この季節に味噌を仕込み始めてからもう随分経ちます。
私の味噌に対する意気込みは並々ならぬものがあり、
仕込みは私にとっては祭りのようなもの。
資金も体力も時間もたくさんかかってる。
今年もまた量が増えて3家族分を仕込むことになり、材料を注文してたら
助っ人が作る日に来れなくなったので、1人で仕込むことになった。
どうしよう?いつもは1日で朝から晩までかかってしていた。2人がかりでやってもヘトヘトになる。
それで考えて、分けて作ることにしました。
丁度、この3日間は寒いので、納戸に置いておけば麹は健やかで居てくれるだろう。
それと圧力鍋をもう一つ買う。
味噌作りで1番時間がかかるのは大豆を茹でること。圧力鍋だと早いけど、量が多いので。例えば2キロの大豆を茹でるのなら4回分。鍋が二つあれば倍の速さで出来ます。
良さそうなが手頃であったので購入しました。
1日に大豆を2キロ分ずつ仕込みます。
前の日から水に浸けて
まずは茹でる。
熊本から来た麹が素晴らしい。手で丁寧にほぐす。
長崎から来た塩がキラキラでふわふわで雪のよう。本当に素晴らしい。
仕組みはシンプル。大豆を茹でて潰して、塩と麹と混ぜ合わせて甕に隙間なく詰め込んで、空気を遮断して包む。
それだけ。
潰すのはバーミックスで。煮汁を少し入れたら潰しやすいと教えてもらったので入れる。
初めに少し入れすぎた。量の調整がちょっと難しい。
味噌作りは全身を使う労働、そしてあらゆる注意力を使って作業を進めていくのですごいカロリーを使うと思う。
3日間、それぞれ4時間ずつくらいで甕一つずつ仕上げて全部出来ました。
やった!嬉しい!
これで、3家族が来年食べる分は仕込めました。
片付けながら考える。大豆を煮た鍋って白い硬い膜のようなものが着いて、普通に洗っても取れない。
毎年そのまま仕舞ってた。なんとかならないかな?
思いついたのはクエン酸で洗うこと。やってみたら、なんと一瞬で綺麗になりました。
初めはこんな風。
それがこれになります
カルシウムの膜だったかな?
溶けたな。私、グッジョブ!
圧力鍋の加熱は高圧下での加水分解
セルロースの炭素鎖が切れていくのを想像している。
麹に塩を入れるときも、お米の表面と中に入っている麹菌の前に塩の結晶が現れてびっくりしてるだろうなと思いながら観てる。
科学の目で世界を観て暮らすことの楽しさ。
さあ、あとは待つだけ。来年もきっと美味しいお味噌を食べて暮らせます。良かった😊