季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

心の泉

2022-04-27 15:43:00 | 心と体 Mind&Body
マインドフルネスが、あんなに静かで穏やかでじっとしているのに
「パワフル」だと言われるのは、何か持っていないパワーを身につけられるとか
自分でない何かになれるとかそう言うのではない

他の人には別のことが起こっているかもしれないけれど
少なくとも私に起こっていることは

言葉で表現するのは難しいけれど、
今の状態は「感覚の表面と心の源泉が繋がった」こと
何かの刺激を受け取った感覚器、意識の表層
そしてそれを感じ取る心の奥底。
双方向で行き来が滑らかになった。
そう、元々持っていたものが掘り出された、再び使えるように整備されたのだと思う

それまではどうだったかと言うと、その二つの間には重くて硬い、鎧のような瓦のような、またはごろた石のようなものがたくさん積もっていたようだ。
毎日毎日静かに自分の体を礎にして瞑想を続けていくと、その間の障害がなくなって
水や空気が通りやすくなった栄養のある地面のようになる。 底の泉にすぐに降った雨が届く
その泉には手を伸ばせば届く
そんな感じ

それに気づいた時はとても感動的だった

まずはいろんな「ながら」をしなくなった
テレビを観ながら食事をする
音楽を聴きながら料理する
そう言う事。
静かなところに居ることが苦痛でない。むしろ喜ばしい。

いろんなものを聴いて観て、それが楽しみだったのが、そんなに刺激をてんこ盛りにしなくても良くなった。
だらだらとテレビを観たりもしなくなった。
それが嫌悪感で起こるのではなくて、静かさに対する好意で起こるのも面白い。
自分にとって何が快適か、より感じられるようになった

ある日、いつもの電車に乗ってふと窓の外をじっと観た
すると窓から見える山の景色の瑞々しさ、美しさに心打たれた
その電車には何百回も乗ってるしその景色も何百回も観てるのに 深く深く感動した。
なんだこれ?って思った

またある時に人とのやり取りで「ちくっ」とすることが感じられた
ほんの些細な痛み。でもそれがわかる。
ちょっと自分で距離と時間を取ってそれを味わって安全なところに行った。
そして落ち着く。
前だったらその刺激が自分の中で繰り返されて、すごく大きくなってから
それに気づいた時はもう動けなくなってたかもしれない
さすがマインドフルネスストレス低減法

なんかでもその一言では表わせないような、生き生きとした実態のある事が私の中で起こっている

レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」にあるような子どもたちの感覚に近い
そんな感覚で生きている
穏やかで楽です

そんな中、久しぶりに観たくなって好きな映画「アバウトタイム」を観た

https://youtube.com/watch?v=rpLMlowf17s

やっぱり本当に良かった!

そしてこれぞマインドフルネス!
最後の言葉
「僕たちは一緒にタイムトラベルしてる
  今を精一杯生きて
     素晴らしい日々をかみしめよう」

まさにマインドフルネス!

マインドフルネスの紹介の講義で
「人生が楽しくなる」って言ってたのはこう言うことだったんだな。
これからも楽しみだ












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籠りヨガ始めました

2021-08-26 11:53:00 | 心と体 Mind&Body
この前、久しぶりに人間ドックを受けた。
結果はどこにも支障がなく、それは良かったんだけど
中性脂肪が多いらしく、それは要注意らしい。
食べ物も気をつけるけど、運動しないとなと思い
色々考えた末にまずしようと決めたのがヨガ。
アプリを使ってとか、何かを買ってとか、どこかに行ってとかの選択肢もあったけど
まずはYouTubeでしてみよう。

ちょうどカードのポイントが貯まってたのを使ってヨガマットを頼んだ。
結構良いのが来た。
それと近くのホームセンターで見つけたブロック。




前から時々やってたチャンネルがBーlife。
始めはたっぷりある動画の中から適当に選んでやってみたけれど、
難易度がタイトルからはわかりにくく、すごーく難しかったりキツかったりして背中の筋を痛めたりしたので
これはあかんなと思い
HPにあるカレンダーの種類を選んで初心者のメニューから順にやっています。
今のところ危険はない。
今年のお正月企画の新年ダイエットプログラムも併せてやっている。これはちょっときつい。
マットの上でインストラクターの人が言う通りにやるだけでものすごい汗が出てくるし、筋肉痛にもなるから
良い運動になってると思う。

