人間の中でも特殊な能力のある人たちをピキュリアーと名付けてその人たちが生きる恐怖と勇気の物語になっています。
日本語版は3冊目が見当たらないけど、3冊は全部読んだ方が良い。私は読んで良かった。

人種の事や戦争の事やいろいろ考えながら読んで行く。
殺戮シーンが結構ぐろいし、汚いものがすごく汚く書かれてて異臭がしてきそうな文章の所も結構あります。
そしてめくるめく絶体絶命と危機一髪の押収で、読んでてちょっと食傷気味になることも。
食べない寝ないような日々って3日が限度じゃないかと思う。あんなに休む間もなくずっと冒険とアクションなんて出来ないんじゃないかと思えてくる。
しかも伏線があんまり拾えてない気がして、話としては行き当たりばったりな感も否めない。

でも気になってすごい集中力でずっと全部読み通しました。それはこの作品にそれだけの読ませる力があるからだと思う。

ミスペレグリンに率いられるピキュリアー達が過ごすループと言われる安全地帯は1940年の9月3日が何十年も繰り返されている所。
今日はそのループの日。ループディです。そんな事を考えながら一日過ごす。
爆弾も出てくるので、この頃の爆弾騒ぎの事も考えながら。

1冊目を読んだときに。しばらく英語を読むのから離れてて慣れなくてあんまり意味を拾えなかった。
それでもどんどん読み進むのが私のやり方。
途中からわかってきた。それでも始めの方はわかってなかったので、日本語版を買って読みました。
日本語訳があんまり好きじゃない本もあるけど、これは良いと思います。
そしたら後は自然にずっと最後まで読めました。たぶんそんなに難しい文章ではないと思います。ただ量が多い。

私は読むのは日本語より英語の方が5倍の時間がかかります。だから一冊を日本語だと1日で読めるのに、原作だと1週間くらいかかる。
だからほぼ3週間読みっぱなし。少しの暇も読むのに使っていました。

出てくる悪者のホロウガストとワイトがとにかく恐ろしくて、気味悪い。
その悪者と対峙するやり方が普通の戦い物の話とはちがっていて面白いと思う。

最後にちゃんと丸くうまくまとまって行くので、いろんな事があるけど、安心して読み進んだら良いと思います。
絶対助かるよ!
途中で居なくなった、植物の成長を操る女の子フィオナの行方がわからないまま終わったのが気になる。
他もいろいろ気になっています。もしかして続きがあるのかな?
伏線をちゃんと拾ってくれる物語の方が読んでて気持ち良いなと思う。

だからまた読み始めた。毎年暑い時期に読む本「Holes」
何回読んでも面白い。安心してドキドキを楽しめます。
映画を観たけどあんまりだった。日本語のもちょっと良さが減ってる気がする。
英語で読むのが一番です。

Holes
Louis Sachar
Yearling


英語で読むので面白いと思うのはやっぱりハリーポッター。1冊目から進むごとに英語も難しくなってくる。
言葉の力や伏線の効果をすごく感じる。伏線は冊数を跨いでもある。真ん中から左右対称にとか。それが面白い。
今でもJKローリングのサイトで話が広がったり深まったりしているのがすごい。彼らが生きているよう。

取りあえず暑いうちにHoles読みます。
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ブライアンからの贈り物

2017-02-09 08:50:29 | 洋書 English books
去年のクリスマスに、Queenのブライアン・メイからのクリスマスプレゼントとして、彼のブログで紹介されていた本です。


The Language of Letting Go: Hazelden Meditation Series (English Edition)
Melody Beattie
Hazelden Publishing


Kindle版を購入。
ちょっと高いなと思ったけど買いました。
ブライアンが何年も折に触れては読んで、生きる指針になったと言うので。

ちょうどお正月あたりに買ったので、日付に合わせて少しずつ読んでいます。
量が毎日読むのにちょうど良い。

簡単に言うと、共依存や生きづらさを手放すための言葉が書いてあります。
同じようなものにこれがあります。これは随分前にクリニックで紹介されて読みました。

心の傷を癒すカウンセリング366日 (講談社+α文庫)
西尾 和美
講談社


たぶんKindle版がこちらです。

今日1日のアファメーション―自分を愛する365日
西尾和美
ヘルスワーク協会


同じく一日ずつ少しの量を読んで行く形式です。

主旨が似ているんだけど、Melody Beattieの本は今の私にしっくり来るかも。
アメリカの人だと思うけど、A.A(アルコールアノニマス)の考え方を元にしていると思います。
それでハイヤーパワーの話が結構出てくる。それが私にはわかりやすい。

