季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ルーブルを観に行く

2009-07-31 09:28:20 | 暮らし Daily life
夫が街に連れて行ってくれるという。
ルーブル美術館展。
で、行きました。

中ノ島にある国立国際美術館は不思議な建物。
外から見たらガラスのモニュメントだけしか見えなくて、建物はない。
展示室は広い地下になっているから。地下と言っても暗いわけじゃなくて、ガラスの屋根から光が一杯入って明るい。

エスカレーターに乗って、また乗って降りていく。

子どもと家族、父と母、生と死というテーマの物が多かった。
母親が赤ん坊に乳をやっているモチーフの物が並んでいて、それが圧巻。
おかしかったのは大昔の作品は、どの子どもも大人を縮めただけのプロポーションなので、小人のように見えてあまりかわいくない事。

昔は子どもがよく亡くなったので、それを憂う作品も多かった。
エジプトの幼子のミイラは本物だ。
ちいさい、幼い。それでもとても丁寧に布で巻いて彼女を迎えてくれる神々を棺に描いて葬る。

一番感心したのは大理石の彫像。
ほとんど裸の神話の登場人物達。
それが石とは思えないようなリアルさ。リアルでありながら抽象的な意味を表している。背中など見たら、本当に背骨があって筋肉が付いているよう。
触ったら柔らかいんじゃないかと思うくらいだ。
大理石の表面にたくさんの小さなキラキラがあってそれが汗のように見えて、本当に人の皮膚のように見える。すごいものを見てしまったと思った。

あとは、お決まりのバロック画、ムチムチの天使達。
中世に天使が流行ったらしい。
絵にも持ち物にも建築にも天使。きっと今のゆるキャラみたいに多くの人に
人気だったためであろう。

いろいろ見て興味深かったけど、美術と言うより博物的な展示物が多かったように思う。きっと本物のルーブルに行ったら。もっとたくさんの美術作品が見れるのだろう。一度行ってみたい。私は見るなら近代の絵が好きだ。
ムチムチの太った人たちの巨大な絵はそんなに好きじゃない。

メイン会場の上に小さな会場があって、そこで別の展示をしていた。
それが結構面白かった。

「やなぎみわ」氏の「婆々娘々(ポーポーニャンニャン)」と言う物だ。
一般公募したモデルに「50年後の自らの理想の像」を問いかけ、インタヴューを繰り返す事で浮かび上がった老婆像を、特殊メイクやCGを用いて作品を完成させたらしい。

オープンカーに若い恋人と乗って赤い髪で銀歯を光らせてバンザイしている人。

廃墟の中に佇む老木のような人。

森と一体になって音楽を奏でる人。

プロペラ機を運転して世界中を探検しているカッコいい婆さん。

などなど。

女性の光り輝く底力を見せ付けられた。

こんなにたくさんの老い方があるんだなと考えさせられた。

さあ、私はどうなっているでしょう?婆さんになったら。
何となく日々、自分の本当にやりたいことは婆さんになった頃に実現するような気がして、それに向かって今いろいろと修行を積んでいる感じなのだ。
前にも書いたけど、私はやまんばさんや「千と千尋の神隠し」の銭婆みたいになりたいんだから。

婆さんになるのが楽しみだ。
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生ピーナッツを炒る

2009-07-29 09:43:29 | 食べ物 Eat
豆好きの彼女に送ってあげようかと思ってまた黒糖ピーナッツ生姜風味を作る。

中華街で生ピーナッツを手に入れた。
新鮮で品質も良く、美味しそうだ。
コレステロールが含まれていませんだって、そうなんだ!