歩くとか走るとかを1人でするのがすごく苦手だから
自分で好きと思えるものから少しずつやって行こう。
今はこれが楽しい。

引き籠って仕事以外は出来るだけ出かけないようにしていると、どうしても手作業や画面を見ることが多くなって体と心が硬くなってくる。
ヨガをするとそこが解消されるのが1番良いと言うことにも気づいた。

ちゃんと運動になって良い気分だけれど、お腹が空くから食べるので
効果はどうなのかはわからない。でも動かないで食べるより、動いて食べる方がいいなと思って。
出来るだけ続けようと思う。頑張れわたし!

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シングルタスクを意識する

2021-08-14 11:10:00 | 心と体 Mind&Body
うちにたくさんの家庭画報がもたらされて😊それを一冊ずつ読んでいます。
その中で紹介されていて、気になったので調べたらAmazon primeで無料でダウンロードができたので読んでいる本。



わかりやすい。

マインドフルネスはクリニックでもプログラムがあります。
今、1番元気のある療法の一つだと思う。
さっくりとしか知らなかったけど、この本でなんだか腑に落ちた。

そして読めば読むほど、今までやってきたことが良かったんだなと思えた。

少し前の時代に戻った暮らしをじっくりと味わいながらしてみる。
そのことが頭の中をシンプルにして元気にするらしい。

マルチタスクをシングルタスクに。
意識してその時間を持ってみる。
大事だと思う。

まあでもだからと言ってそればかりするのもすごく疲れるから、1日に行う時間は短くて良いんだと思います。
私ももう少し意識して脳の中で起こっていることを整理してみようかと思う。

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筋肉量アップに家仕事

2021-07-19 11:45:00 | 心と体 Mind&Body
しばらく前から電池が切れていた体重計の電池を替えて測ってみたら
体重は変わらないのに筋肉量が減って体脂肪が増えてた😭
コロナ(嫌なことは大抵コロナのせいにできる)と孫の世話が減ったのと梅雨のせいだと思う
それで筋肉つけるアプリで良いのないかな?って探したり、少し前から興味が出たニンテンドースイッチのリングフィットアドベンチャーのことを調べたりしてたんだけど
よく考えたらテレビゲームしたことないし苦手なんだった。
ネットで調べてたのは単に逃避でした。

そしてもっとよく考えたら、普通にやるべきことがあった
それは庭と家の仕事。それでかなりのカロリーを消費し筋肉を増やす見込みがある。
まずそれ!

それで取り敢えずこの前一斉に交換したタオルの古いのをハサミで使いやすい大きさに切る作業から始め




そしてやっと梅雨が明けて草が随分茂ってきた庭の草刈りをした。
吹き出す汗、全身結構な筋肉痛。よしよし。

そうすると色々と働くスイッチが入ってきて
イグサの枕が破けてたから、その中身を入れる袋を作って使えるようにしたり
(ハンモックで首のところに当てるとちょうどいい)




床を丁寧に掃除したり
あとはせっかくいい天気になって来たから、いろんな大物を洗う。

家と庭があれば大抵のことは解決するなと思う。
まだまだこれからこれから。



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体が変わる意識が変わる。自由への変遷。

2021-07-05 10:39:00 | 心と体 Mind&Body
月に2〜3回やっているフェルデンクライスが面白い。
やってる時は眠かったりわからなかったり色々だけど
しばらくやってみて自分の体が変わっていることに気づく。

しばらく前から思ってたのは、歩き方が変わったこと。
前はもっと歩きにくかったと思う。今は楽。階段登るのも楽。
散歩していても、ここからはしんどいなと思ってからが持つ。
膝を庇いながら動いていた動きが、何も意識しないで楽に出来ているのに気づく。
それは体の使い方が変わったから。

例えばフェルデンクライスで始めと終わりにする動作の中で首を上下に動かすのと後ろを振り返るのとがある。
それがいつもフェルデンの前と後で違っているのだ。
だいたいは前はその動かす部位だけでやっている。可動域は少ないし辛い。
それがフェルデンの後にやってみると楽で大きく動けてる。
やってみるとそれがどんな小さな動きでも体の全体を使って成し遂げているとわかる。
もう不思議なくらい。