それがちょっとニューエイジ的だからか、とても良い内容なのに和訳されていないようです。
そんなに難しい英語ではないので心配なく読めると思います。

例えば、2月8日の文章には「罪悪感を手放す事」が書いてあります。

罪悪感を多大に持つことで、人からコントロールされやすくなります。そして自分と他人との健康な境界を築くのや健康な行動をする事も制約されやすくなります。
罪悪感を持つことは人生の手かせ足かせになる事を学ぶ時期に来ています。もし罪となる事をしたとしても、それを拡大解釈して持ち続けることでその問題が解決されるわけではありません。
祈り
神様、罪悪感を手放せますように。そしてそれを自分を愛する事(self-love)に置き換えられますように。

といった内容です。

そんな感じ。自分で全部無理にしようとしないで、いつも祈りの言葉があるのが良いなあと思う。
大きな存在に任せるのは一つの方法だと思う。自分で無理に変わろうとしても無理な時多いから。
毎日こんな風に読んでいて、ためになる言葉がたくさんあります。
さすがブライアン。紹介してくれてありがとう!


こういった本を準備なく読み始めると、自分のそれまでに隠していたつらい部分が出てくることもあるので、心療内科やカウンセラーなど専門家につながった状態で読むことをお勧めします。

自分の世話をする事、苦しみから逃れる事、幸せになる事は自分勝手ではありません。
自分を良くすること、心地よくすることは本当の意味でこの世を幸せに良いものにして行く事なのですから。
いろんな手段を使って、いろんな人に助けて貰って
元気に幸せになりましょう!










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幸せと自分探しの旅

2016-09-10 10:03:51 | 洋書 English books
映画の原作を読もうシリーズ。

Hector and the Search for Happiness
Lorenza Garcia
Gallic Books


映画はこちら



映画も良かったけど、原作はやっぱりもっと良かった。
フランスに住む心理療法士のヘクターは幸せとはなんなんだろう?と中国、アフリカ、アメリカに行く。
映画ではアメリカでおしまいになってるんだけど、本ではもう少し旅が続く。
そこのところが結構深くて大切かなと思う。

もう一つ前に映画も観て原作も読んだものが「食べて 祈って 恋をして」って言うのだけど、あれとちょっと似てる。
映画は昨日も観た。やっぱり良かった。



本はこちら
こっちは女性版。ジュリアロバーツがイタリアとインドとバリに行きます。
イタリアの料理がおいしそう。
インドの結婚式が綺麗。バリで会う男性が超魅力的。
こちらは原作の方が詳細。映画の方が華やかかな。
原作はちょっとドロドロしたところもある。女性向だから甘く出来てるかな?こちらは映画の方がお勧めかも。

Eat, Pray, Love: One Woman's Search for Everything
Elizabeth Gilbert
Bloomsbury Publishing PLC


どっちも興味深く楽しかったです。
特にヘクターの方の本はお勧め。難しくないし。
あと2冊続きがあるらしいから読んでみよう。
でも今はPafumeを読みたい。あのぞっとするような話の原作。





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Holes

2016-09-02 20:43:08 | 洋書 English books
毎年暑い季節に一回は読む。
もう6年目くらいか。

Holes
Louis Sachar
Yearling


Kindleに入ってるから、いつでも読めて便利。読み上げの機能を使って聴きながら読むのも楽しい。
どうして暑い季節に読むかと言うと、この中の少年たちがとっても暑そうな砂漠みたいな所で毎日ひとつずつ穴を掘る作業をしているから。
なんだかちょうど良い。

寒くて籠ってる時には南極料理人が観たくなる(笑)

映画もある。Youtubeで探したらあったので観てみた。
興味のある方はYoutubeでHoles full movieで検索してみてください。字幕はありません。

観てみて、やっぱり本の方が良いなあと思った。日本語の本も出てて「穴」と言う題です。作家はルイス・サッカー

穴 HOLES (講談社文庫)
幸田 敦子
講談社


日本語のも面白いけど、やっぱり呼び名とか微妙なニュアンスは英語の方が面白い。
中学卒業くらいの英語力で読めるので、原作を読むのがお勧めです。

主人公のスタンリーの「ついてない」のが堂に入ってる。言われない罪で牢屋かキャンプグリーンレイクかどっちかに行けと言われて、キャンプの方を選んだから名前とは裏腹に広い砂漠のような地面を毎日掘る作業をするところだったと言う話。

