季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

5days リトリート

2024-02-26 09:36:00 | マインドフルネス
MBSR講師養成コースのリトリートに今年も参加して来ました。
飛行機から見た景色✈️
空を覆う雲の上は青空でした。



長崎の保養地にて5日間行われるリトリート。
これを受けることが講師になる条件にもなっています。
この5日間は、サイレント。
話しをしない。食事の時もマインドフルに食べて話しをしません。
文字を読まない。テレビやスマホも見ない。
そして朝は6時半から夜は9時まで瞑想をします。
って書いたら、結構衝撃的かもしれませんね。😆
去年は5日間、生き残れるか?ってくらいに心配してたのですが、
今年は楽しみで安心して参加しました。

去年のリトリートが終わってから、参加した仲間で「帰りたいね…」って言う言葉をしばしば発していたほど。
その空間や時間がかけがえのない、貴重な体験だったので。

もちろん休憩時間はしっかりとあります。みんなが持ち寄ったお菓子をつまんだり、お茶やコーヒーを飲んだり。
近くにある農業娯楽施設に歩いて行って、羊や山羊を見たり。そしてあとはひたすらぼーっとします。

瞑想は、ずーーーっと座っているわけではなく、30分くらいのスパンでムーブメントと言ってヨガのような動きがあったり、歩いたり(歩く瞑想は公式な瞑想とされています。)、講話があったりします。自分を労わりながら参加するのが1番大切だとされているので、一般にイメージするような苦行や修行のようなものではないです。

ドイツからマインドフルネスの先生がいらして、主にその方がガイドしてくださるのですが、まずは始めの2日くらいは体の姿勢をしっかりとたっぷりと細かく深く、探索できるように時間をとって下さりました。
そうやって土台の部分をしっかりとさせてから上に広がっていくやり方が結果、実りの多いものになるのだなあと言うのが実感です。

去年は私は心配もあったし、初めての長期間のリトリートを頑張って参加していたと思います。それはそれで良かったのですが、今年は安心なまま、仲間と並んで座っているのを幸せに感じながら、頑張らないで、休憩時間は何もしようとせずにただひたすらに黙ってそこに寝たり景色を見たり、ぼーっとしていました。
先生が「人間の脳はいつも自分を楽しませようとして、色々なエンタテイメントを繰り出してくるんだよ」と言っていて、
まさしくそれがわかる5日間でした。

話さず、文字や映像を見ないで静かにしていると、砂や石が混ざった水槽が濁った状態から澄んだ状態になってきます。
そうするとクリアに見えるようになってきて、そこから思わぬものがぽっぽっと飛び出てきます。
忘れていた好きな曲がかかったり、忘れていた思い出が出てきたり。面白いなと思いながら、それを鑑賞して手放す。
と言うのをずっと繰り返していたと思います。
そして周りで起きる小さなことが、普段より大きく楽しめて、笑いを堪えたり。
その笑いも、沸き起こってきて高まり、そして収まっていくのを感じながら。
また、丘の上から見る海と空の景色があまりにも美しくて感動で涙が出たり。
そうしていると、自分の中には自分を楽しませるネタが詰まっているのだなあと思い。今、無人島に行ったとしても一生困らないなあとか考えていました😆

一つの面白かったことは、今までずっとどんなに座る瞑想をしていても、思考が来るのに気づいたことは無かったのですが、今回初めて「来て、居て、変化して、去っていく」と言うのを眺められた気がします。
それはとてもシンプルな、ただそのままの現象でした。

考えると、今までは自分の心が満員電車のようだったんだなと。満員電車だったらどんな人が乗ってきても降りてもわからない。
でも静かにしていると、電車の中の乗客が減ってきて、「あ、あんな人が乗ってきた。こんなふうに過ごしてるな。そして
降りて行った」と言うのがわかるんだと思いました。それくらいたくさんの考えやものを詰め込んで暮らしていたのだなと。

自分の中にそう言うスペース(空間)ができる。
それは本当に物凄いことなんじゃないかと思います。
そしてもしかしたら日本人としてそれこそが大切なものなのかもしれません。水墨画の空間を感じる。俳句の空気感。行間を読む。空間があり、それを感じることができるからこそ、あるものをさらに捉えることができる。
思考であれば、一つ一つそのものを丁寧に扱うことが出来る。