例えば向こうにあるものに触る。
横向きに寝ててそこから仰向けになる。
寝て足を立てて爪先をあげたり下ろしたりする。
そんな小さな動きでも実は骨盤や背骨や肩甲骨などを僅かでも総動員して動いていることがわかる。

一回一回体が変わるのがわかって、次にはまた戻っているんだけど、完全に戻っているわけではない。
そうすると通常の動きや姿勢がより容易な形にわずかにでもシフトしている事になる。

今日、普通に鏡を見て気づいたのは
あんなに内側に入っていた肩が普通にしていて広がって緩んでいた。
前だったら力を入れて殊更に広げてみないとできない姿勢だ。
すごいな。

私の体の中で起こっていること、意識の中で起こっている事は革新的だ。
まだ色々思うことはあるけれど、またゆっくり少しずつ。
これからも気づきと解放を続けて行きたい。


二つの生花の残りで生けたものが、1日に何度も目を留めるほどに美しい。
お稽古と自分でも何度も生けていて、慣れてきたように思う。
植物の扱い方、形の作り方、それらが自然に出来て来ている。
これも少しずつでもお稽古の成果が私の中に形成されている所以だろう。
続けてみること、重ねてみることその力を感じる。



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安心で安全

2021-05-05 23:15:00 | 心と体 Mind&Body
ゴールデンウィークが終わるな。
どこにも、言ったら買い物にさえほとんど行かなかったけど
楽しかった。
こんな世の中なのに。

結婚して子どもが産まれてから、ずっと私たちが試みていたのは
安心で安全な家庭。
それは簡単なようでものすごく難しく
1番の基本のちゃんと食べて寝るってことをするだけでほとんどの年月を使ってたんじゃないかと思う。
それくらい大変。

いろいろ取り違えたり、思い込んだり、いろんな形の安心で安全な家庭があったけど
今になってわかるのは
誰もがいつも「良い人」でなくても良いんだと言う事。いろんな波があって良いんだと言う事。
もし機嫌が悪くてつまらぬことで怒ったり、ひどいことを言ったとしても
あとで悪かったって謝って、あなたは悪くありませんって言えるのが本当の安心で安全だと思う。
無理をすると良くない。しんどい時はしんどいように、助けを求められるのが大事。
その人がその人として居られることそのものが安全で安心。

長年かけて作り上げてきたこの場所が今は何よりも最強の生き残り術になっていると
本当にここがあって良かったと。
思うこの頃。

これからも大事にしていこう。
この場所を。

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ただいま、フェルデンクライス!

2021-04-18 15:42:00 | 心と体 Mind&Body
待ちに待った木香薔薇が咲き始めました。




ツツジも溢れるほどに咲き誇っている。
光に溢れる庭が美しい。気持ちいい。天国みたい。


しばらく行っていなかったフェルデンクライスのレッスンに久しぶりに参加しました。
今回はzoomでの開催です。

iPadを先生が私を見える角度で設置して、自宅で受けます。
公認心理師試験の講習はたくさんzoomで受けたので、慣れてて良かった。

立って、または歩いて、そして寝て行います。
穏やかな動きの中でまたはじっとして自分の体に意識を届かせる。
体の様子を感じる。
そうやって行くうちに体があるべき楽な構造、動きを取り戻す。
フェルデンの前と後の体の変化がいつも面白い。
静かで劇的。

これからも出来るだけ参加しようと思う。
コロナが収まっても平行でzoomであっても良いかもと思うくらい楽で快適でした。
また始まる、自分の体の探索と獲得。
自由な体、自由な動き。その変化が楽しみ。
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暗闇に沈む

2021-02-28 16:45:00 | 心と体 Mind&Body
急激な気温の変化によるものか
満月だからか
孫のお世話に疲れたか
なんだかわからないけど、気分と体調が低迷している。
何が起こったのかと思うほど。

あんまり抵抗しないでぐ〜っとうち沈み。
わさわさと周りを探って自分が気分良いと思えるものを手元に引き寄せる。
楽しいと思うことに包まれる。楽をする。
そのうちに浮き上がって来るだろう。

休んだので買い物に行く体力が戻った。それで怠けるための甘やかすための物品を買いに行く。

ちょうど良い本が手に入る。5年越しの新刊が出た「よつばと」楽しみにしていました。
その他、欲しいと思った好きなものが載っている本を。





ちょうど、今日が講習だった臨床心理iNEXTの講義も聞く(別で書きます)。

なんだかモヤモヤしていた。ごちゃごちゃしていた。
うち沈み何にも手が出なかった状態から、最小限の私が手を伸ばしたいものが見える。
これだったのか。
わかって良かった。