そこの支配人のワーデンが探してるものを掘り当てるのが目的なんだけど、少年たちの更生を目的としていると言う名目。
そのグリーンレイクの歴史とスタンリーの先祖の歴史が折り重なってうまくつじつまが合って行く伏線が見事。

呪術の話や人種差別の話も織り交ぜて甘辛の味付けもちょうど良く、どうなるかわかってるんだけど、最後の方の頑張りをまた一緒に体験したくて読む。
すべての滞りや食い違いがスッキリして終わるから、読後感が爽快。

今回私が一番良いと思ったのは、「残念な事ばかりが続くと思っていたんだけど、どれも今のぼくに導いてくれる大切な事柄だったんだな。」ってその時の幸せを味わうところ。そう思う時ってあるなあと思う。それが人生の醍醐味。

ルイス・サッカーの本は日本語で出てるのが3冊くらい。本当はもっとたくさんあって、是非読んでほしいものばかりです。
特に小中学校くらいの子どもの話が多いので、そのくらいで家族や友達との関係に困難がある人は読んだら良いと思う。すごく元気が出ると思う。
しかも楽しい。
いろんな境遇の子どもたちに対する愛が感じられる作家だと思う。



そうそう、10年以上前に手に入れてて、ずっと吹けなかった犬笛。

       

この前、どうぶつ王国で羊飼いの人に「持ってるけど吹けない」って相談したら、ちょとしたコツを教えて貰って
それで練習したらなんとか音が出るようになった。
嬉しい!
うるさいからあんまり練習できないけど、ふけるようになりたい。
これでまた羊飼いに一歩近づいた気がする。


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七色モビール&特別な本を手に入れました

2016-08-25 20:38:49 | 洋書 English books
先週から延期になったひらり助産院の「はぐくむ手」11時から開催でした。
二人目のお子さんを産んで久しぶりの参加の彼女。
4か月の息子さんを連れて来てくれました。
鳥のモビールとフェルトボールでヘヤーゴムを作りたいとの事。

まず鳥を作ります。
息子さんの名前に虹の字が入っています。それで7色にしようと色を作った。

       

鳥を七つ、ひたすら作る。息子さんのおむつを替えながら、お乳をやりながら。

枝に付けたら持って帰りにくいので、帰ってから付けるそうです。

それからフェルトボールを娘さんに。まだ髪が細くて少ないので、小さく小さく作る。
好きな色で。
それも細いゴムにつけた方が良いので、帰って付けることに。

ちっこい赤ちゃん可愛い!つるつる、くるっとまるっとほやほやです。
暑い中、ベビーカーで帰る。お気をつけて!

帰ったら、注文してた本が届いた。
この前、京都市美術館のダリ展に甥っ子と行った。その時に一番好きだと思ったのがこの挿絵。
欲しい!って思った。
それでインターネットで調べた。
元の本は270万円するらしい。
でも今のはハードカバーで2500円くらい。それでもちょっと私には高いなあと思って、しばらく我慢してた。
もう一つ欲しい本があったし、それはムーミンママの料理の本。

毎日本の事を思いながら過ごして我慢してたんだけど、妹に話したら「買った方が良い!」と即答!
そうかーやっぱりかー。と思って結局両方をAmazonで注文したのでした。

そして今日手元に。

       

向こうのがAlice's adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)発刊150周年記念版。サルバドールダリの挿絵。
限りなくミステリアスでかっこいいです!

展覧会でダリの事を初めてしっかりわかった。
家柄や才能に恵まれて早くから絵の才能を認められて専門教育を受けて画家として生きているところはピカソと同じ。
実際にピカソにも会っていて、影響を受けている。展覧会の一角はピカソそのもののキュビズムの絵だった。
私たちが知ってるダリらしい絵を描く前に普通のいろいろな技法の分野の絵を描いていた。まあうまい。すごく。
器用な人だなあ。
画風が確立されてきた頃に奥さんに会う。大好きらしい。奥さんの絵がたくさんあった。
その頃からの絵はもうダリそのもの。
スペインに居たんだけど、アメリカに渡って絵だけじゃなくてお芝居の衣装や舞台装置も考えたりして精力的に芸術活動をしていた様子を観るのはこちらまでワクワクするほど。
そして第2次世界大戦で日本に原爆が落とされた事が人生を変えるくらいショックだったらしい。
それからその事に夢中になって物理を研究する。
その頃の絵は量子力学と芸術と宗教の融合って感じ。美しく知的で不思議!
高齢になってからはスペインに帰って静かに風景画とか描いてる。自分の美術館もかっこいいの作ってた。
すばらしい芸術家としての輝かしい人生!