そのために何しない。体と心と頭のデトックス。
これは本当に特別な体験だと思います。

それでも黙っていても、共にいる仲間との繋がりは温かくしっかりと形成されていて、同じ部屋で過ごす人とも仲良くなり、並んでいる人たちとも繋がりがよりしっかりと形成されて帰ってきたと思います。
最後の日は少し話すことが出来ます。そこでまた形としての繋がりができて。帰ってきました。

もう一つ、座ると言うことと、歩く瞑想を丁寧に結構な時間行うこと、そしてムーブメントとで、体が思うよりも芯から整っていると言うことです。自分ではっきりと感じられるほど、体の動きが安定して無駄がないものになっているのです。

本当にマインドフルネス奥深い。そしてパワフル。
長期間のリトリート、本当に素晴らしい。できれば一年に2回くらい受けたい。
新しい休暇の過ごし方として発展したら良いのになと思っています。
1週間の休暇を取って、そのうちの5日間をサイレントで過ごす。ゆったりと温泉に浸かって、シンプルな美味しいものを頂いて。
そんな場所が日本のいろんなところにできたらいいのになあと思います。
自然や風景、農産物の豊かなところ。そんなところにリトリート施設ができることを夢見て。
また来年の2月を楽しみに。一年過ごします🩷



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week4 ストレスとは?

2024-02-18 20:28:00 | マインドフルネス




MBSRのコースでは毎週ホームプラクティスと言って宿題が出ます。
今週は「不快なこと日記」をつける。と言うもの。
毎日、不快なことを見つけてそれを自分で観察します。
日記につけたものを皆で持ち寄って、シェアをしていきます。
みんなが広げた風呂敷の中には、時系列、感情、思考、体の感覚といろんなことがランダムに混ざっています。
それを皆で一緒に掬って取り分けていく作業をしていきます。
そうすると一つの体験が、わかりやすいクリアな姿になって浮かび上がってくる。
それはまるで化学の実験室で、溶液に入ったいろんな物質を分けていく作業のよう。
何が入っているのか、どう言う性質なのか、綺麗に別れて行きます。
まさにそれはサイエンス🧪

マインドフルネスは仏教などと関連づけられて、精神的なものだと思われる傾向にありますが、まさに科学な一面もしっかりと持っているのです。世界中の専門機関の研究にも裏打ちされているこのセオリー。
それが私にはとっても面白い。

毛刈りした羊のフリースを部位や用途に分けていく作業にも似ている。
魚を捌く作業にも似ている。
なんにせよ、面白いのです。

そうしてみんなの体験を見てみると、いろんなストレスをめぐる流れや共通性が見えてくる。
そこにマインドフルネスが入ったら、どんな風になるのかな?

続きは再来週。テーマは「自動反応かマインドフルな対応か?」です。
実践に向かってスキルアップして行きますよ!お楽しみに!

来週は私は長崎へと5日間のリトリートに行って来ます。
去年は初めてだったから、色々緊張もしたけど。今はそれがどんなに素晴らしいものか知っているので、楽しみです。
その話はまた今度😊
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week3

2024-02-12 19:11:00 | マインドフルネス




ちこらぼMBSRコースの3週目。テーマは「体に戻ってくる」
このクラスは「小さなリトリート」と呼ばれているくらい、実践をじっくりするプログラムになっています。
座る瞑想と寝て行うヨガ(ムーブメント)がメイン。

自分の体に意識を向けてみる。
生まれた時からずっと一緒に過ごしてきたこの体だけど、意識的に注意を向けてみると言うことは実はあまりないのではないでしょうか?
前に、瞑想の体験会をした時に、「人生70年以上で生まれて初めて注意を向けました」と言っていた方がいらっしゃいました。
それくらい。稀なことかも。
じっと座って、またはゆっくりと体を動かしながら、または動かそうとするとき、そして動かした後に、自分の体のどこで何が起こっているのか、注意を向けて見る。
そうすると、体が何かサインを送っているのに気づく。
自分の体との対話。
厳しく、「もっとできるだろう、頑張れ!」って言う叱咤激励ではなくて、長年付き合っている友達に久しぶりに会うように、どうしてる?元気?って感じで気持ちを向けてみる。
それをじっくりと時間をかけて、ゆっくりと少しずつから慣れるように進めて行きます。
そしてホームプラクティスで毎日繰り返し行うことで、今まで育っていなかった感覚や気づきが少しずつ育ってきます。
体にとって、主(あるじ)の意識は金の露。酸素や栄養と同じように、意識を向けることで生き生きとして元気になるように思います。そうやって金の露を与えるように、じっくりとゆっくりと自分の体を見ていく。確認していく。
それがボディスキャンであり、座る瞑想であり、ムーブメント。

参加しているみんなの意識の種も少しずつ膨らんでもうすぐ芽が出始めるようです🌱
来週はとうとう本題に入ります。「ストレスとは何か?」
お楽しみに!