新しい季節。それを一つ一つ順番にやって行こう。

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嗅覚と同情心

2021-02-22 14:03:00 | 心と体 Mind&Body
この前のクリスマスにサンタさんから貰った「鬼滅の刃」。
家族のいろんな人が読んで帰って来たから、もう一度読み始めています。

再読する事で色々気づくことも、謎なこともあるけれど
今ひとつ気づいたのが、炭治郎の嗅覚。

彼は嗅覚が飛び抜けて鋭い。
割れた皿についた猫の匂いまでわかる。
家族を殺した鬼の匂いと妹の匂いの違いも。

随分前になるけれど、シュタイナー幼児教育の講習を受けた時に、
感覚についての話を聴いたことがある。
そこで、嗅覚が優れている人は同情心が強いと言うのを聞いた。
私も炭治郎ほどではないけれど嗅覚が優位なので、「そうかも」って思ったのを覚えている。

鬼にすら同情心を持ち、鱗滝さんに鬼殺隊に入るのは無理だと言わせる彼の強い同情心が
その後、彼の強さになって行く。
いろんな人の身になって考えることの凄さ、強さ。それがこの話の柱であることは間違い無いだろう。
鬼には鬼の鬼になった元の辛い体験がある。
鬼殺隊員には鬼殺隊員の鬼殺隊員になった元の辛い体験がある。
それをわかって読み進むことがこの話の醍醐味。そして少年誌で人気である所以かも。

そう思えば、鬼になった妹を信じて守り、救いたい一心で鬼殺隊に入り、
人にも鬼滅隊にも鬼にも心を寄せて、進む炭治郎は新しい戦う姿なのかもしれない。

それは私の目指す公認心理師像にも重なる。
私の持っている「聴く力」と「手仕事の力」それに加えて「学問から得た技」を使って
鬼になった人たちが鬼で無くなるための助けができればと思う。
寄り添い、嗅ぎ分けて明るい方向へ進んで行きたい。


あと、これがわかったのはクリスマスの随分後、年が明けてからこの漫画に詳しい人に聞いて初めてわかった事だけど。
この時期にこの漫画を全巻揃えるのは並大抵では無いという事だった。
私はネットや近くの本屋で買えるんだと思ってた。
違った。どこに行っても全巻なんて置いてない。それくらい人気だから。
だからこれを揃えた人はとんでもない苦労をしたんだろうと、その知人に言われた。

それで聞いたら、「そりゃそうだ」って言われた。
調べて調べて、それでもなくて、無いかもしれないけど情報が入ったところに買いに行ったらしい。
それはうちから結構遠い場所だった。
それを言わないあの人もあの人。
本当にびっくりした。

秘するが花とは言うけれど、そんな武士道のようなものを貫く人に大事にされると言うことは
こう言う事なのだなと、改めてありがたさが身に沁みました。
本当にびっくりしたよ。全く!
大切にしよう。たくさんの人に読んで貰おう。
あの人の事も大切にしよう。





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新しい流れ

2020-09-27 20:39:56 | 心と体 Mind&Body
テレビをつければ彼への非難の番組に当たる。
アルコール依存症(最近ではアルコール使用障害と言うらしい)専門クリニックに勤めて20年以上。
クリニックの様子がこの頃変わってきたなと感じていた矢先、こんな事件と世間の反応に
世間はあんまり変わってないんだなと思える。
それでもこんな記事を読んだら、知ってる人も居てよかったと思う。


私が勤め始めた頃のクリニックでは、仕事を無くし、家族を無くし、健康も失って生きるか死ぬかの瀬戸際で運び込まれる患者さんが多かったように思う。そう言う状況を「底つき」と言って、回復には必須のように言われていた。
それでも「俺はアル中ちゃう!こんなところに世話になるような人間と違う!」と断固として宣言する。思い続ける。
そう思いながらそれでも毎日通ううちに何年かしてやっと「もしかして俺、この人らと一緒やん。アルコール依存症やったんやわ。」って気づく。