この本を出したのが1969年らしい。
ルイス・キャロルと言う人は小説家である前に数学者だと知らない人もいる。
その数学的な所とダリの理系な芸術感がマッチしたらしくこの挿絵を描くことになったらしい。
数学繋がり。パッと見わからないけど。

そんなこんなが感じられてか感じられてないか、私はその絵をとても気に入って、どうしても欲しくてこの本を買いました。
自分へのお誕生日プレゼントが食事以外はまだだったからちょうど良いと思って。
今までもこの物語は原書で読んでいる。英語そのものは難しくないんだと思う。でも詩のところがほんとにわからない。
たぶんイギリス人かアメリカ人じゃないとわからないと思う。マザーグースとかいろんな昔話とか習慣とか。発音そのものの面白さとか。たぶんそんな所で詩が出来てる気がする。
それはロアルドダールのチャーリーとチョコレート工場もそうだ。
本の前書きに「数学的な記号を使った挿絵」ってあったから、良く観てみたら何か発見できるかも。読みながら絵もじっくり観よう。楽しみ!ウキウキする!

ムーミンママの料理の本も随分迷った。
書評に「写真も少ないし、レシピも詳しくない」ってあったので。
でも買う事にした。
読んでみたらやっぱり買って良かった。
わかりやすいし、ムーミンのエピソードや挿絵がたくさんでとても楽しい。
なんと150種類も載ってるらしい。オートミールだけでも何種類も載ってる。
ゆっくり楽しんで読んで、作ってみよう。北欧料理の世界へ!

特別な本を手に入れると、本当に嬉しい。ずっと大切にしよう。

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傷つけた傷ついた子どもたちの回復の話、ルイスサッカー

2013-07-31 09:50:20 | 洋書 English books
スリランカに行ってる間に用意した本は殆ど読んだ。それくらいスリランカではゆったりとしたスケジュール。ちょっと動いては休んでって感じ。
ほぼストレスなし。
帰って来てから鍼灸師の先生に診てもらったんだけど「今までになくストレスのツボが柔らかいです」と言われました。

その中で読んだ本。
行く前に読んでしまったHolesからルイスサッカーの本に夢中。どれを読んでもなかなか感慨深いです。

2冊目が

Small Steps
Louis Sachar
Bloomsbury Childrens


Holesの後日談、キャンプグリーンレイクでスタンリーと一緒だったArmpitの話し。
X-rayからの怪しいお誘いに巻き込まれてのドタバタ、ロックシンガーとの出会い。胸キュンなティーンズストーリーです。
small stepsの意味がアームピットが受けたカウンセリングで聴いた「人生は急流の中を歩くようなもの、だから歩みを進める時は大きな一歩を踏み出しちゃダメ、いつも小さな一歩一歩を重ねて進んで行くのよ!」と言う言葉から。それだけでも何がしかで一度は人生を踏み誤った男子には大きな意味があると思う。

それから読んだのが

There's A Boy in the Girl's Bathroom
Louis Sachar
Yearling


ここに出てくるブラッドリーはクラスの嫌がられ者。教室の一番後ろの端っこの席で、授業中も一人でハサミとセロテープと使って何やらゴチャゴチャ作ってばかり。誰かが話しかけても憎まれ口しか叩かない。
それでも彼は家に帰ったら部屋にいるたくさんの動物の人形たちが歓迎してくれる。
そんな彼の隣に転校生が来てから何かが変わり始める。カウンセラーの先生との出会い。
これは思った以上に感動しました。良かった。

そして次が

Someday Angeline (Avon/Camelot Book)
Louis Sachar
HarperCollins


「生まれる前から知っている」とにかく並外れた天才に生まれてしまったアンジェリーナ。お母さんは3歳の時に死んでしまって清掃車に乗っているお父さんとの二人暮らし。
賢すぎるために彼女もクラスになじめない。
そんな中での友達ややさしい先生との出会い。魚たちへの憧憬。

どれにも共通するのは「何か苦しい立場にある子どもたちが偶然出会った周りの人たちとの出会いで内側から元気になって行く」と言う事。
いろいろあるけどとにかく仲間と生きて行く。

こんな体験がある人、大人になっても心の中にまだ傷ついた子どもが住まわっている人、今も苦しい立場にあって頑張ってる人たち、だれの心にも潤いと豊かさをもたらしてくれるだろうと思います。
ルイスサッカー、まだまだ読み進めたいです。今まで知らなかったのが勿体ないくらい。

私のスリランカ体験記を少しずつアップしています。日付に沿ってアップしているので遡っての記述になります。興味のある方はチェックしてみて下さい。私のスリランカ滞在は7月11日から24日まで。
始めから、また終わりの方からも書いています。
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HOLES