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ゲージパンチ

2024-02-11 19:20:00 | 暮らし Daily life
名前はゲージパンチと言うらしい。
普通の紙をルーズリーフにできる穴開け。




学生の時から使っているもの。再び毎日のように使っています。
切れ味など全く変わらない。素晴らしい商品だと思う。
プリンターで印刷して穴を開けてルーズリーフに入れて、MBSRのクラスに使っています。
まだまだこれからもお世話になります💕

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Perfect Days

2024-02-09 17:56:00 | 映画 movie
この前のスーパービジョンの時に見る瞑想の事を話してて、担当のオランダの先生がPerfect Daysと言う映画で、主人公がドアを開けて空を見上げる場面をシェアしては?と言う事を言われて。
観たかったけど観てなかったこの映画を観てきました。


誰も死なないし、戦わないし、血も流れない映画。
淡々とトイレ掃除を仕事にする男の日常。

始めの10分でもう、どんなにこの映画が好きなのかわかった。
そして観終わって何日経っても、この映画の事を振り返ってグッと来ている。

また観に行きたい。

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Week2

2024-02-04 10:44:00 | マインドフルネス
ちこらぼMBSR8週間コースの2回目





「世界と自分自身をどのように見ているか?」と言うテーマで行いました。
始めに行ったボディスキャンで、今までにない感じのネガティブな反応が出た方が居ました。
前回ではポジティブな言葉しか出てなかったので、今回その言葉を聞いて少し戸惑いました。
そしてその状況について、マインドフルな会話で味わって紐解いてみました。
少し間を取って、ゆったりと好奇心を持って眺めてみる。
そうすると、今すぐの危うい状態とは言えなさそうだったので、経過を見ることにしました。
無事にコースを終え、終了後に経過を聞いたところ、元気に過ごしていて大丈夫とのこと。
今後も瞑想の時に起こることに気づいて行きましょうと伝えると共に。気づいたのは。
ポジティブなものもネガティブなものも、一つ一つの体験としてはどちらもどれも貴重な体験なのだなあと。
どちらが良いとか悪いとか、決める必要がないのだと。
そこに起こったことを価値判断しないで眺めてみる。気づいている。それこそがマインドフルなのだから。
どんなお客様も丁寧に迎え入れる。
講師としても学びが一歩進んだ気がしました。

今回のクラスでは、
見る瞑想、図形のクイズを通して「見る」と言う行為をじっくりと味わってみました。
それぞれがこのエクササイズを通して、見ているからわかってるか?何をどうみているのか?どう受け取ってどう過ごしているのか?などいろんなことに気づきを得られたと思います。
気づきのシェアでは、いろんな人のいろんな感じ方に感心したり面白がったり。そうやってグループで受けていることの意味を感じるほどに、自分の見方、そして色んな見方があることに認識が広がって行ったと思います。
理解を実際に感じるために羊毛を用いることも出来ました。それも理解をより実感できたと思います。

講師としては、今回も終わった後にはとっても眠たくなって、早めに寝て元気に。
そして興味深いなと思うのはこの2回とも、腰の横が痛いのが、クラスを行った日に痛みがなくなると言うことです。
なんでかな?何が起こっているのだろう?観察を続けて行きたいと思います。

次回は第3週目「自分自身の身体とともにある」をテーマに行います。
皆さんが体調を保って、みんなで集まれますように。私も自分をいたわりながら過ごして臨みたいと思います。

ちこらぼMBSR8週間コース。次回の開催は6月以降になる予定です。
関心のある方はメールにてご連絡ください。zoomか対面か、対面ならどこが良いか。時間帯など。興味があって始めたい方に合わせて形作って行きたいと思います。8週間のコースのパワーと面白さを実感しています。
お問い合わせはalles gute120@gmail.com まで!


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