このようにアルコール依存症とは「否認」の病気であると言われている。
山口達也さんも今でも認めていないらしいけれども、それはこの病気の特徴なので当たり前のことなんです。
それでも2年前の事件も今まで築き上げてきたものを失うのに十分な事件だったし、今回も十分にダメージはあると思うけど。
患者さんたちの話を聞いていると、そこまで底つきってないのかと思うほどだから、まだまだなのかも。

それでも世間を見てみると、「飲めるほどかっこいい」とか「男なら上司の酌は断らない」とか「飲みに行くのがコミュニケーション」って言う時代は終わったように思える。
もちろん飲みに行くのが好きな人たちはまだまだいるけれど(そして私は飲酒の文化を否定する者ではないけれど)、無理に誘われたり飲まされたりはしないと息子も言っていた。
無理に誘ったり飲ませるのがパワハラだと言う認識も広まって来ている。
それはASKを始め、アルコールの弊害を真摯に伝えようと努めて来た人たちのおかげだと思う。

アルコール飲料は制限なく売れるために、企業や国の大きな財源になっているから、なかなかその考えはアピールが難しいらしい。そんな番組を作るとスポンサーが付かないらしい。
でももう一度、制限なく売れる結果のことを企業も国も考えたようが良いのではと私は思う。
その事によって壊れる体、人間関係、家族、傷つく子どもたち、そこからどれだけの負債が生まれるかを考えたら良いのではと思う。私は人生の一番良いところをアルコールに持って行かれた失った人たちをたくさん見てきました。

数年前、新しく来た患者さんは親しい仲間にこの病院に繋げてもらったと言っていた。
その後も車で連れて来て貰ったり食べ物を運んで貰ったりしながら、始めからアルコール依存症からの回復を目指して通っていました。そんな愛の中で断酒に入る人をその時初めて見た。
その人はその後も順調に断酒を継続し、仕事にもつき、今も仲間と繋がりながら社会生活をしています。

そんな周りの人たちの愛によってここに繋がり、回復していく底つきの浅い人たちがそれから少しずつ増えて行った。
インターネットの普及も要因としてあると思う。
インターネットで調べてみて、自分でクリニックに来る人もいるらしい。
特に若い人たち。

アルコール依存症からの回復には知識も大きな武器になる。
毎日のようにある講習や書籍や断酒会などで知識を得て、それを手掛かりにお酒を前向きに辞めて、新しい人生を歩んでいる姿は頼もしい。

もう一つの武器は仲間だ。ここに来れば安心できる仲間が居る。そんな仲間と繋がって新しい明るい温かい人生を1日1日歩んでいく。そのことの意義はとてつもなく大きい。

私の親しい人にもアルコール依存症と思われる人がいる。
もう歳だし、こんなボロボロの体と精神状態で、ここから断酒をするのは相当の覚悟とエネルギーが要るから無理だと言って
本人はもちろん、家族の方もなかなか回復と断酒に踏み切れないでいる。

多分、飲んでいる人はみんなそう思ってるんだろうな。これが楽、ここからは変われない。

クリニックに長年勤めていても、じゃあそこからどうやって断酒に踏み切れたのかと言うきっかけや手段は謎だ。
人それぞれ。

そこは謎だけど、私はそこからお酒を辞めて、新しい人生を手にした人たちの日々の輝きを実際に見ています。
その輝きを見ていると、それがどんなに素晴らしい事かわかります。
人生の仕切り直しややり直しはいつだって始められると思えます。

山口さんを見ていると、20年前に戻ったよう。否認している患者さんと同じだ。
有名な彼が病院と繋がって、回復して行けば、それはすごくかっこいいことだし、輝かしいし、
何より人々のためになるだろうと思えるけど。
それは清原選手にもそう思えるけど。

薬物やアルコールの依存症者を弾劾して世間から疎外するのではなく、そこからの回復を促してそれを広めるような社会になったら良いのにな。

回復そのものに輝きや他への影響があると思う。それを見ることで私はたくさんの力を得てきた。人生が豊かになった。
勿体無いな。そんな流れにならないかな?

いろんな人が、今年はいろんな流れが変わる年だと言う。コロナもそのきっかけ。
もしそれが本当なら、変わるのはこの流れだ。
そうでありますように。

もし公認心理師になれたらその業務の一つに「心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供」があるので、
私はその事を発信できたらと思う。待つだけではなく、自分から流れを作って行こう。一滴の水から川が始まる。






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