2013-07-09 10:03:06 | 洋書 English books
Kindleで洋書を読むようになってから、ずっと「この本をお勧めします」ってのに入ってたHOLES。
私はあまのじゃくな所があるので勧められるほどなかなか手を出さない。
それがこの前ふとポチッとボタンをクリックしてしまった。
スリランカで読もうかと。そんなに面白いなら間違いないかと。

そしたらなんと面白くて面白くて読み止められなくてもう読んでしまいました。

       
Holes
Louis Sachar
Yearling


ふとしたはずみで逮捕されて収容所に送られることになった少年スタンリー。
行った先はだだっ広い「グリーンレイクシティ―」と言う名の砂漠。名前と違って水は一滴もない。
そこで直径1.5m深さ1.5mの穴を毎日ひとつ掘ると言うのが刑。

そこでの仲間とそこでの冒険、彼にまつわる土地にまつわる話の同時進行と展開。
後ろ半分は殆どノンストップで読まないと気が済まない感じ。
それくらい面白いです。

「知らんうちにえらいことになってしもた!」って苦しんでる人たちに持って来いと思う。そんな経験をした人たちにも。
そのどん底からのガッツリの這い上がりが胸のすく思い。

一応子供用の本です。でも大人も面白い。

子どもって穴を掘るの好きですね。たぶん人間の本能にそう言うのがあるんだと思う。そんなこんなも思い出す。大きな穴を掘る物語。HOLES。

日本語訳も出てます。さっき注文しました。あんまり面白かったので子どもたちにもって思って。たぶん英語だったらなかなか読まないと思って。でもほんとは原文が面白いと思います。

       
穴 HOLES (講談社文庫)
幸田 敦子
講談社


ルイス・サッカー、初めて読んだけど他の本も面白そう。読んでみようと2つもうKindleにダウンロードしました。これだけあったらスリランカ中も大丈夫。
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洋書読み続け

2013-02-15 15:45:58 | 洋書 English books
この本は元々何回か読んでいて、好きなもの。
もう一度原書で読みたいとAmazonで買ってKindleにダウンロードした。

Matilda
Quentin Blake
Puffin


日本語はこれです。

マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)
クェンティン ブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,宮下 嶺夫
評論社


お勧めだけど、結構内容がハード。辛みと苦味がちょっと多い。それでもし本当に虐待された人が読んだときにフラッシュバックがくるかもしれない。ってくらいのこの子の可哀そうさ。

でもストーリーは爽快です。得るものも感じる所も多い。
ハッピーエンドなのでちょっとこらえられる人は大丈夫と思います。

とにかくこのマチルダ(5歳)の両親と学校の女校長がひどい。まあひどすぎるので漫画かなにかのネタとしてくらいに読んだ方が健康かも。

最近の学校の事件の事もちょっと思い起こされたりする。

影が強ければその分光も強いので、素晴らしい人たちも出てきます。マチルダはとても魅力的な女の子。
それが見ていてうれしくなる。

ロアルド・ダールの本は読んで痛快、読み終わって心も体も熱くなる本が多い。
これもそう。
この本も読んでいるときには次が気になって空いた時間を殆ど使ってどんどんずんずん読んで行ったけれど、下の「何%読んでるか」の表示を見て少なくなったら少しさびしい気持ちになるくらいの面白さです。

今や面白英語本中毒者となった私はとうとう今までで一番好きだったハリーポッターシリーズのゲットに乗り出した。
著者の意向でAmazonでは扱っていない。いくら検索しても出てこない。
それでいろいろやってみた。
まず今メインにしているAmazon.co.jpからAmazon.comへと切り替える。(もう連携は済ませているので)
アメリカのAmazon.comでハリーポッターを検索。そうするとPottermoreと言うサイトで買えると書いてある。
それでPottermoreサイトへ続く所をクリックしてそのサイトに登録してそこで購入する。
そしてその電子本をAmazonに送ってくれるようにする。そうすると自分のKindleでハリーポッターが読めるようになります。
長~~!
結構込み入った手続きでした。それでも全巻を5000円少しで買えたのですごいと思う。出てすぐに読んでた時はハードカバーしかなかったから一冊2500円とかで買ってた。全部あるけどKindleの方が読みやすいし軽いし。

さあ、しばらくは英語の読み物に困らないです。ハリーポッターの世界へ、再び、いざ行かん!


<追加>
今見てみたらPottermoreサイトから直接買えるようです。
興味のある方は直接見てみて下さい。
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