夫が街に連れて行ってくれるという。
ルーブル美術館展。
で、行きました。
中ノ島にある国立国際美術館は不思議な建物。
外から見たらガラスのモニュメントだけしか見えなくて、建物はない。
展示室は広い地下になっているから。地下と言っても暗いわけじゃなくて、ガラスの屋根から光が一杯入って明るい。
エスカレーターに乗って、また乗って降りていく。
子どもと家族、父と母、生と死というテーマの物が多かった。
母親が赤ん坊に乳をやっているモチーフの物が並んでいて、それが圧巻。
おかしかったのは大昔の作品は、どの子どもも大人を縮めただけのプロポーションなので、小人のように見えてあまりかわいくない事。
昔は子どもがよく亡くなったので、それを憂う作品も多かった。
エジプトの幼子のミイラは本物だ。
ちいさい、幼い。それでもとても丁寧に布で巻いて彼女を迎えてくれる神々を棺に描いて葬る。
一番感心したのは大理石の彫像。
ほとんど裸の神話の登場人物達。
それが石とは思えないようなリアルさ。リアルでありながら抽象的な意味を表している。背中など見たら、本当に背骨があって筋肉が付いているよう。
触ったら柔らかいんじゃないかと思うくらいだ。
大理石の表面にたくさんの小さなキラキラがあってそれが汗のように見えて、本当に人の皮膚のように見える。すごいものを見てしまったと思った。
あとは、お決まりのバロック画、ムチムチの天使達。
中世に天使が流行ったらしい。
絵にも持ち物にも建築にも天使。きっと今のゆるキャラみたいに多くの人に
人気だったためであろう。
いろいろ見て興味深かったけど、美術と言うより博物的な展示物が多かったように思う。きっと本物のルーブルに行ったら。もっとたくさんの美術作品が見れるのだろう。一度行ってみたい。私は見るなら近代の絵が好きだ。
ムチムチの太った人たちの巨大な絵はそんなに好きじゃない。
メイン会場の上に小さな会場があって、そこで別の展示をしていた。
それが結構面白かった。
「やなぎみわ」氏の「婆々娘々(ポーポーニャンニャン)」と言う物だ。
一般公募したモデルに「50年後の自らの理想の像」を問いかけ、インタヴューを繰り返す事で浮かび上がった老婆像を、特殊メイクやCGを用いて作品を完成させたらしい。
オープンカーに若い恋人と乗って赤い髪で銀歯を光らせてバンザイしている人。
廃墟の中に佇む老木のような人。
森と一体になって音楽を奏でる人。
プロペラ機を運転して世界中を探検しているカッコいい婆さん。
などなど。
女性の光り輝く底力を見せ付けられた。
こんなにたくさんの老い方があるんだなと考えさせられた。
さあ、私はどうなっているでしょう?婆さんになったら。
何となく日々、自分の本当にやりたいことは婆さんになった頃に実現するような気がして、それに向かって今いろいろと修行を積んでいる感じなのだ。
前にも書いたけど、私はやまんばさんや「千と千尋の神隠し」の銭婆みたいになりたいんだから。
婆さんになるのが楽しみだ。
ルーブル美術館展。
で、行きました。
中ノ島にある国立国際美術館は不思議な建物。
外から見たらガラスのモニュメントだけしか見えなくて、建物はない。
展示室は広い地下になっているから。地下と言っても暗いわけじゃなくて、ガラスの屋根から光が一杯入って明るい。
エスカレーターに乗って、また乗って降りていく。
子どもと家族、父と母、生と死というテーマの物が多かった。
母親が赤ん坊に乳をやっているモチーフの物が並んでいて、それが圧巻。
おかしかったのは大昔の作品は、どの子どもも大人を縮めただけのプロポーションなので、小人のように見えてあまりかわいくない事。
昔は子どもがよく亡くなったので、それを憂う作品も多かった。
エジプトの幼子のミイラは本物だ。
ちいさい、幼い。それでもとても丁寧に布で巻いて彼女を迎えてくれる神々を棺に描いて葬る。
一番感心したのは大理石の彫像。
ほとんど裸の神話の登場人物達。
それが石とは思えないようなリアルさ。リアルでありながら抽象的な意味を表している。背中など見たら、本当に背骨があって筋肉が付いているよう。
触ったら柔らかいんじゃないかと思うくらいだ。
大理石の表面にたくさんの小さなキラキラがあってそれが汗のように見えて、本当に人の皮膚のように見える。すごいものを見てしまったと思った。
あとは、お決まりのバロック画、ムチムチの天使達。
中世に天使が流行ったらしい。
絵にも持ち物にも建築にも天使。きっと今のゆるキャラみたいに多くの人に
人気だったためであろう。
いろいろ見て興味深かったけど、美術と言うより博物的な展示物が多かったように思う。きっと本物のルーブルに行ったら。もっとたくさんの美術作品が見れるのだろう。一度行ってみたい。私は見るなら近代の絵が好きだ。
ムチムチの太った人たちの巨大な絵はそんなに好きじゃない。
メイン会場の上に小さな会場があって、そこで別の展示をしていた。
それが結構面白かった。
「やなぎみわ」氏の「婆々娘々(ポーポーニャンニャン)」と言う物だ。
一般公募したモデルに「50年後の自らの理想の像」を問いかけ、インタヴューを繰り返す事で浮かび上がった老婆像を、特殊メイクやCGを用いて作品を完成させたらしい。
オープンカーに若い恋人と乗って赤い髪で銀歯を光らせてバンザイしている人。
廃墟の中に佇む老木のような人。
森と一体になって音楽を奏でる人。
プロペラ機を運転して世界中を探検しているカッコいい婆さん。
などなど。
女性の光り輝く底力を見せ付けられた。
こんなにたくさんの老い方があるんだなと考えさせられた。
さあ、私はどうなっているでしょう?婆さんになったら。
何となく日々、自分の本当にやりたいことは婆さんになった頃に実現するような気がして、それに向かって今いろいろと修行を積んでいる感じなのだ。
前にも書いたけど、私はやまんばさんや「千と千尋の神隠し」の銭婆みたいになりたいんだから。
婆さんになるのが楽しみだ。