       

試しにそのまま食べてみたら、豆臭い生臭い。
薄皮ごとフライパンで炒った。香ばしい香りがしてくる。
これって大豆から豆腐を作る時に似てる。豆って加熱すると変わる。
これが炒ったもの。

       

この薄皮を剥く。一つ一つ。
剥いた薄皮が溜まってお花のように見える。美しい。
剥いた豆もやっぱり美しい。
そしてこれは香ばしくて美味しいです。

       

剥きながら思い出したのは「チャーリーとチョコレート工場(ロアルド・ダール著)」という話の中に、ピーナッツを剥く工場が出てきた事。
ベルーカ・サルトと言う少女のお父さんの工場だ。たくさんの人たちが毎日ピーナッツを剥いているのだ。
読んだ時も映画を観た時も別にどうも思わなかったけど、実際にピーナッツを剥いてみると、一日中、そして毎日するのは大変な事だと思った。
まあ30分もかからなかったけど、工員の気分が味わえた。
売っている物は機械で剥いているのだろうか?それとも工員達が?
たぶん機械だと思う。どうやっているかはわからないけど。

中華なべに黒糖を水で溶かして加熱する。
生姜汁を今回は少し多めに入れた。
箸にシロップを付けて引き上げて冷えてからの固まり具合を見る。真剣に注意深く。丁度いい頃合いにピーナッツを投入してかき混ぜる。
始めはこんなトロトロなんです。

       

それがだんだん固まってくる。

       

冷めたらしっかりとした衣になりますよ。

食べすぎは良くなさそう。でも夏ばてに効きそうです。
食べ始めると止まりません。

鹿児島の郷土料理にピーナッツ豆の煮物があってたいへん美味しい。
ピーナッツ豆腐も好きだ。
いつか作ってみたい。
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You are welcome!

2009-07-28 09:20:09 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

染めメイン。

絞り染めの絞りをする人たち。
縫ったり輪ゴムでしばったり。

スタッフから寄付された染めーるクレヨンが大活躍です。
ステンシルのような型紙をクリアファイルを切り取って作り、それをTシャツにテープで肯定して色を塗っていきます。アイロンをかけたらしっかりと染めつく。
きれい!配色が美しい。彼は元町のゴッホなり。

       

これはいつもお世話になっているMさんへのプレゼントだって。
そのMさんが背中に書く文句を考えた。
「伯楽と馬」と言う物だ。
始めは俳句だったんだけど、長かったので文句にした。

伯楽とは馬の良し悪しを見極める事の出来る人、転じて人を観る目がある人の事らしい。(広辞苑で調べた。)
なんだか意味が深そうだ。
それをMさんに塗ってもらう。柔らかい色彩。

       

これもアイロンで定着させる。
洗濯してもどれくらい持つのか、それはまだわからない。
やってみなくちゃ。

Mさんが帰るとき、「サンキュー ベリマッチ!」と言った。
私は You are welcome! と、返した。
いつもみんな帰るとき「ありがとうございました!」と言ってくれるので
「こちらこそ、ありがとう」と返すのだが
You are welcome とは、いい言葉だと言ってから思った。
直訳したら「あなたを歓迎しています。」だ。
私の気持ちとしたら、まさにその通り。

中学の時にThank you.の返事に You are welcome.と習って
ウェルカムって変だな、だって「ようこそ!」だよ。と思っていたけど。
今になったらなるほどと思う。

意味的には「どういたしまして。」より受け入れられた気がすると思う。
両手を広げて受け入れる格好が目に浮かぶ。

ハンドワーククラブでは、いつもみんなWELCOMEです。

You will be welcomed here.
You've been welcomed,too.


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ヨハネの季節

2009-07-25 11:35:59 | 季節 Season
シュタイナーの事をしていた時に何回かこの季節にヨハネ祭と言うのをした。
冬至のクリスマスの反対になる夏至の頃にある祝祭である。

集まって音楽を奏でたりオイリュトミーという舞踊を鑑賞したり、ヨハネ祭についての話を聞いたりした。
キリスト教と関係なく日本でも世界でもこの頃、山の上で火をかざす祭りがあるらしい。熱く天に昇る火で天とつながり厄を遠ざける意味があるのだろう。

冬の間地面にもぐってじっとしていた種が春に芽を出すように
クリスマスの頃に一番深く降りていた人間の意識も春には膨らんで、このヨハネの季節に一番天に近く広がるらしい。天の中でフワフワと眠るような意識の状態になりやすいらしい。
夏のバカンスで快適な日々を過ごし、いろんな所でいろんな人たちと出あったり楽しんだりするのに最適な時期だ。

