乳児期の発達の勉強で知ったスティルフェイス実験。
お母さんが無表情になったときに乳児がどのように反応するか?
表情がなくなったら、なんとかしてお母さんの注意を取り戻そうとする。
この子も。
それでわかった。
私が子育てしているときはスマホはなかったけど、いつも邪魔してくるのは新聞や本を読んでいる時、新聞なんて上に乗ってきてぐしゃぐしゃにしたりする。読み書きが出来なかった。
それは私の表情が無になるからだわ。そして働きかけが出来ないから。
それで小さな子どもと一緒に居ると、何もできないなあと思っていた。
そしたら何かの講演会で「そんな時はお母さんはお仕事をしてください」って言ってたのでやってみた。
子どもと過ごす時間も持て余すけど、家事も進まないと思ってたから丁度いいと思って。
そしたら子どもがお腹いっぱいで元気だったら、私が家事や手仕事をしていたら、子どもは自分で静かに何かに夢中になって遊んでいることが増えた。それは家事や手仕事をしている時って表情は無にならないし、子どもへの声かけや注意も出来るからかも。
この前孫を預かった時も、何して過ごそう?って思った時に、しばらくサボっていた掃除をすることにした。
掃除機をかけてたら耳を塞いだり、クイックルワイパーを私も使って孫にも渡したら真似したり、布団カバーをかける時は布がパーッと広がるのをしきりに観たり。料理をしている時は抱っこして見せてあげると感心して観ている。
横で洗面器に水を入れて置くと、コップに水を入れたり小さな石を入れたりしてずっと遊んでる。
別に面と向かってあやさなくても目と気と離さないようにして働く事で、子どもは安心するし満足するのだなと思う。
孫を観ていると、この人はどこか遠くの星から来たばかりの人かな?もしくは大昔からタイムスリップしてきたかな?と思うことが多い。この世にあるどんな小さなものもどんな小さな事象も逃さないでキラキラした目で楽しんで味わっている。
大人がその輝かしい世界でいろんな事を熟練した動作でやっているのを飽かず眺めている真似している。
当たり前のことでも毎日の事でもあの人にとっては特別な新しいイベントなのだな。
子どもと居る時はまめまめしく働く。しばらく忘れてた。また復活しました。
孫と一緒に今のこの世界を味わう事、毎日の暮らしの動作を丁寧にする事、これからまた楽しもう。