そしてその意識の眠りをハッと覚ますような大きな出来事が起こりやすい時期でもあると言う。

日食が起こってもヒーロー達が活躍してくれたのか世界は滅びなかったけど
(アメリカのドラマHEROESの見すぎだ)
師であり友であるやまんばさんが事故に合われて入院されていると言う。
私にとって目を覚ますにふさわしい出来事だ。

去年の今頃にも骨折されてようやく本調子を取り戻されたばかりなのに
今回は前より治癒に時間がかかりそうと言う。

彼女の痛みがすこしでも和らぎますように
怪我が一日も早く治癒しますようにと神に祈るばかりだ。

幸い手足の怪我だけで意識もしっかりしているとのこと、
傷が癒えてきたら、活動的な彼女の事きっと退屈されるだろう。
退屈しのぎになるものはないかとちょっと探しています。
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ベランダ通信090725

2009-07-25 11:08:57 | 季節 Season
活き活きと生え広がって、ゴーヤのカーテンは幾重にも重なる。
集合住宅なので上に広がらないようにネットからはみ出した芽は切っています。
そうする事で下からわき目がどんどん出てくるので層が厚くなっているのでしょう。

           

実も重くなってきました。たくさんぶら下がっています。
お天気になったらぐんぐんと葉っぱの葉緑体で光合成をして、出来たブドウ糖が茎から運ばれて実がぐんぐんと大きくなるのでしょうが、今は曇りや雨ばかりなので成長は少しずつです。
強い雨も強い風もこのゴーヤのカーテンが和らげてくれる気がする。

            
        
ハバネロが色づいてきました。これは黄色です。

           

気持ちよく晴れたら収穫しようと思うのですが、なかなかスッキリする日が来ません。
オリーブオイル漬けをたくさん作って配ろうと考えています。
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黒糖ピーナッツ生姜風味

2009-07-24 10:56:16 | 食べ物 Eat
殻つきのピーナッツが大量にある。
黒糖を用意して、アレを作ろう。

初めて沖縄に行った時に見つけた。ピーナッツに黒糖の衣が絡まっている物。
それに生姜の味がプラスされていた。
子ども達が修学旅行で沖縄に行くたびにお土産に頼んでいたのだが、国際通りを隅まで見たけどなかった、と言われた。それでずっと食べてなかった物。
買えないなら作ろう。何とかして。

ピーナッツの殻を剥くのは結構大変だ。力が要るし時間もかかる。でも売っているのはフライして塩してあるものばかりだから、殻付きで買わないとね。

黒糖は粉のものを購入。安かった。

       

ピーナッツをフライパンで炒る。カリカリに、熱々に。
黒糖に水を少し入れて加熱する。大学芋の要領で煮詰めてカラメルを作っていく。
生姜汁も足す。
炒ったピーナッツを加えて絡める。
始めはドロドロだったんだけど、冷えてきたらカリカリの衣になった。
ちゃんとできた!良かった。

       

外はサクサクでナッツが香ばしく、生姜の香りとパンチで次々手が伸びる。
たちまちみんなの人気者に。
まだピーナッツが残っているので作らなきゃ!
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Welcome bees!

2009-07-23 22:52:51 | 季節 Season
朝、ブーンと言う音で目が覚めた。部屋は甘~い香りでいっぱい。
蜂だ!
ずっと見かけなかったから心配してたけど、今朝来た。

いざ来てみたら、ちょっと怖いけどやっぱり蜂が元気で良かった。
網戸越しに良く見たら、花粉団子を後ろ足にくっつけてなんだかかわいい。
ゴーヤはこの前追肥をした事もあってか、枝は八方に幾重にも広がり
実は日に日に大きくなり、花も咲き乱れております。

私が受粉をしなくても、アリや蜂達がせっせと働いてくれるお陰で
実がもう10本近くぶら下がっている。

せっせと水遣りをしよう。
そして蜂には気をつけよう。
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日食は雲の中

2009-07-22 23:07:12 | サイエンス Science
楽しみにしていた日食!
大売れで日食メガネは買えず、厚紙に小さな穴を開けたものを用意した。

朝からドキドキ!
しかーし!
大阪は曇りでした。
雲の隙間から少しは見えたものの、小さな穴の影が出来るほどには照らず
裸眼での観察は危ないと、ほとんど見ないで日食が終わりました。残念!

それでも少しずつ世界が暗くなって行くのを
それから明るくなって行くのを感じました。

3年後の金冠日食を楽しみにしましょう!


ここ数日、体がだるくて何もしたくない状態が続いていた。
そういう時は素直に休む私。
それまで約3ヶ月、毎日あらゆる物を作りに作っていたから疲れたか。
ずっと甘やかしていた自分もこの間、随分我慢させていたから氾濫を起したのかもしれない。

そんな時、無性に「エンゼルパイ」が食べたくなったのがおかしかった。
あんなに濃くて甘いもの!!買って来て「思いっきり食べて良し!」と自分に許して食べ始めたら、ミニサイズを4個食べたらもうお腹一杯になった。
大した事なかったな。一箱は食べられると思ったのに!ついでに「コーラ」も飲んだよ。
毒も薬のうち。

じっくり休んで家族に甘えて、食べたい物食べて我慢しないで暮らしたら
元気になりました。
元気になってからミニエンゼルパイを食べたら、甘くて甘くて一つでも精一杯だった。
疲れているときって不思議!自分じゃないみたいです。

私は以前にも書きましたが、星や月の動きを感じつつ暮らす、と言うのを試みています。長く続いている。
その中で、新月や満月を境に体調や環境が変化する事が結構あると感じています。
折しも今日は新月と日食が同時に起こる日。
やっぱり山は来て、すっと楽になったように思います。

そうなるとまた業務スーパーで材料を買って来た。
作りに作る日がまた始まるよ。
今度はちょっと手を抜きながら楽しんでゆるゆる作ろう。

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ハバネロビネガー&オイル

2009-07-19 10:18:13 | 食べ物 Eat
この前作ったハバネロのビネガーとオイル漬けがいいようです。

パンに赤玉ねぎのスライスとオイルサーディンを乗せて、そこに黒コショウを曳いてレモン汁を少し、それからハバネロビネガーを少しかける。

パンにバジルの葉とチーズを乗せて、黒コショウパラパラ、それにこのオイルをかけた。

辛味よりうまみが多く抽出されているようで、ちょうどいい辛さでばっちりです。

インスタントラーメンにもこのビネガーを少し垂らすと、味に深みが出ました。


これはいい!と醤油漬けと泡盛漬けも考えています。泡盛のほうは沖縄料理で使われるコーレーグスのようになるんじゃないか、と思って。

ハバネロライフが始まる。

Comments (4)
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ママパワー

2009-07-17 08:35:52 | ウールクラフト WoolCraft
古い母友の紹介でフェルトを小学生の子どもを持つお母さん方に教えた。
彼女たちは本の読み聞かせグループ。
メンバーのバッジを、フェルトで作りたいとの事でフェルトシートの作り方を伝授した。

フェルトの工程を知るのにいつも手始めに作るのは鍋敷き・鍋つかみなので、それを作る事にする

人数が10人以上になったので、始めはちゃんと2時間で全員に教えられるかな?と思ったけど、心配は無用でした。

お母さん達って創造力とパワーにあふれている。
毎日子ども達と暮らしながらたくさんの家事や用事もこなし、ボランティアもしている彼女たちは、飲み込みも手際もとてもいいです。
皆がまとまってうまく動いているので、今までの活動の中でこの連携が築かれたのだな、と感じました。

ズンズンと作業が進んで次々と作品が出来ました。

それぞれ好きな色を使って、好きな模様を作って縮絨。
しっかりとした美しい作品が出来て、みんなニコニコ顔。

鍋つかみ、きっと暮らしのいろんなシーンで役に立ってくれると思います。
取っ掛かりに良くて、しっかりと出来て、使い勝手が良い。
私も毎日よく使っているもの。

彼女たちに活き活きパワーを貰って、私も楽しかった!



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